杉林の外縁に枯れた ヤマノイモ の蔓がたくさん絡まっている。
杉の木によじ登っている太い蔓だから地中の芋は相当の大きさになっているだろう。
この山は赤土の山だが地中には太い杉の根が絡み合っている。
そんな地中の根を避けながら 芋を傷めず何十センチも掘ることは不可能だ。
掘られない ヤマノイモ は年々大きくなって沢山の種子を撒き散らす。
やがて地上は ヤマノイモ に覆いつくされて他の植物は絶滅してしまう・・・・・・・・
なんてことには絶対にならないから自然界のバランスは絶妙にできている。
オニドコロ と違って ヤマノイモ の莢は全開するから種子は強風を待たずに旅立てる。
真珠のような光沢をもつ莢の内側は薄日でも明るく輝く。
皆が旅立ったのに 一つだけ出遅れた種子が画面中央に残っている・・・見えにくいが。
今年最後の晴天だから 有意義に・・・・と TVが言っていたから山道を車で登ってみた。
途中 土砂崩れがあり予定のポイントには行けなかったが山は真っ白に輝いていた。
飛行機雲も見えて穏やかそう。
トリミングで駒ケ岳だけを。
さらにトリミングして山頂稜線を見ると。
斜面から上空に向かって吹き上げられている雪煙が見えた。
2000mの天上は下界では想像できない大風が吹いている。
マムシグサ の真っ赤な実が枯葉の中に目立っている。
いつもなら雪に埋もれている頃だが今年は降雪が遅いから見られる景色だ。
真っ赤な実を上から覗き込むように ホウチャクソウ の黒い実が・・・・。
クサキビ の茎を頼っていたのに枯れてしまったその茎はわずかばかりの雪で折れてしまった。
いっしょに折れてしまうのは つる草の宿命だからやむを得ない。
(12/28 写真を入れ替えました)
同じ ヒルガオ科 だから朝顔の種子そっくりの種子はまだこぼれてはいない。
いつになったら殻は割れるんだろう。
冬至だった今日 今迄に降った雪は全部消えたから 山道を少し車で走ってみた。
冬枯れでほぼモノトーンの景色だが 赤い実が目についた。
ヒヨドリジョウゴ サイズ だが細い蔓は見えない。
なんだろう ?
黄色い花被片が残っているのが見えた。
ツルウメモドキ だった。