試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

モハ103-534+モハ102-690[ラシ336F-2] 車両更新 (モハ103-332+モハ102-488 回着,改番,Assyベンチレーター化)

2018-08-14 21:36:31 | 国鉄/JR103系
混結解消。

JR103系ラシ336F(Tc433)は3社4種で構成される。
ラシ336F-2(T269),ラシ336F-3(T359)の何れでもTOMIX製旧製品モハ103-534+モハ102-690は欠かせなかった。
しかし全高の異なるTOMIX製旧製品とKATO製量産冷房車の混結は好ましい編成に見えない。


JR103系ラシ336F (1993/10,1995/4)。
ラシ336F-2:Tc433-[M142]-[M'267]-[T346]-[M534]-[M'690]-T359-[M560]-[M'716]-Tc434。
ラシ336F-3:(Tc433-[M142]-[M'267]-)[T269](-[M534]-[M'690]-)[T346](-[M560]-[M'716]-Tc434)。

TOMIX製103系旧製品も種車都合により塗装変更車が大半を占める。
その中でモハ103-534+モハ102-690は数少ない貴重なメーカー塗装車であった。
当初はTOMIX製High-Grade製品ラシ305F-1(Tc47)に組み込まれていたが増備都合で捻出された。
ラシ336F-2の4,7,8,9号車はKATO製103系量産冷房車(ツヌ315F:Tc213)を改番の上充当している。
2,3号車は初期形冷房改造車でありグリーンマックス製モハ103-142+モハ102-267が組成された。
よってラシ336F(Tc433)のモハユニットは各々でメーカーが異なる異色の編成になった。
モハ103-142+モハ102-267はKATO製床板を起用しており走行性能はKATO製量産冷房車並に達する。
そこでKATO製モハ103-332+モハ102-488を増備しTOMIX製モハ103-534+モハ102-690の置き換えが決定した。


入工中のモハ103-332(ツヌ315F:セットバラし品)。

回着したモハ103-332+モハ102-488(ツヌ315F)は新品である。
今更ツヌ315F(Tc213)のセットバラし品に巡り合えるとは思ってもいなかった。
ところが両車とも側面窓セル窓サッシ印刷の一部に線状剥離が発生していた。
この症状は取扱い以外に経年も関わるらしい。
新製投入ながら回着整備工程には窓サッシ印刷の補修が加わった。
入場順はどちらでも構わなかったが走行試験を行うモハ103-332が先発している。


黒Hゴム支持化した戸袋窓と側面行先表示器窓。

モハ103-534+モハ102-690は車両更新工事施工車のため車体に手を加えなければならない。
改番は最終工程に廻し窓周りの小細工から着手する。
黒Hゴム支持化はお馴染みのマッキーを用いた。
金属押え面支持の側扉窓は油性メタリックマーカーも試用出来る。
しかしKATO製モハ103-560+モハ102-716は油性ペイントマーカーで金属押え面支持化が図られており従来を踏襲している。


車両更新工事施工車化されたモハ103-332。

ラシ336F(Tc433)はAssyベンチレーターで統一されている。
今回の換装により103系用現行LOTベンチレーターの拡充が図られた。
増加傾向が続いていた現行LOTベンチレーターはそろそろ1編成分に達する頃合である。
KATO製一般形のAssyベンチレーター化はミツ6F-1(Tc93)を最後に中断を余儀無くされた。
10両分の捻出が図れれば各種用途に広げられるため編成単位での換装を検討したい。
側面窓セルの窓サッシは数箇所だけ補修を要した。
モハ103-416,モハ103-417,モハ102-572(ラシ333F)よりKATO製103系量産冷房車でも油性メタリックマーカーの使用が解禁された。
KATO製101系サハ100-94(ツヌ110F)で耐久試験中ではあるが作業効率が高く拡大採用を続けている。
その流れに乗りモハ103-332用側面窓セルも手早く修繕を終えた。


[モハ103-332]:2-4位側。

車体を組み立て改番へ取り掛かった。
KATO製量産冷房車の車両番号標記印刷消去は2017年9月に竣工したクハ103-463(ラシ319F←クハ103-272)以来となる。
手慣れたはずのラプロス式印刷消去だったが2-4位側はラプロス#4000を当てる時間が長過ぎ失敗した。
擦過痕は消しゴムと磨きクロスで均したもののそれとなく成形色が伺える状態になった。
車両番号インレタは擦過痕の隠蔽が優先される。
組合せは1-3位側[モハ103-5]+[34],2-4位側:[モハ103-]+[5]+[3]+[4]と異なっている。
2-4位側は擦過痕を目立たなくするため敢えてバラ標記転写にした。




モハ103-534(ラシ336F-2:モハ103-332 改番,Assyベンチレーター換装,車両更新工事施工車化)。


旧モハ103-534(保留車:TOMIX製旧製品)。

走行試験を終えモハ103-534が竣工した。
2-4位側の車両番号標記周囲には枠状の印刷消去痕が残る。
こういう時に限ってバラ標記転写が成功する皮肉な結果となった。
新品で側面窓セル窓サッシ印刷の補修を行うとは思わなかった。
回着時に見られた波打ち現象は解消され全体の見附は悪くない部類に入る。


入工中のモハ102-488(ツヌ315F:セットバラし品)。

続いてモハ102-488を入場させた。
側面窓セル窓サッシ印刷の線状剥離発症はモハ103-332と同様で車体への細工より先に手掛けている。
クロスで側面窓セルを拭き上げると窓サッシ印刷の状態は更に酷くなった。
モハ103-416に続き次々と舞い上がる銀粉に手を焼かされた。
そのため途中から一窓毎にエアーダスターを吹き付け除去の手間を幾分軽減化している。


剥がれ落ちた窓サッシ印刷(1-3位側)。

最終的に窓サッシ印刷は下段全てが油性メタリックマーカー再現へと変わった。
中段サッシも製品原形を保つ箇所は大幅に減っている。
新品だったはずのモハ102-488は窓サッシ再現に限り改修施工車と同等に格下げされた。
比較的製品印刷との質感差が少なく露骨な修正痕は伺えない。
部分補修から一段補修への切り替えも奏効したと思う。


色挿しの失敗が隠蔽されたモハ102-488。

車両更新工事施工車への仕様変更は各モールドを踏み外さなければ容易なはずだった。
慎重にペン先を当てていたが2-4位側で側扉窓の金属押え面支持化に失敗している。
これまでは塗装被膜への影響を考えはみ出したインクをそのままにしていた。
新品での失策に納得が行かず駄目元で消しゴムを当てた。
するとインクは全て除去され黄色5号の車体を取り戻せた。
油性ペイントマーカーは窓セルでの曇りを招いたが車体は耐えられるらしい。
1つの収穫を得て全箇所への色挿しを終えた。


[[モハ102-][6][9][0]]:2-4位側。

[モハ103-332]で失敗したラプロス式印刷消去だったが[モハ102-488]は従来並の仕上がりに至った。
転写部を均し改番に取り掛かる。
インレタは1-3位側:[モハ102-]+[6]+[90],2-4位側:[モハ102-]+[6]+[9]+[0]の組合せでまたしても足並みが揃っていない。
比較的新しいインレタを用いたが失敗と虫食いが進み[モハ102-690]が見当たらなかった。
バラ標記転写となった2-4位側は極端なずれも無く収められた。
多少は転写への苦手意識が薄れてきたのかもしれない。




モハ102-690(ラシ336F-2:モハ102-488 改番,Assyベンチレーター換装,車両更新工事施工車化)。


旧モハ102-690(保留車:TOMIX製旧製品)。

忘れた掛けたAssyベンチレーターへの交換を済ませモハ102-690が竣工した。
これと同時にTOMIX製旧製品旧モハ103-534+旧モハ102-690は保留車へ廻っている。
前途の通り旧モハ103-534+旧モハ102-690はメーカー塗装車であり今後活用策を考える。
車両更新工事施工車化されているが消しゴムで仕様変更が行えると判明したため自由度は高まった。
但し2両だけでは焼け石に水状態と言え纏まった種車の確保が課題となる。


サハ103-346+モハ103-534 (ラシ336F-2:KATO製量産冷房車+KATO製量産冷房車)。

早速モハ103-534+モハ102-690はラシ336F-2へ組み込まれた。
これでラシ336F(Tc433)は3社4種混結から2社3種混結へと整理されている。
モハ103-142+モハ102-267の他KATO製一般形サハ103-269(ラシ336F-3)の代替は行えない。
従って今後は2社3種体制で推移する。
但し塗装変更車のKATO製クハ103-433,クハ103-434,サハ103-269が更新対象で残る。
完成系での出場にはまだ時間を要するだろう。
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