「日航労組OB・OG会」の新ブログ

日本航空労働組合の組合員及び日本航空ユニオンの組合員として退職した者が加入している「日航労組OB・OG会」です。

鎌倉機長が意見陳述

2011-05-24 17:32:00 | JAL解雇撤回闘争
 5月23日、東京地裁でJAL不当解雇撤回裁判(乗員)の第3回口頭弁論が開かれ、原告の鎌倉俊広機長が意見陳述を行いました。

 鎌倉機長の陳述要旨は以下の通りです。

 1979年入社以来運航乗務員として約30年、うち機長として約15年、「教官機長」として10年乗務してきた。経営破綻後の昨年5月、国に代わって機長資格の審査をする「査察機長」の指名を受け、9月に取得したが、その直後に仕事を外され、3ヶ月後の大晦日に整理解雇された。
 解雇理由は「身体上の理由で乗務出来ない便がある」との「傷病基準」に該当とのこと。傷病基準は「貢献度が低い」と評価され解雇の対象にされた。
 私の経歴からみても遜色なく乗務してきたし、他の解雇された「乗務制限(傷病基準)」乗員も長年にわたり懸命に仕事に励んできたから発病したもので、不摂生とは全く無縁です。
 このように病気欠勤を解雇理由にされるなら、病気を自己申告せず、航空の安全に直結する重大事になります。

 鎌倉機長は、「ハドソン川の奇跡」のベテラン機長、副操縦士の重要性も例に取り上げ、最後に「日経ビジネス誌」の稲盛会長の「利益なくして安全なし」は、パイロットの「安全第一」に反すると批判し、航空の安全のためにも、裁判所が速やかで公平な判断をするよう陳述しました。

 裁判開始前に行われた地裁前の宣伝行動には155名が参加、裁判後の報告集会には122名が参加しました。

 写真は、報告集会の様子で、右が報告する鎌倉機長です。
  
                    (報告と写真提供:平山会長)

 現在の原告団は、被解雇者165名中、乗員74名、客乗72名、計146名ですが、新たに2名の乗員が原告団に加わるそうです(6月9日の進行協議で確定する予定)。
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