5月30日、JAL退職者懇談会の学習会が、新橋の生涯学習センターで開かれました。
テーマは「社員と人件費について考える -JAL FY2015決算短信資料を眺めつつ-」で、講師は池田さん(退職者懇談会世話人)、参加者11名(うち、会員6名)でした。
講師から、法政大学大学院政策創造研究科教授・坂本光司先生の学説(下記)が紹介されました。
(質問)企業経営において、まず「社員とその家族」、そして「社外社員とその家族」「現在顧客と未来顧客」「地域社会・地域住民」「株主・出資者」の5人を幸せにする必要があると説かれています。一般的には「顧客」を重要視する会社が多いと思うのですが、なぜ「社員とその家族」を第一に考えるべきなのでしょうか。
(坂本先生)多くの会社を訪問する中で、良い会社は社員を一番大切にしていることがわかったからです。業績を高めるよりも、自分の会社に縁あって入社してくれた社員とその家族のために、一生懸命尽くしている事実を目の当たりにしました。社員第一主義を実践している会社は業績がぶれません。一方で、業績第一主義や株主第一主義で経営を行っている会社は、残念ながら業績がぶれることが多い。
お客様に嫌われた会社には、未来がありません。それは商品・サービスも同様で、歴史が証明しています。顧客が満足するような商品・サービスを作るのは社員にほかなりません。社員が会社組織に対して愛情を持っていなければ、お客様が満足するような商品・サービスを作り出すことはできないでしょう。
このような理念のもと、昭和33年の創業以来増収増益を続けている寒天メーカーの伊那食品工業の塚越会長は「これまでも、これからも社員のリストラはやりません。なぜなら、人件費はコストではないからです。人件費は目的である社員の幸福を実現するための生活費だからです」と述べています。
非常に興味あるテーマでした。これからの企業はこうあるべきです。
学習会のために用意された資料はこちらです → 学習会資料
(報告:名倉さん)
テーマは「社員と人件費について考える -JAL FY2015決算短信資料を眺めつつ-」で、講師は池田さん(退職者懇談会世話人)、参加者11名(うち、会員6名)でした。
講師から、法政大学大学院政策創造研究科教授・坂本光司先生の学説(下記)が紹介されました。
(質問)企業経営において、まず「社員とその家族」、そして「社外社員とその家族」「現在顧客と未来顧客」「地域社会・地域住民」「株主・出資者」の5人を幸せにする必要があると説かれています。一般的には「顧客」を重要視する会社が多いと思うのですが、なぜ「社員とその家族」を第一に考えるべきなのでしょうか。
(坂本先生)多くの会社を訪問する中で、良い会社は社員を一番大切にしていることがわかったからです。業績を高めるよりも、自分の会社に縁あって入社してくれた社員とその家族のために、一生懸命尽くしている事実を目の当たりにしました。社員第一主義を実践している会社は業績がぶれません。一方で、業績第一主義や株主第一主義で経営を行っている会社は、残念ながら業績がぶれることが多い。
お客様に嫌われた会社には、未来がありません。それは商品・サービスも同様で、歴史が証明しています。顧客が満足するような商品・サービスを作るのは社員にほかなりません。社員が会社組織に対して愛情を持っていなければ、お客様が満足するような商品・サービスを作り出すことはできないでしょう。
このような理念のもと、昭和33年の創業以来増収増益を続けている寒天メーカーの伊那食品工業の塚越会長は「これまでも、これからも社員のリストラはやりません。なぜなら、人件費はコストではないからです。人件費は目的である社員の幸福を実現するための生活費だからです」と述べています。
非常に興味あるテーマでした。これからの企業はこうあるべきです。
学習会のために用意された資料はこちらです → 学習会資料
(報告:名倉さん)