メインストリートのうつけもの

ロックンロールにゃ歳だけど、死ぬにはチョイト若過ぎる?

アメリカ国旗のアルバム・ジャケット

2015年05月09日 23時43分21秒 | ロック
最近購入したタンジェリン・ドリームの「アンコール(USA LIVE)」のジャケットを眺めていた時、
フと思ったのは”アメリカ国旗ってよく利用されてるよな”という事だ。
例えばアメコミの古典であるワンダーウーマンのコスチュームはモロにアメリカ国旗だし、
Tシャツとかなんかでそのデザインは広く衣類に取り込まれていたりする。

もしも日本国旗でソレをやったらどうだろうか?
日の丸が目立つようなデザインの衣服を身に着けていた場合、
”右翼”とか”国粋主義者”とか”日本愛○党”とか
どちらかというと政治的な意味合いを強く主張した人間という見方をされてしまうのではなかろうか?
もっと軽微な”日の丸のハチマキ”ですら
おいそれと巻けないような雰囲気になってないだろうか?
それは”玉砕覚悟”を表現したような
ナニヤラ韓国が批判してきそうなキナ臭い状態になってしまうとか…。
まあ、明らかにアメリカに於ける”自国の国旗”として
広く国民に愛されている立場にまでは至っていないよな。日本国旗の場合。

そんな日本の状況は置いといてアメリカ国旗の話だ。
身の回りでスグにピンときたCDジャケットを集めてみたのが冒頭の写真ね。
ブラック・クロウズの「アモリカ」と
スライ&ファミリー・ストーンの「暴動」だ。
奇しくも両方”ファンク”寄りの音楽だ。

前者のデザインには結構ビックリした記憶がある。
つか、買う時にちょっとビビったかもしれない。
何と言っても陰毛がはみ出しているのが衝撃的だったのだ。
また比較になってしまうが
日本では同じことが絶対できないようなジャケットだよな。
日の丸のパンツもあまりイケてるとは言い難いし、
陰毛をはみ出させる写真という時点でまずあり得ないだろう。

さて、アルバム的には
スライの「暴動」が”よく買ったよな~”と今にして思ったりする。
明らかに自分のライブラリでは珍しいジャンルの音楽であるからだ。
確かに一時代を築いたミュージシャンの”重要な一枚”として
ロック史に残るモノとして扱われているのも事実だ。
きっとそういった”肩書き”につられて手を出したのだろう。
しかし、リマスターが施されているとはいえ録音自体があまり良くない。
オーディオ的にはダメダメだが
曲の方は屈折したヘヴィなファンク・ナンバーが詰まっていて
それなりに聴いてしまう迫力はある。

「アモリカ」は好きなグループであるブラック・クロウズの作品だ。
彼らはこのアルバムから”より黒人的な”グルーブを持つようになった。
個人的には「そっちに行きすぎじゃないの?」とも思うが
以降の作品もゴスペルとか入ってきてもう本格的だ。
突然変異的に、ジミー・ペイジと共演して
ZEPのナンバーを演りまくった2枚組のライブも面白いのでオススメだ。

タンジェリン・ドリームは自分の中で
”変な環境音楽をやるグループ”という位置づけだったので
有名なバンドといえど、ずっと手を出さないで現在に至っていたのだが
このライブ・アルバム「アンコール」は
ファンの中でも評判の良い作品だったので紙ジャケ・リマスター再発を機にゲットした。
混沌としたインプロヴィゼイションはあるものの
なかなか聴き応えのある曲が揃っていて良いアルバムだった。
これもまた”古き良きプログレ”を代表する作品だと思う。

今回は変なつながりでアルバムを紹介してしまったが
デザイン的にはやはり「アモリカ」のやんちゃぶりに軍配が上がるな。

audio-technica ATH-CKS55XiS ビミョーな使用感

2015年05月03日 20時14分58秒 | オーディオ
「そんなバカな!」と言われても事実なのだから仕方がない。
これはiPhone5で実際に起こった話なのだ。

事の発端は
コッチからは電話をしない会社の人事の人間から
iPhone5に着信があった時からだ。
人事「今、電話をいただきました?」
自分「いえ、してませんが」
人事「こちらに着信履歴残ってますよ?」
あせって履歴を確認すると確かに数十秒の発信履歴が残っている。
バカな!こっちは通勤途上の電車の中で
ずっとiPhone5で音楽を聴いていただけだったのに?
その日はそれで終わったのだが
ただ、イヤホンのコントローラーが時々いう事をきかないなあと
思うことは時々続いていた。

そしてある日、ソレは起こっていたのだった!
なんと放置していたiPhone5が勝手に「連絡先」からランダム?に
数十秒の電話発信をしていたのだ!
それも転勤して疎遠になっていた同僚に対してとか
もうほとんど消してもいいほどの「連絡先」に限って5件ほどだ!
これは気まずい!
お詫びの電話をするか迷ったが、いずれも数十秒だったこともあり
誰もその後のアクションもなかったので
結局スルーしてしまった。
トホホ、すんません…。

で、これは一体何事なのだ?と悩みながらも
いつものように通勤でiPhone5で音楽を聴いていた矢先に
イヤホンから「ジジジジ」とノイズが聞こえてきたのだ。
「へ?」と思いながらiPhone5の画面を見てみると
Shiriの音声コントローラーが自動で立ち上がっていた。
手動でOFFにしてもまた立ち上がったりして
挙句の果ては、なんと!
勝手に「連絡先」からまたしても用もない人間に電話発信をしだしたのだ!
もちろん焦って発信はキャンセルしたが。

相変わらずイヤホンからはノイズが聞こえているので
このエレコムのイヤホンを”故障”と認識、iPhone5付属のイヤホンに変えてみる。
するとノイズも消えて、その後の挙動不審も解消された。
むむう。
恐ろしい壊れ方もあったものだ。

先般も書いたようにiPhoneのイヤホンは耳にフィットしないので
3千円前後のイヤホンをググってみる。
するとオーディオ・テクニカのそこそこに人気のある機種がヒットしたので
それをゲットしたのだ。
iPhoneの注文画面からではピンとこなっかたのだが
実際に届いてみるとナントも大仰にデカイのだ。
なんじゃこりゃ?と思いながら装着してみると
フィット感は悪くないし、重さなども感じない。

音は”低音重視型”だけあって
奥行きの深い低音を聴かせる。
ただ、パッケージに書いてある程凄くはないように思う。
大型電気店の販売コーナーで視聴した時に
もっと凄い低音を再生する機種はいくらでもあったし。
コレはどちらかというと”イヤホンらしくない骨太な再生音”というべきかな。
派手なところのない、非常にナチュラルな再生音だと思う。

問題なのはやはりそのガタイの大きさなのだ。
まずしまうのに困るし、何よりもその大きさが災いして
風を受けてしまうのだ!
恐らく本体から伸びたプラスチックの柄の部分だと思うが
風切音が異常なまでにデカイ!
自分が従来から問題視している”コードの擦れ音”は優秀で、
無視できる範囲内なのだが
いかんせん、この風切音がハンパない。
こんなケースは初めてだし、電車の中とか風のない日はもちろんOKだ。
設計者は”風を受けた時のノイズ”などは想定外なのだろうか?

まあ、歩いている時に
このイヤホンをしているという時点で想定外なのだろうけどな。
風のある日はチョット厄介だ。
やれやれ。



プログレにハマる!しかも紙ジャケ収集(笑)

2015年04月29日 21時38分29秒 | ロック
今は遠く異郷の地に居るプログレ大好き野郎だがどうしているだろうか?
もう10年を超えて音沙汰がない。
まあ、そんな友人との学生当時を思い出しながら
最近ではプログレがマイ・ブームである。
もちろん、携帯する音楽にはイケイケのハード系のロックを入れているスタンスにブレはない。
家で聴く際の音楽が主にプログレなのだ。
そしてそれが当時”興味を持てなかったバンド”中心なのだ。

学生時代プログレ大好き野郎と一緒に
都心(主に御茶ノ水や新宿)に中古や輸入レコード(まだCDがなかったのだ!)を
買い出しに行っては帰りにウチでその戦果を確認し合っていた。
確認というのは実際にそのレコードを一緒に聴くという事だ。
自分は当時90%がハード・ロック系
10%がプログレ系といったところの興味配分で、
友人オススメのプログレ・バンドも
よっぽど自分の琴線に触れなければスルーしていた。

念のために書いておくが
いわゆるプログレ四天王(KingCrimson.YES.EL&P.PinkFloyd)は既に押さえてはいたので
ここでいうプログレというのは”それ以外”を指す。

で、その友人はイタリアとかフランスとかのプログレ・バンドを狙っていて
ラジオなどでは決して流れないその音楽の佇まいに心酔していたのだ。
当時の自分には聞きなれない言語で歌われるのも性に合わなかったし
何よりもあまり”カッコイイ”とは思えない音楽だったのだ。
友人も自分の聴かせるハード・ロックを大した興味もなくスルーしていたし。

そんな過去も今、改めてイタリアなどのプログレを聴くにつけ
「自分は幼く、コレを分かっていた友人は大人だったなあ」という感想を禁じ得ない。
そもそもハード・ロックって
女のケツを追っかけているか、単純な暴力衝動を歌にしたものが多い。
誤解を恐れず敢えて書くと”単純バカな音楽”で、
プログレというのは立ち位置がハード・ロックより高いように思う。
いや、高いというよりも、ここは前出の”大人”という表現かな。

音だってそうだ。
プログレはかなり創り込んでいるし、「分かる奴だけついて来い」的な
マイナー路線まっしぐらの拘りもある。
その拘りがジャズだったりクラシックだったり。
まあ、ジャンル的に廃れていくのが分かろうという難解さを持っていたりする。
この歳になって興味を持つにはドンズバの音楽だ。
って、遅すぎだぞ俺!

で、ふらりと立ち寄る中古CD屋で
”紙ジャケでリマスターされている”作品のみゲットするという縛りを入れて収集している。
しかも価格は2千円を超えないという条件付きだ。
実は数年前に限定発売されている人気作品にはプレミアがついていて
発売時の定価よりも高くなっている商品も多いのだ。
この条件を付ければ”のべつ幕なしに買い漁る”事が回避できて
「散財」をセーブ出来るのだ。

いずれにしても
プログレで”無視できない作品”は多いという事実だ。

AC/DC 「ROCK OR BUST」 ある意味凶悪なブックレット

2015年04月12日 20時08分31秒 | ロック
すまん、アンガス!オレが悪かった!

「ちゃんと稼いでいるのか?」なんて失礼な記事を書いてしまった。
そんなこたどーでもいいのだったね。
自分はこの輸入盤ブックレットの1ページ目を開いて
そこに写っているアンガスの不敵な、
そして最近見たあらゆる印刷物の写真の中で最もカッコイイと
衝撃を受けた”漢の顔”を目にした途端に
素直に猛反省してしまったのだ!

デジパック内側の
アンガスのSGに寄り添うように並ぶマルコムのギターを見て
感傷的になったのかもしれない。
マルコムのギターのピックアップが2つ外された穴の写真を見て
何かを深読みしてしまったのがいけなかったのかもしれない。
楽屋でのブライアンの見開きを使ったバック・ショットも寂しさを誘う。
うう・・・なんなんだこのミョーな悲しさは!

前作にも増して既聴感が漂う曲が多いのは否めない。
しかし彼らの場合、それでナンボなのだ。
今回もブレンダン・オブライエンが制作してるし
音なんか最高にイカしている。
まさにスキのないAC/DCアルバムに仕上がっているんだし。
安心しろ。素直に喜んでいい内容だ。
・・・しかし・・・。

正直、前作「BLACK ICE」比ではややパワーダウンではないかと感じる。
つか、前作がいつもより「やり過ぎ」感があったからかな。
アルバム全体での収録時間も長かったようだし。
だから今回のでいつものペースなんだ。
やっぱり安心していいよな。
・・・でもなあ・・・。

アニメで言えば
今回付属のブックレットの内容をみれば
確実に”死亡フラグ”立っちゃった雰囲気だし、
自分が惚れ込んだアンガスの写真は
「全てを踏まえた決意表明の表情」と取れなくもない。
さらにダメ押しなのは
ブックレットの最終ページの写真。
アンガスが指角をするいつものポーズ。
これもまた
強がっているようで哀愁を感じてしまう。

そう、自分はこのブックレットにやられてしまったのだ。
アルバムの内容は・・・
敢えて言おう、「今回もまた素晴らしい」と。
もうiPhoneに入れたしな。
ヘヴィローテーション確実じゃないかな。

ビクターsp-exs1b とボーズ1705ll 奇跡のコラボ

2015年04月07日 21時29分03秒 | オーディオ
ビクターのウッドコーンsp-exs1bのインプレッションは前回書いた。
低域は弱いものの、中高域の透明感、張り出しは素晴らしいものがあると。

で、当ブログでオーディオ関連に興味のある方なら
薄々今回の展開は予測ができたのではあるまいか?
中高域の透明感は弱いものの、低域の量感、音の張り出しは素晴らしいものがある
ボーズのアンプ1705IIのインプレッションからすれば
当然「じゃあ、この2つの相性って良いんじゃね?繋いでみるか」
…という流れになるわなあ。

これがまた!
予想以上のカップリングだったワケよ。
心配していた「解像度」「透明感」の低下は殆ど無視できる程度だ。
それよりも極端(チョイうるさいぐらい)にハイ上がりだった音質が
かえって落ち着いたというか、音の勢い、躍動感みたいなものに
置き換えられてイイ感じだ。
もちろんガンガン出てくる低域の量感にも助けられている。
そうそう、アンプ背面のセレクターを
敢えて”101シリーズ”にしているのもポイントだ。
このポジションにより
ボーズ101の弱点である低域と高域がブーストされる仕様になっているのだ。

実は最近、
会社から帰るとこのセットでず~っと音楽を聴いているのだ。
もともとは深夜用に購入した”おまけ的”な位置づけのスピーカーだぜ?
それほどまでに魅力的な個性を持っているのだ。
スピーカー・スタンドごとソファのリスニング・ポイントにググっと近づけた
ニア・フィールド・リスニング形式で楽しんでいる。
この方法が良いのは、小音量でも十分な音圧に包まれる事が出来るってコトだ。
故に、余計な反射とかで音が濁ることがなく、ピュアな音が飛び込んでくる。
この感覚はスタックスのイヤー・スピーカーの存在感と似ている。

聴くCDが、ことごとく従来のイメージを覆すような
ヴィヴィッドな雰囲気でこちらを魅了してくる。
チョット今まで経験したことがない音の出方だな。
この2つのケミストリーは
2階の101イタリアーノに匹敵する事件である。
もう、1日中聴いていたいのだが
この1階の居間はカミさんとの生活空間であるので
カミさんの不在を縫って貪るように音楽を聴いている。

ここのところ
”変化球”的な再生音ばかり聴いている気がしないでもない。
でもまあ、「良い!」とか「この音が好き!」とか思ってしまうのだから
仕方がない。
手持ちの駒の組み合わせで
こんなに色々楽しめるのだから
全くオッケーなハナシだな。

”玄人志向”のPC電源に交換した

2015年04月06日 22時09分56秒 | 日記・コラム・つぶやき
久々にファンタシー・スター・オンライン2というゲームにログオンした時だった。
いきなりPCがブッツリとストップしてしまったのだ。
いくら電源スイッチを押しても「ウン」とも「スン」とも言わない。
こりゃあ焦ったぜ!
一体どうしちまったんだ?何が起こったのだ?
しばし思考停止状態に。

で、スマホで「PCがいきなり停止。起動もしない」と検索してみる。
案の定、電源周りのトラブルやマザー・ボードのトラブルなどが
上位の原因として挙がっていた。

正直、マザボの異常は目を背けたい気持ちでいっぱいだった。
だってもうコアだぜ?ここいかれてちゃオシマイじゃん。
修理に出すったって、以前ブログで書いた”PC●ポ”という
およそスピーディな対応とは無縁なお店だし。つか、修理ラボ混んでるんだよな。
それにさ、例えば修理に出して直ったとしよう。
起動した途端、出てくるのはこの画面だぜ。

ケッコー恥ずかしいよな。
これ、お店のラボで出されてみろよ。
もうダメだわー。マトモに話できないやね。
こーゆー時、ちょっとアレな壁紙使ってるとヤバイよな。
でもやめないんだけどさ。

するってぇと、もう「電源がイカれた」というトコロに落ち着くしか!
そう言えば最近、ファンの音がミョーにうるさかったり
時々画面がフラついたりと、電気の安定供給が成されていないげな雰囲気も・・・・。
それにかねがね電源のワット数がギリギリなので気にはなっていたのだ。

前出の”PC●ポ”に買いに行くのもメンドーだったので
アマゾンを調べてみる。
おお!600Wでありながら5千円という安価な製品が人気であった。
それが”玄人志向”という老舗ブランドのモノだった。
迷わずゲットする。
すると翌日にはもう届いてしまった!
スバラシすぎるぞアマゾン!
会社から帰って速攻交換してみると
やったー!動いたー!起動したー!
ということでこのブログを早速書いているのだ。

しかし、
交換して動いたはいいものの
特に”性能があがった”とかの実感がない。
当たり前だ。
いわばパンクを直したようなものなのだ。
スピーカーを替えてみたというケースとは違うのだ。

ちょっとつまんない。
でも、以前よりファンが大きいのに静かだぞ。
これはやはり地味だがグレード・アップの証だろう。
やれやれ。

ウッドコーンをゲット(笑)

2015年03月31日 22時03分48秒 | オーディオ
まあ、なんだ。
例の深夜対応スピーカーの役割を担わせていた
JBLコントロール1の後釜にあたる位置づけなのだ。

そのJBLだが、昼間に音量を上げて聴いていた時の事だ。
ある周波数で「ビビビビビ」とツィーター付近からビリつき音が聞こえてきたのだ!
そう、例えばYESの「ラウンドアバウト」の冒頭、
アコギのイントロ部分での倍音部分(もの凄い音圧でギターの胴体が共振している箇所ね)で
確実にビリつく。それも片方のスピーカーのみだ。
念のために左右を逆につないでみても、ビリつく個体は一緒だ。

むむう…。
どこが音を発しているのかは判らないが、どうやらユニットの内部からのようだ。
ツィーターを保護する透明のプラスチック・ガードがあるのだが
試しにそこを指で押さえていても相変わらず音はやまなかったし。
ある程度音量を上げないと気づかない程度だが
そこはソレで一旦気になるともうダメで、速攻で売却を決めた。

驚いたのは買い取り価格で、何と6,000円という高値がついた。
ヤフオクで7,000円でゲットしたシロモノなのでもうビックリだ!
そういやエッジが張り替えてあったりしたしな。
その辺りが評価されたのかも。

で、帰りがてらに見つけたのがビクターのウッドコーンのスピーカーだ。
これも5,000円という”もってけ”価格がついていたが
なんといってもミニ・コンポの付属品なワケだしな。
単体での値付けで”いくらが妥当か”を判断するのは難しい。
またまたスマホでググってみると
ヤフオクでは8,000円以上で取引されていた。
へええ。パーツでも出品できるのね。しかも売れてるじゃん。

前に、電気店でこのウッドコーンを使ったミニコンポの
あまりに高音質な再生音に驚いた記憶があり、
8.5cm一発というのも深夜向けにピッタリということで
喜び勇んで買って帰ったのだった。

音はというとJBL比では”一回り小さくなった音”というのが第一印象だ。
縦置きにして聴いてみたが、さらに低域が弱くなるので
やはり横向きのほうが良いようだ。
8.5cmのせいもあるのか、結構志向性がハッキリしているようで
あまり耳の高さからズレると急に迫力のない音になり、極めてBGM的な鳴り方になる。
スピーカー・スタンドで床から67cmあたりまで持ち上げると丁度いい音の広がりになる。

※右の写真はコンポ状態での宣伝カット。このスピーカーのみが販売されていたのだ。

ゲバ評通り、アコースティックな楽器の音はホントにキレイに響く。
これがコーンの材質のせいなのか、箱の作りによるものなのかは判らんが。
「解像度」「透明度」といった領域ではコントロール1を凌いでいると思う。
実に自分好みな音質だ。
但し、ミニコンポのセットからすると想定外のセッティングで聴いている為か
以前聞いた印象の「こんな小さいスピーカーでこの豊かな低域はどうだ」
というトコロまでは至っていない。
宙ぶらりんに近い置き方では不利な形なのかな?

音の追い込みは今後といったとこだろうか。

HELLYEAH「BLOOD FOR BLOOD 」感想

2015年03月28日 19時01分54秒 | ロック
まあ、相変わらずといったところかな。
「こりゃスゲェ!過去最高だぜ!」
といった感想が書きたかったのも事実なんだけどね。

これで4作目になるんだけど
思えば2作目、3作目とアルバムが発表される毎に
どんどん楽曲がダークな雰囲気を持ち始めたような気がする。
今回のもラウドでダークな作品が並び、メーターが振り切れたような音圧で迫ってくる。
前作より低域に力が入っているというかヘヴィな感じ。
ネットでの評判はそこそこだし、”変わらぬ姿勢”が評価されていたりすると
…なんか、おそらく”今の自分”にはフィットしない音楽なのだろう。

そうは言っても1作目は今でも愛聴盤で、
どんなにiPhoneのミュージックの中身を入れ替えようと
必ず「Hellyeah」は残しているし、アルバムを通して聴くこともしょっちゅうだ。
あの作品には破天荒な明るさがあるし、楽曲のリフも印象的なものが多い。
というか、ビニーのリズムが並みのバンドには無い類のものだった。

それに比べてこの4作目はどこか一本調子だ。
確かに1曲目の疾走感からして素晴らしいものがあるが
この感じで全編貫いている印象で、緩急が感じられない。
バラードに属する曲も暗い(渋い?)。
曲ごとのクオリティはあると思うんだけどなあ。

”手の写った”ジャケットが続くというのはいかがなものか。
なんかコンセプトでもあるのだろうか?

でも前作よりは好きかな。

Flash「1st、2nd」(紙ジャケ・リマスター)感想

2015年03月21日 19時55分00秒 | ロック
昔、レコードで3rdを一番初めに買っちゃったんだよね。
その時の感想は「プログレなのに短い曲が多く、なんかインパクトに欠けるなあ」
というもので、その後はこのバンドに全く関心をなくしていたという状態だった。
ところがCDの紙ジャケで中古に並んでいたのをフト手に取ってみると
ナニヤラ所有衝動というのが湧き上がってきて
気が付いたら買っちゃってたんだよな~…というのが経緯なのだ。

予備知識としては”P.バンクスの在籍していたYES的な音楽”というのが
大方の見方だと思うがどうだろう?
果たして音はというと全くその通りで、以上、終了。…ではあまりにも
このバンドが可愛そうなので少し細かく触れていこうと思う。

まずジャケットが素敵だ。
…と、思ったら何とあのヒプノシスだったのね。
古い話で恐縮だが、自分は当時T.REXとかシルバーヘッドとか
東芝EMI系のレコードをよく買っていた。
ブックレットの最後のほうに宣伝として、傘下のレーベルから発売しているLPの
ジャケット写真が掲載されていたのだが、
そこにこのFlashの1st、2ndのジャケが載っていて
なんとなく気にはなっていたのだ。
当時としてはかなりのインパクトはあったと思う。

肝心の中身はというと
敢えて言うならば”初期YESのような音楽”だ。
そうだなあ、YESの3rdあたりまでの雰囲気かな。
それもP.バンクスの弾くフレーズがS.ハウのそれと非常に似ていたり、
ベーシストのR.ベネットがC.スクワイアの音色とか張り出し具合とかに
”真似してるの?”と思わんばかりに同じ風だったりと
結構バンドのスタンスとしてはビミョーなものがある。

こう書くと単なるモノマネ・バンドの様相を呈してしまうが
ライナー・ノートを読んでみると
”元・YESという経緯が経緯だけに仕方がない”という解説がされていた。
案の定、当時はやはり本家のYESはどんどん売れていくのに対し
どうしても2番煎じ的なこのバンドはイマイチどころか
日本では殆ど相手にされていなかったのではないだろうか。

しかしながら今聴いてみると
”YES的”というのが強みになっている感があり、
複雑な楽曲をあくまでキャッチーに展開していくあたりはむしろ新鮮な感覚だ。
それに1stではトニー・ケイというそこそこ名の知れたキーボードがいたのだが
2ndではそいつが抜けてキーボード・レスのバンドになっている。
ところが反ってプログレ志向が強まっているというのも面白い。
細かく変化する曲展開を延々とギター、ベースで演奏し、10分を超える楽曲も少なくない。
この辺が実は大きな聴きどころになっていると思う。
演奏(演奏の重ね具合?)もYESよりシンプルで生々しい。
自分はここにFlashの魅力を感じる。

音質も良いリマスターがされていていい感じだ。
1stでは特にベースの張り出しが凄くて
「ちょっとオーバーなんじゃね?」と思うぐらいにブリブリ響く。
YES(あるいはビートルズ)のようなコーラスが入った
ハードロックと言えなくもない様相だ。
透明感は時代が時代だけに左程ないものの、
音の分離はちゃんとされていて、オーディオ的にはイイ感じに聴こえる。

自分のように”モノマネ・バンドにも五分の魂”というスタンスが
少しでもあれば結構楽しめるバンドだと思う。
いやあ、むしろ愛聴盤ですが。

フライングモールCA-S4 と ボーズ1705 II

2015年03月15日 15時35分42秒 | オーディオ
BOSE 1705 IIでいろいろ聴いた結果
とにかく”クセがもの凄く強い”アンプだということが実感できた。
まさに曲によって”良い・悪い”という感じ方が極端に違うのだ。
そう、ベース(もしくは低音)が強調されてたほうがカッコイイ曲は
本当に魅力的に鳴らすのだ。
(ちなみにZepの「レモン・ソング」やYESの「燃える朝焼け」なんか最高だぜ!)

誤解を恐れず、敢えて総括すると
70年代あたりのロックをBGM的に鳴らすとか
あるいは録音状態のあまりよくないCDをそこそこに鳴らすとか、
いずれにしても
じっくりとアルバムと向き合う時には避けたいアンプというのが
この1週間で出た結論だ。

”ノイズ感”というのは自分にはよく判らないが
おそらくSN比があまり良くないと同義なのだろう。
透明感や繊細感、解像度といった単語とは無縁なアンプだ。
しかし「勢いだけの一発芸」に秀でたこのBOSE 1705 II、
決して嫌いではない。
”やんちゃな劣等生”にも可愛げが感じられるのだ。
もっとも2万や3万を出して購入したのだったら
ムカついて速攻売り払ったかもしれないが。

バカとハサミは何とやらで
やはり101用に作られたアンプという事なのだろう。
特定の周波数のブーストがハンパない。
コイツについては
2階の101イタリアーノに繋いでいないので
まだ真価を発揮していないともいえる。
これは後々、部屋を片付けて
ジンガリのスピーカーとともに
じっくりと音を追い込む時のお楽しみだ。



そこでまた基本に立ち返り
フライングモールのCA-S4に繋ぎ替えてみると
「おお!極めてニュートラルかつ繊細!」と
改めてこのちっこいアンプに感心してしまった。
一番素晴らしかったのは
ヤマハNS-10MXが息を吹き返した事だな。
あの透明感が戻ってきたのだ。
もちろん失われたモノもある。
AVアンプやBOSE 1705 IIで感じられた
”音の張り出し・躍動感”といった感触が薄くなった。
まあ、今の自分に一番しっくり来る音が
S4というデジタル・アンプの音で、
それ以外は”変化を楽しむ”装置という位置づけだ。

おもえば
毎日毎日、真剣に音楽を聴き続けたという経験も最近ではなかったなあ。
自分でも「クセのある坊主」か「面白みには欠けるが繊細なモグラ」の選択に
かなり迷っていたんだな。これぞ天秤座の真骨頂だ。
「入力切替BOX」の購入で解決とも思うが
まあキリがないしな。
S4で切り替えられるスピーカーだけでも4種類あるのだし。
やれやれだぜ。