昼前にかみさんから携帯にメールが届きました。
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PASSPORT NAKUNATTA! 30MINS
ABARANGER AKO!
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何だ?
一応、一般的な日本語にすると
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パスポートがなくなった! 30分
私、アバレンジャーよ!
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パスポートがなくなって、暴れてるらしいことは分かる。しかし、いまいち状況が分からない。こういう意味不明なメールが来るときはかなりキレてるときだ。そういえば、今日は帰化申請に必要な「国籍証明書」をフィリピン大使館に申請しに行くことにいなっていたんだ。
すると、フィリピン大使館のことだから処理中になくしたとかそういうことで、既に30分も暴れまくってるってことかな?
メールをすぐ返したが返事がこない。アバレンジャーってあんまり暴れて警察沙汰になっても困るなあな。でも、娘も一緒だからあまり暴れられないはずだし、等と考えてやきもきしていると。基本的にかみさんはキレると口の攻撃がものすごい、そんじょそこらのフィリピン人は太刀打ちできない。相手が日本人でも同じだが...。
しばらくして、電話が掛かってきた。
僕:どうしたの?
妻:パスポートがなくなったのよ。
僕:えっ?<思ったほど怒った声ではないな>
妻:もう車運転してる。
僕:見つかったの。
妻:大丈夫。アバレンジャー アコ!
僕:バケッ?(どうして)
妻:コピーマシンに入れたらなくなったカシー。
僕:エンバシーの人?
妻:ヒンデ。(いいえ)だからアバレンジャーアコ!大声で叫んだのよ。「誰かあたしのパスポート盗んだ?鞄とか、洋服の中とか全部見せてよ!同じフィリピン人でしょ!そんなひどいことしないでよ。私は赤ちゃんもいて大変でしょ。」って。娘も泣いている状態だったから、みんなビックリして見てた。有名人なアコ。みんなで探してくれて、30分以上かかって見つかった。
僕:よかった。誰かもってたの?
妻:別のコピーマシンに置いてあった。誰か意地悪したみたい。
僕:そうか。よかった。車運転でしょ。また、話は後で。
妻:オォ、じゃ、あとで。ラブ・ユー
僕:ラブ・ユー
そうやって電話は切れました。よかった。一応解決はしていたんだ。
キレたのには日頃のフィリピン大使館に対するうっぷんもあったと思います。毎回行くとあれのコピーが必要だと、このコピーが必要だと事前にインフォメーションがなく。電話で事前に聞いても明快な回答がない。昨日は電話で事前確認したら、まだスタッフがいないので後でかけてくれと言われたようです。早くかけないといつもビジー状態だからと思って、早めにかけたらその対応で、既にキレかかっていた。もしかしたらHPがあるかもと思い調べたら、ありました。日本語はまだ工事中でしたが、英語でのページがあり、今回必要としている「国籍証明書」の事も書かれていたので、事前にパスポート用サイズの写真2枚とパスポートなどのコピーをして準備しておきました。でもそこに書かれた手数料を見てまたもやキレかかってました。
Affidavit of Identity / Nationality(国籍証明書)
1.Duly Accomplished Affidavit of Identity/Nationality Form
- available at the Consular Information Counter
2.Two (2) 2 Passport size pictures
3.Two (2) Copies of any Philippine document showing
Applicant's identity (i.e. Passport, Birth Certificate,
BaptismalCertificate, School Records, etc.)
FEE : ¥5,250.
そう、5250円もかかるんです。
そして、今日は上記に従って資料揃えたにもかかわらず、大使館にいったら、パスポートのコピーをさせられて、しかもなくなった。キレますよね。
きっと今夜は話が尽きないでしょう。今日は早く帰って話を聞いてあげないと。家でアバレンジャーになられても困るので...。
注)アバレンジャーとは日曜日の朝にテレビ朝日で放送している戦隊シリーズ(古くはゴレンジャー)の数年前にやっていたものです。暴れる+レンジャーですね。