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あれこれ備忘録

色々と関心のある記事をメモ。
元記事がすぐに削除されるケースも多いですからね。

三番瀬の奇跡 天然カキの城

2005年08月06日 13時01分23秒 | Other News
 東京湾最奥の浅瀬・干潟「三番瀬」の猫実(ねこざね)川河口域に、意外なことに、天然のマガキが集まってできた「カキ礁」があるのをご存じだろうか。「三番瀬市民調査の会」(青山一代表)の現地調査が10日実施され、同行したカキ礁研究の第一人者、鎮西清高・京大名誉教授は「カキはほとんど生きており、圧倒される光景」と高く評価した。かつて「ヘドロの海」ともいわれたことのある海域に、カキ礁を中心とした多様な生物の暮らしが広がっていた。

 千葉県市川市塩浜三の護岸から約五百メートルの沖合にカキ礁は広がる。午前九時半ごろ、猫実川河口からボートで出発、周辺の浅瀬に上陸した。

 引き潮とともに姿を現すカキ礁は岩場のようにも見える。不規則な形の塊は、最大長約百二十メートル、最大幅約四十八メートルで、面積は約五千平方メートルにもなる。一平方メートル当たりに千個余りのカキが生息しているという。

 カキ殻が重なり塔のように突き出た場所がいくつもある。最も高いものは約五十センチ。鎮西さんは「高層マンションみたいなもの。何年もかけてできているから壊さないように」と注意する。

 カキ礁内のくぼみにできる潮だまりは乾燥が苦手な生物のすみか。ウミウシが産卵に来ることもあるという。ゴツゴツしたカキ殻の表面やすき間に、さまざまな生物が付着したり、隠れたりすることができる。

 周囲の砂地にはアナジャコの住む穴が無数にある。浅くなった海水は透明。砂を掘ってもヘドロのにおいはしない。カキ殻の間に希少な二枚貝ウネナシトマヤガイがいた。カニやエビ類、稚魚などはすぐに見つかる。

 鎮西さんは「数十年か百年以上かけてこの大きさになったと考えられる。東京湾に残る最後のカキ礁ではないか。カキやほかの生物が支え合って生きている姿を多くの子どもたちに見せたいと感じた」と話した。

 市民調査の会によると、大きな塊だけに存在は知られていたが、ほとんどのカキが生きていると分かったのは数年前に調査を始めてからだという。護岸に戻った午後二時ごろ、満ちてくる潮でカキ礁の姿は既に見えなくなっていた。

 三番瀬の保全や再生のあり方を話し合うため設置された県主催の「三番瀬再生計画検討会議」の議論では、猫実川河口域の現状認識が論点の一つになった。

 海岸線がほぼ直角に折れるこの海域は潮の流れが悪くなり、環境が悪化していると指摘された。地形を変えるなどして、潮通りを良くするよう求める意見は今もある。

 老朽化している市川市側の護岸は、海側に砂や石を盛って傾斜を付けた護岸に改修する案が検討されており、この海域に与える影響が心配されている。

 調査に同行した江戸川大の吉田正人助教授(保全生態学・環境教育)は「海水もきれいで生物の浄化能力が作用している。砂の質などが悪くなるのは限られた場所で、夏の限られた時期だけだろう」と指摘した。

 市民調査の会の青山代表は「この海域の自然は過小評価されてきただけではないか。豊かな生態系を多くの人に知ってもらい、人の手を加えずにこのまま残したい」と訴えている。

写真は、三番瀬の猫実川(右奥)河口近くに広がるカキ礁(左下)

東京新聞 2005年4月13日

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震度5強 34人呼び出し21人応ぜず 災害対策住宅に住む意味なし

2005年07月29日 12時57分51秒 | Other News
不登庁職員に都が退去命令
 二十三日夕に東京都足立区で震度5強を観測した地震の際、都の災害対策住宅で待機しているはずの職員の多くが都庁に登庁しなかった問題で、東京都は二十八日、緊急呼び出しに応じなかった職員に対し、同住宅の明け渡しを求める退去命令を出すことを決めた。
 都では現在、職員から事情を聴いているが、都幹部は「実災害時に機能しなければ、災対住宅に居住している意味が全くない」としている。
 都は各部局の一般職員を災害対策時の補助要員に指定。都のマニュアルでは震度5強以上で、総合防災部が都庁周辺にある約十カ所の災対住宅に住む補助職員に参集を指示することになっており、職員には「本来の業務よりも災害対策にかかわる業務の優先」が義務付けられている。
 二十三日の地震発生の際には約二百人の補助職員のうち、当番だった三十四人に緊急呼び出しをかけたが、登庁したのは十三人だけだった。呼び出しコールはポケットベルで行われ、三十四人以外には待機を求めるメッセージを送ったという。
 登庁しなかった理由について職員の多くは「ポケベルがならなかった」「ポケベルを忘れて外出していた」などと説明しているが、「地震が起きたことは自覚しており、正当な理由にならないものばかり」(都幹部)という。都によると、災対住宅に居住する職員は本人の希望と防災意識などを問う面接で決まる。
 3LDKで家賃は約五万円と新宿区などでは格安で、一般の都職員の家賃の半額に設定されていることから、毎年の希望者は定員を上回る人気ぶりという。

産経新聞 2005年7月29日

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富山救難所救助訓練

2005年07月15日 10時38分10秒 | Other News
 海のレジャーシーズンが本格化するのを前に、富山市では14日消防署員らが海難事故を想定した救助訓練を行いました。
    
 訓練は、県水難救済会の富山救難所が実施したもので、富山北消防署員らおよそ40人が参加しました。

 訓練は、堤防で釣りをしていた男性2人が海に転落し他にも漂流者がいるとの想定で行われ、陸からロープを発射しての救助や救命ボートによる救出訓練が行われました。

 また、防波堤に衝突し火災が発生した船を想定した訓練では、消防艇の他に小型ポンプを積んだ漁船からの放水も行われ、万が一の場合の救助活動を確認しました。

 去年1年間に富山救難所が出動した海難事故は5件で、年々少なくなっているということですが、危険な場所に決して入らないなど当たり前の事を徹底して欲しいと呼びかけています。

北日本放送 2005年7月14日

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三陸の漁業文化 木造船で再発見 伝統の技紹介 仙台

2005年07月15日 10時32分30秒 | Other News
 半世紀にわたり木造船を造り続け、「吉川英治文化賞」などを受賞した宮城県唐桑町の船大工、岩渕文雄さん(73)の作品の展示会が今秋、仙台市で開かれる。岩渕さんの作品はこれまで東京などで展示されてきたが、県内では初めて。展示に併せて町が観光PRを行うことも検討しており、岩渕さんは「唐桑町の漁業、造船文化を仙台の人に伝えたい」と意気込んでいる。

 展示されるのは、全長約6メートルの木造の櫓(ろ)こぎ船「からくわ丸」と大工道具、唐桑町の海を写したパネルなど計約70点。住宅設備メーカー「INAX」が昨年から今年にかけて、大阪、名古屋、東京のギャラリーで開催した「唐桑・海と森の大工」展で展示された作品を予定している。

 主催は東北工業大で、仙台市青葉区の「一番町ロビー」で、10月21日から11月2日まで。期間中、岩渕さんによる講演も企画している。
 開催を働き掛けたのは、近世の寺社建築や木造家屋を研究する同大建築学科の高橋恒夫教授。「唐桑・海と森の大工」展の開催に併せてINAXが作成した図録の中で、高橋教授が気仙地域発祥の技能集団「気仙大工」について寄稿した。その際に岩渕さんの作品に触れ、地元での開催を岩渕さんに呼び掛けた。

 高橋教授は「岩渕さんのような木造船の船大工の棟りょうは、全国でもまれ。県内に残る貴重な伝統技術を多くの人に見てほしい」と話す。
 仙台での展示後、作品は気仙沼市のリアス・アーク美術館で常設展示されるという。

 岩渕さんは岩手県大東町出身で、16歳で唐桑町の船大工に弟子入り。これまで500隻を超す木造船を手掛け、漁業の町・唐桑を支えてきた。岩渕さんは「仙台でも展示できるのはありがたい。本物の木造船を見て、三陸、唐桑の文化に触れてもらえたらうれしい」と話している。

河北新報 2005年07月12日

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農漁村部の独身男性4人に1人が国際結婚

2005年06月29日 23時35分49秒 | Other News
昨年に結婚した農漁村部の男性のうち、4人に1人が外国女性と結婚していることが、調査により分かった。農漁業に携わる男性の結婚件数が、男性全体の結婚件数に比べてはるかに少ないうえ、新婦を国内で探すのがむずかしく、多くの場合、中国・ベトナムなど海外から新婦を探しているからだ。

統計庁が27日に発表した「農漁業従事者の結婚実態」によると、昨年、農漁業に携わる男性の結婚件数は6629件で、男性全体の結婚件数(31万944件)の2.1%にとどまった。また、昨年、農漁業従事者と外国女性の結婚は1814件で、農漁業従事者の結婚の27.4%を占めた。農漁業従事男性のうち国際結婚をした男性の割合は、昨年に結婚した韓国男性全体のうち国際結婚をした男性が占める割合(8.2%)よりも、3倍以上高い。

昨年、韓国の農漁業従事者と結婚した外国女性は▽中国879人▽ベトナム560人▽フィリピン195人などの順。韓国農漁村の男性と結婚した外国女性のうち、3国女性が占める割合が、全体の90%にのぼったのだ。続いて、モンゴル(54人)、タイ(34人)、ウズベキスタン(25人)などの順だった。

中央日報2005年6月27日

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中電、海域調査始める 上関原発

2005年06月25日 18時29分49秒 | Other News
 中国電力が山口県上関町に計画している上関原発建設で、反対派住民とのにらみ合いで延期していた海域での詳細調査に向けた作業が二十四日、始まった。同町の白井田(しらいだ)港に仮置きしていた台船二隻を調査地点にえい航して設置。予定より三日遅れの着手となった。

 今後、海底の状態を調べ、作業による濁水の流出を防ぐ措置などの準備をして、七月初めに海底の掘削に入る。

 原子炉設置許可申請に必要な詳細調査は、既に陸上ボーリングが進んでいる。海域での作業開始により地質、岩盤調査が本格化。二年間かけて、海陸それぞれ六十カ所をボーリングする。

 中電は白井田港から台船二隻をえい航し、南西に約五キロ離れた同町四代沖の調査予定地に固定した。海域での作業は二十一日に着手する予定だった。計画に反対する祝島漁協の漁船が台船を取り囲んだり、反対派住民が台船に乗り込んだりし、三日連続して延期していた。

 台船を取り囲んでいた祝島漁協の漁船はこの日、一隻もなく、住民の反対行動はなかった。山戸貞夫組合長は「三日間の抗議で一定の成果が出た。住民の疲労や仕事に配慮する」と説明した。今後、掘削の開始など節目で抗議を続けるとしている。

 ■環境保全へ配慮を

 <解説>中国電力の上関原発の建設に向けた海域の詳細調査は予定より三日遅れて二十四日、ようやく始まった。山口県上関町の白井田港に仮置きした台船をめぐり、反対派住民とのにらみ合いは、原発建設が地域を二分している状況をあらためて鮮明にした。

 同時に、着手の予定日の前日を含めて四日間、反対派住民が港を囲んだのは今回の調査に対し、「正念場」と受け止めていたからだ。実際、台船に乗り込んだ祝島漁協の山戸貞夫組合長は何度も、この言葉を使った。「海は生活の支えであり、守らなければならない」との強い思いが、陸上での詳細調査のボーリング着手とは違う側面を見せたのではないか。

 また、環境問題に取り組む専門家から、この海域で確認され、音に敏感なスナメリなどの生物への影響を懸念する声も上がっている。

 中電は、山口県に詳細調査での希少動植物の保全対策を示し、「島根原発建設での経験もあり、環境への影響はほとんどない」としている。県も「環境には十分配慮を」と求めている。中電はさまざまな意見に耳を傾けながら、環境保全に尽くす義務がある。

中国新聞2005年6月25日

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上関原発建設計画:海上ボーリング調査2日目 反対派、「座り込み」で抵抗 /山口

2005年06月23日 22時31分33秒 | Other News
 ◇小競り合い続く

 中国電力が上関町で進める原発建設計画を巡り、反対派の阻止行動で2日目の攻防に突入した海上ボーリング調査。台船が仮置きされた白井田港では、双方が小競り合いを繰り広げる場面もあり、22日も緊迫した雰囲気に包まれた。反対派は台船上で「座り込み」を続けて激しく抵抗。一方、中電側は「実力行使」で台船に作業員を送り込んだりしたが、実質的な作業に着手できずに終わった。

 計画に反対する祝島漁協(山戸貞夫組合長)は午前4時から、前日と同じ約50隻で台船を囲んだ。港付近には、祝島をはじめ反対派住民や自治労メンバーら100人以上が陣取り、調査の行方を見守った。

 中電側は、台船を引く作業船や警戒船など14隻で船団を組み、午前9時ごろから反対派と向かい合った。作業に向けた動きがあったのは、午前11時過ぎ。中電は作業の開始を宣言、作業船を台船に接近させ、作業員数人を乗船させた。

 反対派は漁船を作業船に寄せ、乗り移ろうとするなど激しく抵抗。山戸組合長ら数人は台船に飛び移ると、そのまま「座り込み」に入った。

 現場は海上保安庁の職員らが取り囲み、反対派の怒声が飛び交い、騒然とした雰囲気に包まれた。祝島島民の女性らも終日、漁船に乗り組み、「海の大切さを分からない人に海は渡せない」などとマイクで訴えた。

 中電は台船で座り込む反対派に「台船上は立ち入り禁止で、違法行為と考える」と退去を呼びかけた。約10時間半のにらみ合いの末、中電は「時間的に厳しい」として同日の作業中止を決定、23日以降に持ち越した。

 台船に乗り込んだ山戸組合長は午後7時すぎ、船の上から反対派の住民や支持者らに「23年間、中電のやり方に苦しめられ、今日もまた人を人とも思わない中電の体質が明らかになった。中電が漁船を強行突破しようとぶつかってきたので、やむにやまれず台船に登った。抵抗するつもりのない我々にけんかをふっかけてきたのは中電の方だ」と訴えた。

 一方、中国電力側は「不法占拠されたことは誠に遺憾」と語った。

毎日新聞 2005年6月23日

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