8月15日。
基本的にアメリカを相手に戦争して敗れた日である。
ヨーロッパではヒトラーが起こした蛮行。イタリアでムッソリーニが。
戦没者慰霊の式典が例年通り行われた。
いまだに先の戦争に対する国内での決着がついていない。
戦力の不保持が書かれた憲法がありながらアメリカの思惑で警察予備隊が、
その後、保安隊そして現在の自衛隊へと着実に戦力は増強されている。
かつて、国会の答弁で戦車を特車とすり替えを行った大臣もいた。
内閣府の一部局であった防衛庁が気がつけば防衛省へ。
いまや日本の自衛隊は世界でも有数の軍事力を持つに至った。
さらにアメリカ奉仕の兵力とせんがため、「法整備」を勧めようとしている。
いまさら軍隊を持つなどもってのほかであるが、
100歩ゆずって、憲法を変えて軍事力の保持を決めてかかるのが筋だといえる。
それを、まあ日本特有といえばよいのか、うやむやにして、
解釈をねじ曲げて軍備の増強へ。
筋道をはっきりさせる。それがしかし、危うい。
それに何となく分かった気にさせらる国民がいる。
偉そうに云うわけでないが筋を通すこと。
そのことで支持を失うとしてもだ。
その覚悟がない。
まったく姑息なやり方そのものだ。