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カネボウ粉飾、会計士が不正指南…「連結外し」了承

2005年09月14日 02時59分03秒 | 偽装・不正・捏造・不祥事・談合
 カネボウ(東京都港区)の粉飾決算に加担したとして逮捕された中央青山監査法人(千代田区)の公認会計士・佐藤邦昭容疑者(63)らが、カネボウの経理担当者から、損失を抱えた関連会社を連結決算の対象から外す工作について説明を受け、了承を与えていたことが13日、関係者の話で分かった。

 佐藤容疑者らはこの際、不正が発覚しないよう、会計処理の具体的な方法をアドバイスしていた。東京地検特捜部と証券取引等監視委員会もこうした事実を把握しているとみられ、会計士が決算の粉飾で果たした役割の解明を進める。

 関係者によると、多角経営で多くの関連会社を持っていたカネボウは、元社長・帆足(ほあし)隆被告(69)ら旧経営陣の指示の下、経営状態の悪い食品、衣料、不動産部門の関連会社などの株を取引先に保有させる手法で、意図的に連結決算の対象外であるように装い、グループ全体の決算を良く見せかけていた。

 2002、03年3月期の連結決算の粉飾額は最大で約829億円にのぼるが、その大半がこうした連結外しによるものだった。

 このうち、カネボウの経理担当者が佐藤容疑者らに対し、粉飾の実態について説明していたのは、「カネボウフーズ大阪販売」など食品販売会社6社や、カネボウが役員を派遣し全面支援していた毛布メーカー「興洋染織」(大阪府、解散)の株を取引先などに分散させる仕組み。

 佐藤容疑者らも、こうした連結外しをしても会計処理に矛盾が出ないようにし、発覚を回避する方法を教えていたという。

 カネボウが産業再生機構の下で再建することが決まった後、現経営陣が内部調査を進めた結果、連結決算を基本とする会計基準が導入された00年3月期以降、興洋染織やカネボウフーズ系の販売会社など計15社が、意図的に連結対象から外されていたことが判明。04年3月期までの5年間に隠ぺいされていた15社の損失は660億円にのぼっていた。

読売新聞 2005年9月13日

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