携え続けていたモノがあった。
その存在は、かつてに比べ小さくなっていたのだけれど-
それでも携え続けていた。
最後は、意地もあって手放さずにいた。
日頃は、小さな箱の中に、鍵をかけて閉まってある。
それを取り出す機会は、何年も訪れないのに、
それでも手放さずにいるのは、
二人をつなぐ糸を永遠に失うのが、怖かったからだ。
勝手な言い草かもしれないが、
いつか話のできる時が来れば、と考えていた。
いろんなことを、語り合ってみたいと思える、相手だった。
そうして私には、伝えたい心の内があった。
想い入れの度合いが変わってしまったのは、仕方がない。
そのことについては、相手を責めるつもりもない。
ただ、もうちょっと理解し合いたかった。
少なくとも、そういった場面と努力を、持ちたかった。
完全無視という状況の中、
自分なりに辛抱強く、関係改善の兆しを待っていたが、
そのうちこちらの心も弱っていき、働きかける気力も失せた。
そういったことに対する免疫がなかったのである。
大人になって、初めて受けた扱いだった。
何に、そんなに拘り、関係を維持しようとしたのか。
あったことが、なかったことになるようで、悲しかったのか。
すべてが、なし崩しに消え去っていく・・・
そんな事態に、我慢ならなかったのか。
実際物事は、なし崩しに収まっていくものではない。
私は、それを静かに受け入れられる程、強くはなかった。
あなたが放り出したモノは、誰かが引き取ったのだ。
そのことだけは、忘れないでほしい。
携え続けていたモノを、小箱から取り出し、手放した。
これが私の、本当の、断捨離。
その存在は、かつてに比べ小さくなっていたのだけれど-
それでも携え続けていた。
最後は、意地もあって手放さずにいた。
日頃は、小さな箱の中に、鍵をかけて閉まってある。
それを取り出す機会は、何年も訪れないのに、
それでも手放さずにいるのは、
二人をつなぐ糸を永遠に失うのが、怖かったからだ。
勝手な言い草かもしれないが、
いつか話のできる時が来れば、と考えていた。
いろんなことを、語り合ってみたいと思える、相手だった。
そうして私には、伝えたい心の内があった。
想い入れの度合いが変わってしまったのは、仕方がない。
そのことについては、相手を責めるつもりもない。
ただ、もうちょっと理解し合いたかった。
少なくとも、そういった場面と努力を、持ちたかった。
完全無視という状況の中、
自分なりに辛抱強く、関係改善の兆しを待っていたが、
そのうちこちらの心も弱っていき、働きかける気力も失せた。
そういったことに対する免疫がなかったのである。
大人になって、初めて受けた扱いだった。
何に、そんなに拘り、関係を維持しようとしたのか。
あったことが、なかったことになるようで、悲しかったのか。
すべてが、なし崩しに消え去っていく・・・
そんな事態に、我慢ならなかったのか。
実際物事は、なし崩しに収まっていくものではない。
私は、それを静かに受け入れられる程、強くはなかった。
あなたが放り出したモノは、誰かが引き取ったのだ。
そのことだけは、忘れないでほしい。
携え続けていたモノを、小箱から取り出し、手放した。
これが私の、本当の、断捨離。
鍵の付いた小箱さえも持っていません。
捨てたものは何だったのだろう。
まだ続きがあるのかな?
これはこれでもうおしまいなのかな。
これは・・・ 第一章ですね。
’しんどかった’ という心情をようやく描けたのが、一昨年12月のCafeエッセイ。
あれが序章かしらん。
自分の中では、好きなエッセイなんですヨ。 実は。 しんみりしちゃってるけどね。
今回の第一章は、年越し直前のギリギリUP。
夜の11時50数分に滑り込みで入れました(笑)。
どうしても年内に更新したかった。
同時期にCafeで発表したものと合わせて完結の形をとるようになっています。
関わりの話で言うとー
私から見た相手の姿と実像は、必ずしも一致しない。
こうして取り上げる以上、できるだけその本質に迫りたかったし、
また逆に、こちらへの誤解も解きたかった。
そういった機会を持つことができず、残念に思っています。
で、続きがあるのか、おしまいなのか?
わかりません・・・
私は、自分から見た相手の姿と、自身の心の内を、書いていくだけです。