カフェ・ラベンダー

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新・旧 白い巨塔

2008-04-15 01:43:08 | 映画・ドラマ
2~3年前に放映されたTVドラマ、「白い巨頭」に続き、最近田宮二郎主演の1978~79年版のオリジナル・TVドラマをDVDにて見た。
リメイク版の放映時はまずまず面白いと思って見ていたが、今回見てみて、やはりオリジナルの方が数段上に感じられた。

それはまず役者さんの力量に負うところが大きいと思う。

唐沢寿明君の財前五郎はそれなりだが、田宮の持つオーラとカリスマ性はどうだろう! さすがである。

また、私が素晴らしいと思ったのは田宮の義父を演じた曾我廼家明蝶である。この人の太鼓持ちぶり、押し出しぶりは見事の一言で、大きな笑い声はいつまでも耳に残る。医師会仲間との密会・陰謀での彼は見ていて見飽きないし、調子のよい中に一筋縄ではいかない恐さもある。
また医学部長を演じた小沢栄太郎のタヌキぶりにも唸らされるものがあった。

に比べて西田敏行の財前パパや小沢の役の伊武雅刀はどうも役不足と言わざるを得ないし、本人たちも役作りをするにあたって、それは痛切に感じてしまったのではないだろうか。(ファンの方、ゴメンナサイ)。オリジナルの役者さんがはまり役だと、それ以上に演じるのは難しく、何だか可哀想になってしまうのである。リメイクを作るのはホントに難しそうだ。

医療過誤訴訟が重大なテーマになっている本作であるが、しかし70年代にガン専門医の教授にまで癌を告知できなかったのかということにも、今さらながら驚かされたのであった・・・・