樹業人~風の通心

持続可能な社会や森林・建築・木製品について、気ままに こそっと考える為のネタ帳です。

「バカの壁」の養老氏による「エコの壁」

2007-10-09 | 環境コミュニケーション
これは、昨日のブログのお施主様に頂いた
「M・O・H通信」 という冊子です。

読んで びっくり。知ってるいる人がいっぱい載っているのもさる事ながら
すごく、ポテンシャルの高い冊子です。

どうやれば、この国の未来が守っていけるかというヒントがいっぱいあります。
もちろん、みなさん 試行錯誤中だし 一つ一つ 一人一人の活動が繋がっていないかのようにも見えますが、この本を読まれた方が 近くの木 しかも 自分の家の山の樹で家を建て、土壁にしたいとおっしゃって頂いた事は 少しづつ循環型・持続可能な社会に向けて動き出しているなと 実感します。

特に、3周年記念号の17号は お勧めです。

読んでびつくりしたのは、石灰だけでなく リンも鉱石から作られていたのです。石油もなくなりますが、リンも今世紀中に枯渇してしまうそうです。
農業も、転換をせまられているのですねぇ。
おもしろいのは、下水道を大きい方と小さい方でわけて 人間の排泄物を利用してはというお話でした。昔にもどっていますね。
少し前までは、当たり前に大小二つのトイレを作っていました。
最近は、コンパクトな小便器もあるし 男の人は潔く環境に役立ちながら用が足せるし、お掃除も楽だし…。いいかもしれない。

でもね、竹炭からもリンは出るんですよぉー。
皆さん 研究してみてくださいね。


と 前置きが長くなりましたが この冊子に登場される色々な方のお話を読んでいて 少し前に見つけた 
NIKKY NET の 
「エコの壁」上)環境問題はなぜ理解できないか――養老孟司さんに聞く

を 思い出したので紹介します。

「エコの壁」(下)「ほどほどの成長」に参勤交代を――養老孟司さんに聞く

『都会のサラリーマンは1年に数カ月、田舎へ「参勤交代」すべき、自然と共生するためにどのくらいの成長が適当なのかという感覚を、自然のなかで体で実感することが大事だ。』

これは、山のおじ様方に学ぶ 森林を守る為の心構え にも登場していただいた大橋さんも 同じことをおっしゃっているのではと思います。

『日本は本来、世界中でもっとも有利な国だ。なぜなら、最も重要な資源である水がとても豊かにある、自給自足しやすい国なのだ。本気で日本が食糧生産を始めたら、十分食べていけるはず。石油をたくさん使わなくても社会を回していける知恵を本来持っていることを、もっと見つめなおす時期だ。』と養老氏。

そうなんです。森林も日本は先進国で3番目、ちっちゃな国を入れても( 北朝鮮が6番目というのはよーわからんけど)12番目という陸地に対しての森林面積が多い国なんですよ。水と森があり、作物が育つというのが 本来の日本の強みなんですね。
みんなで ほんと 壊してしまった森林の土壌を治していきましょうねぇ。
そうしないと、水も食べ物もやばいですよぉー。

 



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