とうとうこの人の本を読んでしまいました。
やすおさんが前から色々読破している百田尚樹です。
それも上下巻あわせて1,207頁もあるトンデモナイ本です。
表題は「錨を上げよ」という講談社出版の文庫本です。 分厚い本で図書館から借りる時に
ナガラ族の自分には2週間ではとても無理かなと思いましたが、結局飛ばし読み等して10日間
で読んでしまいました。 最後まで「錨を上げよ」の場面には出会わなかった様に思います。
内容 終戦から10年やっと戦後と言われる時代に大阪で生まれた作田又三、高度経済成
長・安保闘争・東京オリンピック・全共闘運動など昭和の激動期に破天荒な性格で社会の荒
波に向かって行く。 恋に落ちる数も多く、暴力を振う数も半端じゃない。
感想 一人称の「ぼくは」で書かれた物語は、正直、この大阪のオッサンのやることは危なっ
かしくて見て居れない、思わず「なにすんねんな」と言いたくなる。 それが1,200頁に亘って
ビッシリ綴られている。 だから飛ばし読みをしながらも、最後まで読んでしまう結果になった。
これは自伝的小説とも云うべきもので、設定にフィクションは多いが自身の経験などから描か
れたであろう話が中心の筋をなしていると思われる。
作家の知識と経験の豊富さには驚かされる面が多い。 芸術などに対する造詣の深さも垣間
見える。 もっともそれがなければ単なる親父の一人語りに過ぎないかもしれない。
百田尚樹氏が本書の出版に当たって、話している動画が有ったのでリンクしておいた。
http://www.youtube.com/watch?v=T5I2UbLjH6I
百田尚樹氏が落語家と対談したTVを見て、面白い人だと思って本を借りた。
この人の本は、図書館の書架にはめったに置かれていないが、もし有ったらまた何回かは借り
たいと思っている。
余分な語りも多い様な気がして、多分、数回で飽きてしまうのではないだろうか。
他にも読んでみたいと思っています。
「海賊と呼ばれた男」など。
兎に角この人の作品はながい。
でも引き込まれ、最後まで読んでしまう。
を見せるのではないかと思っています。
多分、百田さんの作品は読む人によって、全く違う評価を
するのかも知れません。 ありがとうございました。