愛他心 その2
無条件に、他人の利益や幸せのため
行動しようとする愛他行動(あいたこうどう)は、
愛他心(あいたしん)により起こるのだといいます。
仏教にもアーラヤ識という教えがあります。
アーラヤとはインドの古いことば梵語(サンスクリット)の
蔵(くら)という意味で、
一切を蓄える心のことです。
また、この蔵は無限大であるといいます。
この蔵に、
私たちの、身と口と思いの業(ごう-行い-)の記憶は、
種子(しゅうじ-種-)として、
薫習(くんじゅう-蓄積-)
されるのだというのです。
そして、その蔵に何が蓄積されているかによって、
その人の、人格や人柄や行動が決まってくる
と考えているのです。
愛他心も、このアーラヤ識に蓄えられているんですね。きっと。
ちなみに、インドのヒマラヤの
ヒマは雪ということ、
ラヤは蔵。
雪をたくさん蓄えた山という意味です
愛他心
先日、ラジオの放送で聞いたのですが、
「愛他行動」というものがあるそうです。
電車のホームから泥酔し落ちた女性を
ある男性が、とっさに線路の真ん中に
寝かせ、その上を電車が通り過ぎ、
危機一髪、命が助かった。
とか、
アパートの火災で助けを求めた
子供を、高校生がベランダを
よじ登り救助した。
という、うれしいニュースがありましたが、
助けた方のインタビューをお聞きすると、
何も考えないうちに、身体がとっさに動いた!
といわれています。
これを愛他行動というそうです。
人には、報いを期待しないで
他人の利益や幸せのために
行動しようとする心があるということです。
愛他心(あいたしん)というものです。
すばらしい心です。
エジプト展
札幌近代美術館で
吉村作治先生の
新発見!エジプト展
が開かれています。
今回発見された、ミイラは
紀元前3800年前のもので、
ミイラマスクの髪がウエーブしていて、
エジプト南部の種族のものらしいのです。
吉村先生は、
その髪型は、東の国に伝わり、
のちに、仏像の螺髪(らほつ)
にも影響与えたのではないか?
といわれています。
ちなみに、お釈迦さまが
誕生されたのは、
紀元前460年ころといわれています。
吉村作治先生のトークショー
ダライ・ラマ その3
ダライ・ラマ法王は、著書の中で
瞑想についてこういわれています。
私たちの意識は、身体の感覚的な経験や精神がつくる概念にかかわるといえ
ます。
瞑想は、心を身体の外側ではなく内側に向け、感覚でとらえた物事を追いかけ
ないようにしなくてはなりません。
同時に、心を虚ろにしたり、放心しないように注意してください。
心の状態を闊達で敏感なまま保っておくべきです。
慣れてくると、心の根源にある明るさや光明に気がつくはずです。
そのときこそ、あなたが自然な心の本性を理解しはじめるときなのです。
永平寺の宮崎奕保(えきほ)禅師さまは、
よく言われていました。
「曲がったスリッパをまっすぐに
直すことができないようであるならば、
自分にまごころがないと思わなくてはならない。
心の本性は、まごころだ、
この世の中は、まごころの現れである」と。
みんなが、
まごころを大切にして
平和で平等な社会になるといいですね。
ダライ・ラマ その2
チベット仏教最高指導者
ダライ・ラマ14世法王の
東京講演は、2006年、
両国国技館でおこなわれました。
法王は、舞台中央に静かに坐り
合掌し話し始められました。
私たちが存在している目的は、
幸福を求めることです。
私は、人間の本性は本来
慈悲深く優しいものであると
つよく確信しています。
それには、
心を安定させ静かな状態を
保つように努力することです。
そして、法王は
では、瞑想しましょう。
といわれ、
めがねを外し、両手をひざの上に置き、
不動の姿勢で、瞑想をはじめられました。
« 前ページ | 次ページ » |