◇田中会長「合併達成が最重要課題」
県内沿岸漁協合併に向けて作業を進めている県漁連と県信漁連など県内漁協系統6団体の通常総会が30日、下関市内であった。合併の最大のネックとされる県信漁連の繰越欠損金を約101億円とする04年度決算が報告された。両漁連の田中傳(つたえ)会長は水産業を取り巻く厳しい現状を踏まえ、改めて「合併を一日も早く達成するのが最重要課題」と訴えた。
県信漁連の04年度の経常利益は3億2900万円(前年度比2800万円減)。当期利益は3億1100万円(同600万円減)と最終減益ながら、2期連続の最終黒字を確保。また、当初目標の2億1100万円も上回った。結果、繰越欠損金は03年度末の105億円から101億円に圧縮。国債先物取引の失敗などで、93年度に約203億円あった欠損金はほぼ半減した格好だ。
目標を上回ったことについて県信漁連は、(1)04年度中に新たな不良債権が発生せず、当初計画で積んでいた引当金(3000万円)が必要なかった(2)貯金残高減に伴う利息支払い減少で、貯金等の調達利息が予想を下回った--ことを要因としてあげている。
合併に伴う新漁協発足は8月1日予定。県漁連、県信漁連は来年4月に合流する予定。県は既に、最大で約32億円の財政支援方針を決め、6月議会に関連議案を提案している。
毎日新聞 2005年7月2日
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県内沿岸漁協合併に向けて作業を進めている県漁連と県信漁連など県内漁協系統6団体の通常総会が30日、下関市内であった。合併の最大のネックとされる県信漁連の繰越欠損金を約101億円とする04年度決算が報告された。両漁連の田中傳(つたえ)会長は水産業を取り巻く厳しい現状を踏まえ、改めて「合併を一日も早く達成するのが最重要課題」と訴えた。
県信漁連の04年度の経常利益は3億2900万円(前年度比2800万円減)。当期利益は3億1100万円(同600万円減)と最終減益ながら、2期連続の最終黒字を確保。また、当初目標の2億1100万円も上回った。結果、繰越欠損金は03年度末の105億円から101億円に圧縮。国債先物取引の失敗などで、93年度に約203億円あった欠損金はほぼ半減した格好だ。
目標を上回ったことについて県信漁連は、(1)04年度中に新たな不良債権が発生せず、当初計画で積んでいた引当金(3000万円)が必要なかった(2)貯金残高減に伴う利息支払い減少で、貯金等の調達利息が予想を下回った--ことを要因としてあげている。
合併に伴う新漁協発足は8月1日予定。県漁連、県信漁連は来年4月に合流する予定。県は既に、最大で約32億円の財政支援方針を決め、6月議会に関連議案を提案している。
毎日新聞 2005年7月2日
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