試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

京成3700形3738F 2次車 中期仕様 3色LED表示器編成 (3768F中期仕様 改番,3738,3731 車体改修)

2020-01-21 23:45:15 | 京成線出場
小差。

車体改修と改番を終えたグリーンマックス製京成3700形3738F中期仕様(2次車:3738F)が出場した。
旧3768F中期仕様(3次車:元3768F-1)時代からの変更点は車両番号標記だけに留まる。
プロトタイプは引き続き3色LED表示器編成とし3728F中期仕様(1次車:3728F-1)の対に据えた。




京成3700形3738F 2次車 中期仕様。
[3738F]:3738-3737-3736-3735-3734-3733-3732-3731。
※3色LED表示器編成。
◆3768F中期仕様(3768F-1) 改番。

1991年3月に登場した京成3700形は3708F,3718F,3728F(1次車)の新造後増備が休止される。
約3年8箇月の間を置き3738F(1994年12月),3748F(1995年2月)が落成した。
基本設計は1次車から引き継がれたが前面見附に大きな変化が生じた。
新たに六角形スカートが試験採用となり貫通扉種別表示器下部の張り出しは面一化された。
種別幕,行先方向幕も英字併記に改められる小変更があり1次車よりも洗練された印象を受けた。
但し六角形スカートは逆台形スカートへの交換により早期に姿を消している。
ちなみにスカート交換は各々3738F:1995年5月,3748F:1995年4月であった。
3次車から逆台形スカートが本格採用に至り2次車は3700形の方向性を決定付けた編成と言えよう。
ほぼ原形を保っていた3738Fだが2001年3月に側面戸袋窓吹寄部へ[K'SEI]CIマークが貼付される。
これと前後して台車色がサックスブルーから灰色へ変更となった。
更に2007年9月:3色LED表示器化,2010年6月:フルカラーLED表示器化が行われ落ち着きを取り戻している。
しかし安定期は短く2012年2月より内装を中心とするリニューアル工事が開始となる。
2014年11月にリニューアル工事を受けた3738Fは一部側面窓の固定化が面だった外観変更に留まった。
続く3758F以降からUVカットガラスが採用されたため結果的に前期リニューアル工事最終施工編成となった。
3748Fも2014年9月にリニューアル工事を終えており2次車はしばらく安泰かと思われた。
ところが北総7260形7268Fの代替編成に3748Fが引き当てられ北総7300形7318Fとして賃貸される。
2015年3月以降は3738Fが2次車で唯一の存在となったがその3738Fも2017年3月に運用から外れた。
そして同月中に千葉ニュータウン鉄道9800形9808Fへ改装され3700形2次車は呆気なく消滅している。


3728F-1,3738F (1次車,2次車)。

当初3768F-1は黒色側面窓枠が劣化した3768,3761(3768F-1)だけを入場させる予定だった。
しかし3768F現行仕様(3次車:3768F-2→3768F)との編成番号重複解消にまで発展している。
ただ約1年2箇月の使用停止期間を経たジオマトリックス製京成3700形用インレタは経年劣化が進んでいた。
前面車両番号標記インレタは狙い通りに転写出来ず3738,3731(3738F)とも格下げ感が漂う。
中でも再入場が裏目に出た3738は前面黒色窓枠,赤帯,青帯の補修を伴う作業となった。


銀色塗料の露出が激しい側面窓枠(3731)。

整備都合により3768F-1は全車側面窓枠モールドをマッキーで塗り潰して出場させた。
初出場は2018年8月であり取り扱いにも注意していたが3768,3761(3768F-1)の黒色側面窓枠が剥がれ始める。
一方3767以下6両(3768F-1)は目立った掠れも無く推移し次第にその落差が激しくなっていった。
何故3768,3761だけで剥離が発生したか突き止められないまま従来方式での補修に至る。
取り敢えず黒色側面窓枠は無事復活させられたため今後都度経過観察を行う予定である。


ジオマトリックス製インレタを転写した側面用車両番号板(3737)。

製品印刷の側面車両板とジオマトリックス製側面車両番号板インレタは殆ど外寸が変わらない。
そのため転写が少しでもずれると製品印刷の露出を防げなくなってしまう。
インレタの切り出しを行った3738,3731,3737,3736,3735(3738F)では返って位置合わせをし難くさせた。
そこで3734,3733,3732(3738F)からは台紙の切り抜きを短冊状に変更している。
結果は良好でもう少し早く切り替えておけば多少編成見附の向上に繋がっていたと思う。


3758F,3788F (3次車:改番編成,改番編成)。

3738Fは3758F現行仕様(3次車:3758F),3788F現行仕様(3次車:3788F)に続く改番編成となった。
基本的に3788Fの工程を踏襲しており3737以下6両(3738F)は側面用車両番号板が[373X]へ変更された程度である。
中期仕様以後の2次車と3次車は外観差が少なく軽度な作業で仕様変更を可能にしてくれた。
その代わり妻面窓セルのゴム系接着剤固定化に時間を奪われ出場は予定より遅れている。
なお2次車は初登場となったが3738Fが最も前面[376X]標記を埋没させ易かったためであり単なる偶然の結果でしかない。




3738Fサイドビュー(3731:3761改番車)。
※リニューアル工事未施工車。


3758Fサイドビュー(3751:3791改番車)。
※後期リニューアル工事施工車。


3788Fサイドビュー(3781:3761改番車)。
※後期リニューアル工事施工車。

編成番号重複解消はジオマトリックス製インレタによる改番が唯一の手段だった。
そのジオマトリックス製インレタが生産中止となってしまい3738Fが最後の改番編成になると思われる。
グリーンマックス製3700形は3768F後期仕様のリリース以降動きが見られない。
だが製品化次第では自ら空番を埋めた今回の施工が新たな車両番号重複を招く可能性もある。
今ひとつの編成見附で終わった事もあり少々引っ掛かりが残る3738Fの出場となっている。
この記事についてブログを書く
« 京成3700形3738[3738F] 2次車... | TOP | モハ103-53[Tc743] 動力ユニ... »