試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

クモハ103-69[ラシ337F-1] 行先変更,運転台側TNカプラーSP白濁対策施工 ※TOMIX製High-Grade製品

2017-12-12 21:38:17 | 国鉄/JR103系
分散。

所有するJR103系ラシ337F(Mc69)は2編成が在籍している。
先発は2社混結によるラシ337Fb(ラシ337F-3,ラシ337F-4)だった。
TOMIX製High-Grade製品ラシ337Fa(ラシ337F-1,ラシ337F-2)が出場した後は主力の座を譲っている。


JR103系ラシ337F (1989/2,1989/3)。
ラシ337F-1:Mc69-M'177-T142-M149-M'280-T'c576+Tc373-M46-M'46-Tc374。
ラシ337F-2:(Mc69-M'177-T142-M149-M'280-)Tc774(+Tc373-M46-M'46-Tc374)。
TOMIX製High-Grade製品。

ラシ337Faはクハ103-774(ラシ337F-2)を加えた11両体制で構成されている。
組成準備は早くクハ103形高運転台車(黄色5号)リリース前から開始していた。
一般流通製品化されていないモハ103形+モハ102形(非動力車),サハ103形初期形冷房改造車(黄色5号)は塗装変更で対応した。
メーカー塗装車はクモハ103-69+モハ102-177,クハ103-373,クハ103-374(ラシ337F-1),クハ103-774(ラシ337F-2)に留まる。
出場後はラシ337Faの代表格だったがTNカプラーSPの白濁現象に悩まされ続けてきた。
クハ103-123,クハ103-124(ツヌ306F-2ツヌ305F)で試行したクリーナーでの湿式清掃は上々の経過を見せている。
まだ試行中ながらクハ103-763,クハ103-780(ツヌ306F-3)の回着整備にも採り入れた。
ラシ337Faの行先変更に併せクモハ103-69,クハ103-374をTNカプラーSP湿式清掃試験車に加える。


ラシ337Fb (1989/2,1989/3)。

TOMIX製High-Grade製品クモハ103形,クハ103形の行先変更は部品交換で都度行ってきた。
これは一時的な措置で原則的に基準設定へ戻すようにしている。
ラシ337Faは[千葉]が基準幕だった。
回着整備時はラシ337Fbの代替も考えておりラシ337F(Mc69)は2編成とも[千葉]幕で重複した。
その後ラシ337Fbの存置が確定し現在に至っている。
ラシ337Fb変則組立を行ったグリーンマックス製クモハ103-69の行先変更が行えない。
そこでラシ337Faの行先を改め東行と西行に振り分ける。


入工中のクモハ103-69(ラシ337F-1)。

所有するクモハ103-69(ラシ337F-1)はTOMIX製High-Grade製品唯一のクモハ103形である。
ステップが左右非対称の片栓構造が再現されている。
予備品はあるものの助士側の配管無ステップは小部品で撤去後即紛失防止策を取る。
TNカプラーSPは一般流通品(0336)と同一で分解や組立には労さない。
湿式清掃はクハ103-763から使用を開始したTNカプラーSP用クリーナープールを用いる。


白濁の激しい運転台側TNカプラーSP。

TNカプラーでは生じない白濁化はTNカプラーSPの弱点と言える。
綿棒を用いた乾式清掃は繁く行ってきた。
ただ持続期間が短く直ぐに再発してしまう。
湿式清掃でも再白濁は避けられないと思われる。
しかしクリーナープール起用前だったクハ103-123,クハ103-124の経過は良好でまだ目立つ現象は見られない。
その後試験車に加えたクハ103-763,クハ103-780ではTNカプラーSPを分解しクリーナープールへ浸けた。
クハ103形高運転台車は独自の運転台側TNカプラーSP(JC6336)が採用されている。
繊細なジャンパ連結器モールドの白濁部に対処する目的で新たにクリーナープールを起用した。
クモハ103-69ではこれらを纏めた湿式清掃とする。




清掃を終えたTNカプラーSP。

夥しく白濁していたTNカプラーSPは復心スプリングを除きクリーナープールへ直行させた。
各部品全体にクリーナーが行き渡れば拭き上げるのみとなる。
クロスが入れ難かった連結器部品は歯ブラシを併用した。
湿式清掃が正式決定した際にはこの方式を標準にすると思う。
ラシ337Faへの湿式清掃試行は行先変更決定時に思い立った。
この時から乾式清掃を中止していた。
立案から入場まで時間が経ちTNカプラーSPの白濁化が大幅に進行してしまった。
最悪の状態だったTNカプラーSPは湿式清掃で黒色に戻っている。


歪みを矯正した助士側ステップ。

クモハ103形は助士側に配管が無くステップの存在感が強い。
そのため以前から裾絞り状に曲がった角度が気に入らなかった。
台枠へ装着した後に指力で撓ませ垂直に近い形状へ修正している。
配管付ステップに比べ剛性が低いように感じ思い切って力を加えられなかった。
まだ内側への傾斜が残るが入場前より体裁は良くなると思う。
この現象は運転台側が配管無となるクハ103形500番代でも散見されて成形の癖かもしれない。


運行番号幕,行先方向幕部品を撤去したクモハ103-69。

ラシ337Faは行先のみの変更とする。
運行番号幕部品と行先方向幕部品は床板嵌合時に再排出されるため予め共に撤去した。
先にプリズムケースを車体へ装着し床板を嵌合させる。
この後各部品を嵌め込み一連の工程を終えた。
個体差により運行番号幕部品,行先方向幕部品は嵌合が緩い場合があると思っていた。
クモハ103-69もその1両だったが取付は精度の高いものに改まった。
個体差ではなくプリズムケースの装着がずれると発症する可能性が高いと思われる。
同様の現象を起こしているクハ103-374(ラシ337F-1)では先にプリズムケースの角度を確認する。




僅かに角度が緩められた助士側ステップ。


竣工当時のクハ103-774(ラシ337F-2)。

矯正したはずの助士側ステップは台枠取付時に比べ傾斜が強くなっていた。
多少の改善は見られるものの前面からでは違和感が残る。
現車での再修正よりも予備品で修正方法を探った方が早く決着するかもしれない。
但し俯瞰では余り目立たなく改善されており対策は先送りにする。
黒色に戻ったTNカプラーSPは前面見附を引き締める効果がある。
敢えて乾式清掃を施さなかったため施工後との差が大きく現れた。
湿式清掃を完了したTNカプラーSPは製品出荷状態より黒色化されたと思う。
リリースから然程間を開かずに回着したクハ103-774(ラシ337F-2)の記録では既に白んでいる様に見える。
艶も少なく感じられクモハ103-69は回着当時の状態を上回った可能性が高いと言えよう。


白濁化したまま残る連結面側TNカプラーSP。

TNカプラーSPの湿式清掃は前面見附向上が主眼で連結面側は竣工時以来の状態を保つ。
連結面側は乾式清掃対象外でありフレームの存在まで判る白濁化進行度である。
連結性能には影響を及ぼしておらず当分は放置が続くと思われる。
ここまで進むと何処が終着点となるか確認してみたい。
TNカプラーSPの白濁化は一般流通品でも生じる曲者である。
予め黒色成形予備品へ湿式清掃を行い回着整備時に交換するのも一手だろう。
湿式清掃試験編成は5本まで増やす計画でいる。
効果が手間を上回る様であれば正式採用したい。


クモハ103-69 点灯試験[47C 中野]:前照灯。


クモハ103-69 点灯試験[47C 中野]:尾灯。

運行番号幕部品と行先方向幕部品の嵌合具合が変わり念のため点灯試験を行った。
結果は前照灯,尾灯とも従来と変わらない点灯照度のままだった。
プリズムケースとライトユニットの噛み合わせには若干の余裕があると思われる。
車体とプリズムケースの関係も同じだと予想する。
表示器部品の嵌め込みが緩い車両は一度プリズムケースの脱着を行った方が良いかもしれない。


クモハ103-69(ラシ337F-1)。

前面見附が改善されたクモハ103-69が竣工した。
TNカプラーSPの湿式清掃試行車では5両目,分解清掃試行車では3両目となった。
基本的にはクハ103形高運転台車用TNカプラーSPと同様でジャンパ連結器モールドが無い分だけ楽に進められた。
またプリズムケースと運行番号幕部品,行先方向幕部品との関係性が何となく掴めた気がする。
運行番号幕部品が弛みやすいクハ103-374の入場を前に良い手応えを得られたと思う。
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