試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

クハ103-743[ラシ332F] ジャンパ連結器付TNカプラーSP(JC6336)白濁対策施工 ※TOMIX製High-Grade製品

2018-04-20 21:22:23 | 国鉄/JR103系
本施工。

TOMIX製JR103系High-Grade製品ラシ332Fを入場させた。
2017年4月に竣工したクハ103-123,クハ103-124(ツヌ306F-2ツヌ305F)からTNカプラーSPの白濁対策を試行している。
初施工から約1年が経過した現在でもツヌ305Fは良好な状態を維持し続けてきた。


JR103系ラシ332F (1988/4)。
ラシ332F-1:Tc743-M265-M'420-T269-M53-M'53-T270-M266-M'421-Tc756。
※TOMIX製High-Grade製品。

その後ラシ337Fa(Mc69),ツヌ313F(Tc143),ツヌ306F-3(Tc763),ツヌ306F-1(Tc71)も白濁対策試行編成に追加された。
何れも竣工から期間は短いながら再発の気配は見られない。
所定の効果が得られると判明し本格導入が決定した。
白濁対策施工対象車はTOMIX製High-Grade製品クハ103形だけでも30両に達する。
先ず一般流通品(0336)では代替できないジャンパ連結器付TNカプラーSPを持つクハ103形高運転台車を優先させる。
その第一陣にTOMIX製High-Grade製品クハ103形高運転台車の初出場を飾ったラシ332Fを抜擢した。
ラシ332Fグループはモハ103-641+モハ102-797(ラシ332F-2)を加えた12両体制である。
基準編成はモハ103-53+モハ102-53(非冷房車)を組み込むラシ332F-1にしている。
何れも組成されるクハ103-743,クハ103-756は外気に触れる機会が多いせいか白濁現象が進行していた。
対策効果が手に取れる編成でもあり白濁対策施工第一陣もラシ332Fとなった。


入工中のクハ103-743(ラシ332F)。

TNカプラーSPは両側とも白濁が進んでおり床板から浮いて見える程だった。
クハ103形のTNカプラーSPはダミーカプラーに等しい。
見栄えを悪化させる白濁現象はどうにか抑え込みたかった。
クハ103形高運転台車の運転台側TNカプラーSPは専用のジャンパ連結器付TNカプラーSPが用意された。
複雑な成形がなされており簡易清掃では抜本的解決策にならない箇所となっている。
連結器部品も走行時の入力は殆ど影響しないらしい。
よって連結面側も運転台側と同様の状態だった。


撤去直後の運転台側TNカプラーSP。

TNカプラーSPの白濁対策は試行例に倣う。
復心スプリング以外をクリーナーに浸け白粉を除去する。
拭き上げはクロスのみながらクハ103-123,クハ103-124での効果が全てを語っている。
特に変更する必要は無いと考え運転台側TNカプラーSPを撤去した。
ジャンパ連結器付TNカプラーSPは成形色を探す事さえ困難だった。
カバー一面まで白濁し手に負えない。
早速分解しクリーナープールを用意した。


クリーナープールに浸かるジャンパ連結器付TNカプラーSP。

今回からクリーナープールを新形状に変更した。
従来もTNカプラーSPのパッケージを再用していたが薄底形から厚底形へ切り替えている。
これはジャンパ連結器成形部へのクリーナー浸透を更に高める狙いがあった。
薄底形ではジャンパ連結器が浸からないため都度カバーを縦方向に立てていた。
クリーナープールはTNカプラーSPカバーを立て掛けられる利点がありこの手間を廃止している。


清掃中のTNカプラーSPカバー。

白濁化は全箇所に渡っていた。
クリーナーから引き上げた各部品を極細綿棒とクロスで仕上げる。
連結器部品とジャンパ連結器モールドを有するカバーは入念に清掃を施した。
他構成部品は一般流通品のTNカプラーSPと変わらない。
よって白濁対策試行車から変える必要は無かった。




白濁対策を終えたジャンパ連結器付TNカプラーSP。

両側引掛式の復心スプリング取付もすっかり慣れた。
密着式TNカプラーSPと密着自動式TNカプラーSPでは復心スプリングの取付構造が異なる。
組立に労してきた白濁対策試行や前進取付で数を捌けた。
これにより組立時のストレスはほぼ解消されている。
クリーナーで白粉を除去したジャンパ連結器付TNカプラーSPは黒色成形に戻った。
クハ103-123,クハ103-124の経過通りであれば少なくとも1年間は現状を維持できると思う。


連結面側TNカプラーSPの清掃も並行したクハ103-743用床板。

白濁対策試行車では運転台側TNカプラーSPの清掃に重点を置いた。
そのため連結面側のTNカプラーSPは全く手を着けないまま竣工させていた。
本施工に格上げされた事を契機に連結面側も軽度な湿式清掃を施す事にした。
なおクハ103-743では試験的にシリコン系ワックスを用い長期耐用試験に入る。
現時点では運転台側TNカプラーSPに近い仕上がりとなっている。




クハ103-743 [41C 三鷹]:TNカプラーSP白濁対策施工。


クハ103-743:TNカプラーSP白濁対策施工(シリコン系ワックス試用)。

TOMIX製クハ103形High-Grade製品のジャンパホースはマッキーで黒色化している。
入場前はジャンパホースとジャンパ連結器付TNカプラーSPの色温度が揃っていなかった。
白濁対策施工によりジャンパホースが異様に目立つ状態から抜け出せている。
クハ103形の入場順には拘りを持っていない。
但しラシ332Fに限ってはジャンパホースとの統一感確認を行うため意図的にクハ103-743を入場させた。
この仕上がりまで至れば外観上の問題は無いと思われる。


クハ103-743(ラシ332F)。

ひとまずクハ103-743が竣工した。
TOMIX製クハ103形High-Grade製品は配管付ステップが装着されており変形に気を使う。
清掃工程は大きな負担にならない。
配管付ステップの着脱が効率良く作業を進められるかの分岐点になるだろう。
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