試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

京成3500形3543[3544F-1] 更新車 現行仕様 黒色窓枠補修,クーラーキセ入替,動力ユニット搭載 ※TOMYTEC製

2018-06-26 22:15:30 | 京成線:3500形
中核。

第二次整備のためTOMYTEC製京成3500形3543更新車(3544F)が入場した。
3532F更新車現行仕様(3532F-1)は4Tでの暫定出場だった。
従ってTOMYTEC製京成3500形更新車回着整備では初の動力ユニット搭載施工となる。


京成3500形3543 更新車(3544F)。

3544F更新車現行仕様(3544F-1)は3532F-1との2+4+2編成(3532F-2)が基本組成で言わば日陰の存在になる。
その代わり3544F-1抜きでは3532F-2が成立しない。
3543はその軸と言える存在で重要な役割を担う。
TM-06R動力ユニットはTOMYTEC製品で多数採用しており細工内容は定番化されていた。
非動力車は下廻りから整備を開始したが3543は車体関連からの着手となった。


入工中の3543。

3543も3544(3544F)とのクーラーキセ振替を施す。
上野寄1台目への設置が決まっていたため屋根板撤去後に該当するクーラーキセを取り外している。
他3台のクーラーキセはこれと言った塗装乱れも無く配置換えは行っていない。
3544から移設したクーラーキセは天面の濃灰色が目立っていた。
パンタグラフ最寄位置への設置で汚れに見える演出とし誤魔化そうと考えた。
ところが駄目元で濃灰色部を拭ったところ除去できてしまった。


明灰色に復したクーラーキセ。

どうやら各所に付着する粘着物質だった。
色温度が成形色に近く塗装乱れと早合点したらしい。
先に竣工させた3542更新車現行仕様(3544F-1)も同様に明灰色へと戻りクーラーキセの交換は余計な工程となった。
クーラーキセとTOMIX製PT-7113-B形パンタグラフを固定し窓セルを撤去する。
側面窓セルの粘着物質が窓サッシに掛かっており黒色印刷の剥離は避けられない。
案の定透明の窓サッシに変わってしまいマッキーで補修を行った。


清掃と補修を行った側面窓セル。

3542での失策を反省し最初からマスキングテープで養生した後にモールド天面を塗り潰している。
その結果窓サッシモールド断面へのインク進出を生じさせる事無く黒色サッシへ復活した。
3543の黒色窓枠状況は3542ほど酷くなかった。
しかし車体断面を塗り潰す際に多発するマッキーのペン先詰まりは相変わらずだった。


車体断面の黒色化まで進めた側面窓。

それでも約20分程度で全窓枠の補修を終えられている。
苦戦した3542の後だけに所要時間の割には短く感じられた。
側面窓セルの装着は3532F-1と同様に行えた。
現在のところ3542だけが異端車になっている。
まだ3544,3541(3544F)の入場が控えており引き続き気を付けたい。


動力ユニット搭載に移る3543。

入場から約45分で車体関連の整備を終えた。
以降は手慣れたTOMYTEC製TM-06R動力ユニットへの加工となる。
TOMYTEC製京成3500形は輪心黒色化を行っているため動力台車にも細工が必要だった。
動力台車の輪心黒色化当初はギアボックスカバーの嵌合を緩め車輪の自由回転を可能にさせていた。
しかし今になってフライホイールへの操作で全軸の回転が行えると気付いている。
これまでは輪心黒色化完了後にギアの噛み合わせを確認するため駆動試験まで行っていた。
誠にご苦労なこの方式はTOMYTEC製京成200形モハ208更新車晩年仕様(206F元モハ206)でモーター撤去式に変更したばかりだった。
両方式ともフライホイール回転策採用を以て廃止される。


輪心が黒色化された動力台車(上野寄)。

FS-389動力台車枠は京成3500形未更新車3592F現行色(6次車)と同一形状である。
3592F現行色後期仕様(3592F-1),3592F現行色晩年仕様(3592F-2)の出場により2両分の予備品を有していた。
3543にはこの予備品を充当する。
失敗に備えた措置だったが欠損を招く事無く切り出しを終えた。
動力台車への嵌合はかなり固い。
かつては接着剤の併用を強いられる個体が多かったが改善が進んでいると思われる。
なおロアフレームのアーノルトカプラーマウントは側面見附を崩すため撤去した。


アーノルトカプラーマウントが切除されたFS-389動力台車(成田寄)。

床下機器部品は流用となる。
非動力車用台枠との相性が悪かった床下機器部品だが動力車用台枠にはしっかりと嵌まり込む。
念のため中央の取付脚基部へゴム系接着剤を塗布し固定化した。
最後にウエイトを黒色化する。
施工はプライマーでの下処理は施さずマッキーの直塗りである。
対擦過性には劣るものの外観からその存在を薄めるのが名目であり簡易措置に留めている。


完成した3543用動力ユニット (非動力車用台枠,TM-06R動力ユニット)。

ウエイトを装着し3543用動力ユニットが仕上がった。
3543の非動力車用台枠はTNカプラーSPが装着されたままでの捻出となった。
3552F更新車(3552F)のM1車へ転用し有効活用を図る。
これで3520F(2両口)+3552Fに組まれる3両のM1車は1両のみTNカプラーSP対応化を行うだけで構わなくなる。
3編成が同時回着した3500形更新車は珍しく本線系統用の3532F,3544Fから入場させた。
結果的に3520F(2両口)+3552Fの第一次整備を簡略化出来る見通しが立ち入場への壁は少しだけ下がったと言えよう。




3543更新車現行仕様(3544F-1:側面黒色窓枠補修施工,クーラーキセ入替,TM-06R動力ユニット搭載)。


3500形未更新車モハ3590現行色晩年仕様(3592F-2:TM-06R動力ユニット搭載車)。


1000形モハ1031後期仕様(1029F-5:TM-06R動力ユニット搭載車)。


200形モハ208更新車晩年仕様(206F:TM-05R動力ユニット搭載車)。

動力車化され3543更新車現行仕様(3544F-1)が竣工した。
ウエイトの黒色化は車内に埋没させる視覚効果を得た。
黒色窓枠も幸いし竣工済のTOMYTEC製動力車より演出力が増したように見える。
無事整備を終えた3543だったが重大な失策に気付いた。
3532F-2は[特急 成田空港]設定のため動力車位置偏位を嫌い3542へ動力ユニットを搭載させる計画だった。
施工を取り違えたが幸い床下機器配置は3543と3542で変わらない。
相互振替は容易であり3544F-1の出場までに交換を行う。

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