傾斜対策。
TOMIX製JR103系High-Grade製品サハ103-209(ラシ302F)が入場した。
サハ103-209はサハ103-287(ラシ302F)と同時竣工したTOMIX製High-Grade製品初の塗装変更車である。
先に側面窓セル嵌合精度向上対策を施したモハ103-265以下8両(ラシ332F-1:塗装変更車)では様々な問題が浮かび上がった。
JR103系ラシ302F (2000/4)。
ラシ302F:Tc103-M690-M'846-T209-M691-M'847-T287-M692-M'848-Tc104。
※TOMIX製High-Grade製品。
各車両は塗装工程の拙さにより車体と側面窓セルの嵌合が芳しくなかった。
一部では車体側板の変形を招く事態に陥っている。
モハ103-265以下8両より竣工の早かったサハ103-209,サハ103-287は強引に側面窓セルを組み付けた。
車体への負荷が大きいと思われ車体断面の改修に着手する。
先発はAU712冷房改造車のサハ103-209とした。
入工中のサハ103-209(ラシ302F:塗装変更車)。
サハ103-209はAU712冷房機用ランボード交換のため一度入場した。
グリーンマックス製ランボードから発生品のTOMYTEC製ランボードへ改め立体感を高めた。
現在に至るまで唯一のTOMYTEC製AU712冷房機用ランボード敷設車になっている。
ただ落込式嵌合部品を無理に接着固定へ対応させた影響でランボード脚が揃っていなかった。
車体断面改修に合わせTROM製AU712冷房機用ランボードへの再交換を行う。
抵抗無く外れたC4A形ブレーキ制御装置。
ラシ332Fグループの入場ではTOMIX製High-Grade製品全編成のC4系ブレーキ制御装置固定化が決定した。
計画ではクハ103形高運転台車用運転台側TNカプラーSPの白濁対策と並行し順次施工を進めるつもりだった。
しかし塗装変更車の現状把握及び対策の優先度が上回った。
サハ103-209のC4A形ブレーキ制御装置の固定を先送りする理由は無く同時施工とする。
C4A形ブレーキ制御装置は嵌め込みだけで済まされた模様である。
接着剤を用いた形跡は見られず簡単に引き抜けた。
2本の取付脚へタミヤセメントを絡め再装着している。
TNカプラーSPは側面と底面を主とする簡易式清掃を施した。
連結面で目立たない上に今後の白濁化進行具合を確認できるかもしれない。
慎重に撤去した側面窓セル。
課題の車体関連へ工程が移った。
サハ103-209はサハ103形非冷房車(青22号)を種車にAU712冷房改造車へ改装した。
側面窓セル嵌合をきつくさせた原因には車両更新工事施工車化も絡んだと思う。
側扉窓の金属押え面化は油性ペイントマーカーを使用した。
その結果車体断面と側扉窓モールドの塗装被膜が厚くなってしまい嵌合し難くさせたと予想される。
側面窓セルは車体を挟み込むように組み付けた。
無理矢理嵌め込んだ事が幸いし側扉戸当たりゴムモールド付近に歪みは無い。
その代わり側面窓セルの取り外しには手間を要した。
嵌合爪毎へのニードル差込では全く外れる気配がしない。
各窓間への順次差込に改め撤去まで持ち込めた。
最後は側面窓セルが弾け飛び冷や汗が出た。
しかし破損には至らず一大事には陥っていない。
塗料滓を除去した車体断面。
車体断面は糸屑の様な塗料滓が各所にこびり付いていた。
塗装被膜が厚く爪楊枝で擦ると側板の塗料まで剥がれる気がした。
ラシ332F-1とは修正方法を変え極細綿棒と綿棒だけを用いている。
極細綿棒の横面を駆使し塗料滓を浮かせる。
その後綿棒で浮いた塗料滓を巻き取った。
簡便な措置に変更されたが各窓枠の輪郭ははっきりとした。
力を加えずに組み込めた側面窓セル。
多少なりとも塗料滓除去の効果を得られた。
側面窓セルは車体の挟み込みを伴わずに嵌合を終えている。
組付の固さは車両更新工事施工車である以上避けられない。
無理な嵌め込みが不要になった事だけでも大進歩と言える。
なお車体塗装は柚肌が激しかった。
しかしサハ103-270(ラシ332F)の修正失敗で懲りたため対策は見送られている。
転用に無理があったTOMYTEC製AU712冷房機用ランボード。
最後にAU712冷房機用ランボードの交換へ着手した。
TOMYTEC製AU712冷房機用ランボードは部品下部全体に成形された嵌合部を切除,整形したものである。
各ランボード毎に施工差が生じ2位側は傾斜が見て取れる程だった。
新たに敷設するTROM製AU712冷房機用ランボードはKATO製クハ103-188(ラシ321F)で初登場した。
1両分だけ保管品が残っていたためサハ103-209へ充当する。
本来TROM製ランボードは製品付属のテンプレートで屋根板を開孔し3本の取付脚で取り付ける仕様である。
クハ103-188では開孔に失敗し屋根板の交換に迫られた。
3脚嵌合を放棄しゴム系接着剤固定で竣工させている。
施工から3年以上が経過した現在でも強度不足は感じられずサハ103-209も接着固定の採用が決まった。
取付脚を撤去したTROM製AU712冷房機用ランボード。
TROM製ランボードは5脚のうち3脚が取付脚兼用となっている。
この3脚は手を加えない2脚の長さに揃える必要が生じた。
全てを等長にするのは至難の業である。
都度現物合わせを行い徐々に取付脚を切り詰めた。
先ず大半をニッパーで切り落としクラフトナイフと#600のペーパーで整形する。
予想通り加工誤差が生じた。
但しゴム系接着剤での固定を取り入れるため多少の不揃いは誤魔化せると考えた。
4枚のランボードを整形を済ませ屋根板に仮敷設した。
上々だったランボード取付脚切除。
屋根板に残ったゴム系接着剤で仮合わせをしたところTOMYTEC製ランボードよりは見附が良くなった。
成形色での取付はさすがに厳しい。
手持ちの都合からクハ103-188とは異なるF_MODEL製ねずみ色1号で塗装を行った。
ランボードの塗装以降は作業2日目となる。
ゴム系接着剤はAU712冷房機寄の片側全面に塗布している。
屋根板にはTOMYTEC製ランボードの敷設跡が残っており同じ位置へ接着した。
記録ではゴム系接着剤での固定と記されていたが後に流し込み接着剤を投入したらしい。
このお陰でランボード再敷設は滞りなく進められた。
TROM製ランボードへ置き換えたサハ103-209(千葉寄)。
TROM製AU712冷房機用ランボードをクハ103-188に敷設した際は脚が短く感じられた。
サハ103-209は屋根Rの相違からか意外に浮き立って見える。
TOMYTEC製ランボード時代の様に傾斜を生じさせる事無く取付を終えた。
メーカーが異なったねずみ色1号は屋根上機器類を含めた色温度が違うため気にならない。
KATO製とTOMIX製High-Grade製品,クハ103形とサハ103形の違いがあり統一の必要性は無いと思える。
全工程を終えたサハ103-209。
既に車体への側面窓セル組付を済ませており屋根板を嵌合させるだけで良い。
ただランボードがゴム系接着剤での固定に頼っているため屋根板の撓みには注意を払った。
車体に対し垂直を保ったまま屋根板を押し込みランボードのずれを防止している。
入場前は床板の嵌合が固かった。
車体内側は車体断面修正の際に均しておいた。
台枠側面への塗料付着は見られず最低限の措置で整備性が向上した。
塗装変更車の大半は塗装被膜の仕上げに気を使った一方で車体内側を放置した個体が多い。
今後の塗装変更車入場でも継続して対応する。
↓
サハ103-209(ラシ302F:車体断面塗装修正,TROM製AU712冷房機用ランボード敷設,C4A形ブレーキ制御装置固定化施工)。
クハ103-188(ラシ321F:TROM製AU712冷房機用ランボード敷設車)。
塗装被膜修正を見送ったため柚肌のままサハ103-209は竣工した。
車体断面の塗装修正により窓廻りの輪郭ははっきりしたと思う。
何故か引きでは柚肌が収まって見えラシ332F-1(塗装変更車)と同様の現象が生じる。
よってTROM製AU712冷房機用ランボードへの交換を際立たせる入場となった。
F_MODEL製ねずみ色1号はベンチレーターやAU75冷房機とほぼ色温度が揃う。
初のTROM製AU712冷房機用ランボードを採用したクハ103-188とは異なる雰囲気になった。
⇩ ランボード交換:グリーンマックス製→TOMYTEC製。
⇩ ランボード交換:TOMYTEC製→TROM製。
モハ102-846+サハ103-209 (ラシ302F:量産冷房車+AU712冷房改造車)。
サハ103-209は二度のランボード交換を経た。
立体感は維持され良好な外観を保てた。
TROM製ランボードは正規の取付方法こそ採用出来なかった。
しかし竣工当初のグリーンマックス製ランボードに比べAU712冷房改造車らしくなっていると思える。
TOMIX製High-Grade製品サハ103形ではランボード敷設済のAU712冷房改造車は他に在籍していない。
よってサハ103-209がTROM製AU712冷房機用ランボードを敷設する最後の車両になると思う。
TOMIX製JR103系High-Grade製品サハ103-209(ラシ302F)が入場した。
サハ103-209はサハ103-287(ラシ302F)と同時竣工したTOMIX製High-Grade製品初の塗装変更車である。
先に側面窓セル嵌合精度向上対策を施したモハ103-265以下8両(ラシ332F-1:塗装変更車)では様々な問題が浮かび上がった。
JR103系ラシ302F (2000/4)。
ラシ302F:Tc103-M690-M'846-T209-M691-M'847-T287-M692-M'848-Tc104。
※TOMIX製High-Grade製品。
各車両は塗装工程の拙さにより車体と側面窓セルの嵌合が芳しくなかった。
一部では車体側板の変形を招く事態に陥っている。
モハ103-265以下8両より竣工の早かったサハ103-209,サハ103-287は強引に側面窓セルを組み付けた。
車体への負荷が大きいと思われ車体断面の改修に着手する。
先発はAU712冷房改造車のサハ103-209とした。
入工中のサハ103-209(ラシ302F:塗装変更車)。
サハ103-209はAU712冷房機用ランボード交換のため一度入場した。
グリーンマックス製ランボードから発生品のTOMYTEC製ランボードへ改め立体感を高めた。
現在に至るまで唯一のTOMYTEC製AU712冷房機用ランボード敷設車になっている。
ただ落込式嵌合部品を無理に接着固定へ対応させた影響でランボード脚が揃っていなかった。
車体断面改修に合わせTROM製AU712冷房機用ランボードへの再交換を行う。
抵抗無く外れたC4A形ブレーキ制御装置。
ラシ332Fグループの入場ではTOMIX製High-Grade製品全編成のC4系ブレーキ制御装置固定化が決定した。
計画ではクハ103形高運転台車用運転台側TNカプラーSPの白濁対策と並行し順次施工を進めるつもりだった。
しかし塗装変更車の現状把握及び対策の優先度が上回った。
サハ103-209のC4A形ブレーキ制御装置の固定を先送りする理由は無く同時施工とする。
C4A形ブレーキ制御装置は嵌め込みだけで済まされた模様である。
接着剤を用いた形跡は見られず簡単に引き抜けた。
2本の取付脚へタミヤセメントを絡め再装着している。
TNカプラーSPは側面と底面を主とする簡易式清掃を施した。
連結面で目立たない上に今後の白濁化進行具合を確認できるかもしれない。
慎重に撤去した側面窓セル。
課題の車体関連へ工程が移った。
サハ103-209はサハ103形非冷房車(青22号)を種車にAU712冷房改造車へ改装した。
側面窓セル嵌合をきつくさせた原因には車両更新工事施工車化も絡んだと思う。
側扉窓の金属押え面化は油性ペイントマーカーを使用した。
その結果車体断面と側扉窓モールドの塗装被膜が厚くなってしまい嵌合し難くさせたと予想される。
側面窓セルは車体を挟み込むように組み付けた。
無理矢理嵌め込んだ事が幸いし側扉戸当たりゴムモールド付近に歪みは無い。
その代わり側面窓セルの取り外しには手間を要した。
嵌合爪毎へのニードル差込では全く外れる気配がしない。
各窓間への順次差込に改め撤去まで持ち込めた。
最後は側面窓セルが弾け飛び冷や汗が出た。
しかし破損には至らず一大事には陥っていない。
塗料滓を除去した車体断面。
車体断面は糸屑の様な塗料滓が各所にこびり付いていた。
塗装被膜が厚く爪楊枝で擦ると側板の塗料まで剥がれる気がした。
ラシ332F-1とは修正方法を変え極細綿棒と綿棒だけを用いている。
極細綿棒の横面を駆使し塗料滓を浮かせる。
その後綿棒で浮いた塗料滓を巻き取った。
簡便な措置に変更されたが各窓枠の輪郭ははっきりとした。
力を加えずに組み込めた側面窓セル。
多少なりとも塗料滓除去の効果を得られた。
側面窓セルは車体の挟み込みを伴わずに嵌合を終えている。
組付の固さは車両更新工事施工車である以上避けられない。
無理な嵌め込みが不要になった事だけでも大進歩と言える。
なお車体塗装は柚肌が激しかった。
しかしサハ103-270(ラシ332F)の修正失敗で懲りたため対策は見送られている。
転用に無理があったTOMYTEC製AU712冷房機用ランボード。
最後にAU712冷房機用ランボードの交換へ着手した。
TOMYTEC製AU712冷房機用ランボードは部品下部全体に成形された嵌合部を切除,整形したものである。
各ランボード毎に施工差が生じ2位側は傾斜が見て取れる程だった。
新たに敷設するTROM製AU712冷房機用ランボードはKATO製クハ103-188(ラシ321F)で初登場した。
1両分だけ保管品が残っていたためサハ103-209へ充当する。
本来TROM製ランボードは製品付属のテンプレートで屋根板を開孔し3本の取付脚で取り付ける仕様である。
クハ103-188では開孔に失敗し屋根板の交換に迫られた。
3脚嵌合を放棄しゴム系接着剤固定で竣工させている。
施工から3年以上が経過した現在でも強度不足は感じられずサハ103-209も接着固定の採用が決まった。
取付脚を撤去したTROM製AU712冷房機用ランボード。
TROM製ランボードは5脚のうち3脚が取付脚兼用となっている。
この3脚は手を加えない2脚の長さに揃える必要が生じた。
全てを等長にするのは至難の業である。
都度現物合わせを行い徐々に取付脚を切り詰めた。
先ず大半をニッパーで切り落としクラフトナイフと#600のペーパーで整形する。
予想通り加工誤差が生じた。
但しゴム系接着剤での固定を取り入れるため多少の不揃いは誤魔化せると考えた。
4枚のランボードを整形を済ませ屋根板に仮敷設した。
上々だったランボード取付脚切除。
屋根板に残ったゴム系接着剤で仮合わせをしたところTOMYTEC製ランボードよりは見附が良くなった。
成形色での取付はさすがに厳しい。
手持ちの都合からクハ103-188とは異なるF_MODEL製ねずみ色1号で塗装を行った。
ランボードの塗装以降は作業2日目となる。
ゴム系接着剤はAU712冷房機寄の片側全面に塗布している。
屋根板にはTOMYTEC製ランボードの敷設跡が残っており同じ位置へ接着した。
記録ではゴム系接着剤での固定と記されていたが後に流し込み接着剤を投入したらしい。
このお陰でランボード再敷設は滞りなく進められた。
TROM製ランボードへ置き換えたサハ103-209(千葉寄)。
TROM製AU712冷房機用ランボードをクハ103-188に敷設した際は脚が短く感じられた。
サハ103-209は屋根Rの相違からか意外に浮き立って見える。
TOMYTEC製ランボード時代の様に傾斜を生じさせる事無く取付を終えた。
メーカーが異なったねずみ色1号は屋根上機器類を含めた色温度が違うため気にならない。
KATO製とTOMIX製High-Grade製品,クハ103形とサハ103形の違いがあり統一の必要性は無いと思える。
全工程を終えたサハ103-209。
既に車体への側面窓セル組付を済ませており屋根板を嵌合させるだけで良い。
ただランボードがゴム系接着剤での固定に頼っているため屋根板の撓みには注意を払った。
車体に対し垂直を保ったまま屋根板を押し込みランボードのずれを防止している。
入場前は床板の嵌合が固かった。
車体内側は車体断面修正の際に均しておいた。
台枠側面への塗料付着は見られず最低限の措置で整備性が向上した。
塗装変更車の大半は塗装被膜の仕上げに気を使った一方で車体内側を放置した個体が多い。
今後の塗装変更車入場でも継続して対応する。
↓
サハ103-209(ラシ302F:車体断面塗装修正,TROM製AU712冷房機用ランボード敷設,C4A形ブレーキ制御装置固定化施工)。
クハ103-188(ラシ321F:TROM製AU712冷房機用ランボード敷設車)。
塗装被膜修正を見送ったため柚肌のままサハ103-209は竣工した。
車体断面の塗装修正により窓廻りの輪郭ははっきりしたと思う。
何故か引きでは柚肌が収まって見えラシ332F-1(塗装変更車)と同様の現象が生じる。
よってTROM製AU712冷房機用ランボードへの交換を際立たせる入場となった。
F_MODEL製ねずみ色1号はベンチレーターやAU75冷房機とほぼ色温度が揃う。
初のTROM製AU712冷房機用ランボードを採用したクハ103-188とは異なる雰囲気になった。
⇩ ランボード交換:グリーンマックス製→TOMYTEC製。
⇩ ランボード交換:TOMYTEC製→TROM製。
モハ102-846+サハ103-209 (ラシ302F:量産冷房車+AU712冷房改造車)。
サハ103-209は二度のランボード交換を経た。
立体感は維持され良好な外観を保てた。
TROM製ランボードは正規の取付方法こそ採用出来なかった。
しかし竣工当初のグリーンマックス製ランボードに比べAU712冷房改造車らしくなっていると思える。
TOMIX製High-Grade製品サハ103形ではランボード敷設済のAU712冷房改造車は他に在籍していない。
よってサハ103-209がTROM製AU712冷房機用ランボードを敷設する最後の車両になると思う。