福岡市博多区の複合商業施設「ベイサイドプレイス博多埠頭(ふとう)」を所有、管理する福岡市出資の第三セクター「サン・ピア博多」は十三日、福岡地裁に民事再生法の適用を申請したと発表した。同地裁は保全処分命令と監督命令を出した。負債総額は三十九億千四百万円。事業再生に向け、スポンサー企業を探しているが、商業施設の営業や長崎県壱岐、対馬などを結ぶ定期船の運航は継続する。
福岡市の市民局長を務めた楢橋貞雄社長は会見で「バブルの崩壊や他の大型商業施設の建設が相次いだのが要因」と説明したが、市の責任には言及しなかった。
サン・ピア博多は福岡市や九州電力などの出資で一九八八年設立。資本金は四億円で、福岡市は5%に当たる二千万円を出資。今年四月には運転資金として三億四千万円を低利融資していた。
ベイサイドプレイスは九一年六月開業。ピーク時の九五年三月期は売上高約七億円に上ったが、〇五年三月期は五億円に落ち込み、累積赤字十二億六千二百万円、債務超過八億円となった。
今年六月、核テナントの大型温浴施設「博多一番風呂」など五店を運営していたベイサイドシティ(福岡市)が破産申請、売上高の20%を占める家賃収入を失い「経営改善の見込みがなくなった」(楢橋社長)という。サン・ピア博多代理人の藤原総一郎弁護士は、福岡市の出資金と融資について「全額返還は困難になりそうだ」と話している。十四日午後四時から債権者説明会を同社で開く。
西日本新聞 2005年9月14日
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福岡市の市民局長を務めた楢橋貞雄社長は会見で「バブルの崩壊や他の大型商業施設の建設が相次いだのが要因」と説明したが、市の責任には言及しなかった。
サン・ピア博多は福岡市や九州電力などの出資で一九八八年設立。資本金は四億円で、福岡市は5%に当たる二千万円を出資。今年四月には運転資金として三億四千万円を低利融資していた。
ベイサイドプレイスは九一年六月開業。ピーク時の九五年三月期は売上高約七億円に上ったが、〇五年三月期は五億円に落ち込み、累積赤字十二億六千二百万円、債務超過八億円となった。
今年六月、核テナントの大型温浴施設「博多一番風呂」など五店を運営していたベイサイドシティ(福岡市)が破産申請、売上高の20%を占める家賃収入を失い「経営改善の見込みがなくなった」(楢橋社長)という。サン・ピア博多代理人の藤原総一郎弁護士は、福岡市の出資金と融資について「全額返還は困難になりそうだ」と話している。十四日午後四時から債権者説明会を同社で開く。
西日本新聞 2005年9月14日
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