試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

JR103系習志野電車区303F [Tc103] (C4系ブレーキ制御装置固定,ラシ302F[T209] 出場) ※TOMIX製High-Grade製品

2018-05-10 21:43:00 | 国鉄/JR103系出場:総武・中央線
順番前後。

TOMIX製JR103系High-Grade製品ラシ303Fグループ全12両の改修が完了した。
クハ103形低運転台初期形冷房改造車では初の本格的な運転台側TNカプラーSP白濁対策施工編成となった。
これにはサハ103-209,サハ103-287(ラシ302F:塗装変更車)の組成が大きく絡んでいる。


JR103系ラシ303F (1997/7,ラシ302F:2000/4)。
ラシ302F:(Tc103-M690-M'846-)T209(-M691-M'847-)T287(-M692-M'848-Tc104)。
ラシ303F:Tc103-M690-M'846-T462-M691-M'847-T463-M692-M'848-Tc104
※TOMIX製High-Grade製品。
◆TNカプラーSP白濁対策,C4系ブレーキ制御装置固定施工。

ラシ303Fの前身であるツヌ303Fは1984年10月までに基本組成が整えられた。
1983年4月現在ではツヌ304F(Tc103)として転入して以来のモハ103-704以下8両と編成を組んでいた。
◆ツヌ304F:Tc103-M704-M'860-T466-M705-M'861-T467-M706-M'862-Tc104(1983/4)。
その後クハ103-179,クハ103-178に代わりモハ103-690以下8両(旧ツヌ303F)との組成へ変更される。
モハ103-704以下8両はクハ103-179,クハ103-178を先頭車両としツヌ304Fへと異動した。
参考までにツヌ304F(Tc179)は豊田区,松戸区への分散貸出後の1986年後半にラシ301Fへ改番となった。
◆ラシ301F:Tc179-M704-M'860-T466-M705-M'861-T467-M706-M'862-Tc178(1986/11)。
ラシ303FはJR移行後も異動の少ない編成だった。
外観の変化もクハ103-103,クハ103-104に前面強化策が施された程度である。
1993年頃から開始された側扉窓の黒Hゴム支持化は全車が施工され若干趣が変わった。
初の車両異動はサハ103-209,サハ103-287が蒲田区,浦和区から転入した1995年9月だった。
編成から外されたサハ103-462,サハ103-463は三鷹区への貸出(ミツ23F:Tc369)を経た後に廃車されている。
◆ミツ23F:Tc369-M544-M'700-T462-M650-M'806-T463-M546-M'702-Tc458(1998/4)。
直後の編成番号再編でラシ303Fからラシ302Fへ繰り上がった。
しかしラシ302Fは短命に終わりE231系0番代の増備で2000年4月を以て運用から離脱した。
なおクハ103-103,クハ103-104は習志野区最後のクハ103形低運転台初期形冷房車であった。


旧ラシ303F。

ラシ303FはTOMIX製103系High-Grade製品の第1編成を飾った。
初出場は2013年で早くも5年が経過した。
当時からプロトタイプをJR後期に据え続けている。
まだ各部の色挿しに挑めなかった時期で側扉窓は灰Hゴム支持のままとした。
ホース付ジャンパ栓納めの色挿しもジャンパカプラーまで踏み込めていない。
サハ103-209,サハ103-287(ラシ302F)の投入前に全車側扉窓を黒Hゴム支持化した。
この措置は車両更新工事施工車組込の時期に合わせたものである。


ラシ305F-1,ラシ303F (未改修編成,改修施工編成)。

TOMIX製JR103系High-Grade製品クハ103形低運転台初期形冷房車を組む編成は他にラシ305F-1(Tc47)が在籍している。
外観差は中野方にクハ103形500番代のクハ103-615を配した違いしかなかった。
側面窓の黒Hゴム支持化はラシ305F-1との差別化も含まれた。
個性の演出としては非常に効果的だったがプロトタイプの時差が生じている。
モハ103-701以下8両(ラシ305F-1)はツヌ305F-2(Tc123)の共用車であり今後も黒Hゴム支持化の予定は無い。
ラシ305F-1の運転台側TNカプラーSPは都度清掃を取り止めたため白濁が激しい。
対策済のラシ303Fとは下廻りの雰囲気が異なって見える。
ジャンパ連結器付TNカプラーSPを装着するクハ103形高運転台車ほどの効果は得られない。
ただクハ103形低運転台初期形冷房車でも措置を施したなりの手応えはあると思える。


モハ102-846(C4B形ブレーキ制御装置固定化施工車)。

TOMIX製High-Grade製品の改修項目は運転台側TNカプラーSPの白濁対策だけに留まらなくなった。
モハ103-265以下8両(ラシ332F-1)を皮切りにC4系ブレーキ制御装置の固定を開始した。
その結果ラシ303Fグループ全12両が入場に至っている。
全車C4系ブレーキ制御装置固定化と連結面側TNカプラーSPの簡易清掃を済ませた。
ここまではモハ103-641+モハ102-797(ラシ332F-2)を含めたラシ332Fグループと同様だった。
クハ103-103の入場で蓄電池部品の固定も必要と判明し以後の工程に加わる。
竣工済のクハ103-743,クハ103-756(ラシ332F)も確認を行い不安定さが伺えるようであれば対策を施す。


サハ103-209(TROM製AU712冷房機用ランボード敷設車)。

ラシ303Fグループ改修入場の嚆矢となったサハ103-209ではAU712冷房機用ランボードの交換に手を出した。
使用していたTOMYTEC製ランボードは形状こそ悪くなかった。
ただ敷設時の加工が拙く交換対象に挙がっている。
もう少し丁寧に仕上げていれば継続敷設されていたと思う。
TROM製AU712冷房機用ランボードに置き換えたがランボード脚か浮き立つ良好な見付を保てた。
屋根板を開孔する正規の取付方法は用いていない。
施工はKATO製クハ103-188(ラシ321F)での方式を踏襲した。
それでも十分な仕上がりに見える。
TOMIX製High-Grade製品ではサハ103-209が唯一のAU712冷房改造車である。
塗装状態は良くないとは言え貴重な存在に変わりはない。
一応の改修を終え以後は現状維持に努めたい。


クハ103-104(側面窓セル窓サッシ印刷補修車)。

クハ103-103,クハ103-104は側面窓セル窓サッシ印刷の剥離が体裁を悪くしていた。
他にも補修を要する車両が在籍する。
部分剥離だった2両は逆に修正をやり難くさせた。
先発したクハ103-103での失敗で窓サッシモールドへのインク塗布方法を思い出した。
爪楊枝でインクを掬い取る修正法も危険が伴う。
細心の注意が必要だったがクハ103-104は印刷掠れが目立ち難くなったと思う。
全剥離に近い車両であればもう少し斑を抑えるだろう。


モハ102-847(動力ユニット脱落対策施工車)。

TOMIX製103系High-Grade製品の改修にもう一つ工程が加わった。
ツヌ322F(Tc819)より以前に竣工したモハ102形量産冷房車(動力車)には脱落対策を施していた。
t0.3mmのプラ板を車体裾内側下部へ新設し車体と動力ユニットの空間を埋めた。
しかし磨耗により効果が薄れてしまいモハ102-847で再発の憂き目に遭っている。
今入場で車体側から動力ユニット側にスペーサーを移設する改善策を施した。
スペーサー形状から見直しており車体裾内側取付車より長寿化を図れると思う。


ラシ303Fサイドビュー(クハ103-103:運転台側TNカプラーSP白濁対策施工車)。

TOMIX製High-Grade製品改修入場の第二陣はまさかのクハ103形低運転台初期形冷房車を組成するラシ303Fとなった。
モハ103-265以下8両の車体状態が芳しくなく竣工の早かったサハ103-209,サハ103-287の改善を優先した結果である。
他編成の塗装変更車はクハ103形高運転台ATC車が先頭に立つ。
ラシ303Fグループの優先入場は特例と言え次の改修対象はクハ103形高運転台車を含む編成に戻る。
クハ103-103,クハ103-104の運転台側TNカプラーSP白濁対策は交換対応で十分だった。
比較で登場したラシ305F-1の入場はしばらく先になると思う。

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