都立上水高校 第1期社会科部OB・OG会公式ブログ

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奥多摩をゆく ~文字でふり返る奥多摩研修~ 第11回

2005年12月28日 16時41分07秒 | 【連載】奥多摩をゆく(完結)
槐木
 廃線跡と遠ざかりながら、私どもは道を歩いて行った。草木に囲まれた狭い道をゆき、川にかかった橋を渡った。すると10時10分、分起点についた。しかし、右側の道は工事中で行き止まりであり、私どもは左手に進んだ。すると、目の前に「ドラえもん」の空き地にあるドラム缶のようなものがつんであった。一体これは何だ、と思いながらも私ども近づき、色々と見てみた。誰かがそれを蹴ると、「中で誰かが寝ているかもしれないぞ~。」とどこからか声が飛んだ。

※画像は一部修正しています

 こうして怪しいドラム缶のようなものを通過し、10時14分、槐木(さいかちぎ)公衆トイレに到着した。ここには休憩のためのベンチとトイレがあった。又、ベンチのところには「三河屋 宿泊 温泉 食事」という看板があり、構成員Aらが「サザエさんだ~!」とおっしゃっていた。そして私と副代表はトイレに行った。少々臭い。
 ビジターセンターで調べたのだが、ここは急な羽黒坂と檜村(ひむら)からの急坂を登り詰めたところで、槐木はサイカ草(マメ科)の木。かつては馬引き大八車の人夫などの休み場として賑わい、そのまま地名になったそうだ。そして、その向かいのアカマツの根元には「光背形馬頭観音像」があった。
 さて、しばらく休憩していると後方からも人が来たため、そろそろ出発することにした。すると、正面のうっそうとした険しい山道からおじいさんが現れ、私どもの前をすぎていった。先生は「怪しい人もいるものです。」と解説して下さった。
10時16分、私どもは予定より9分早く槐木を出発した。(執筆:研究関連担当代表)


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