BSEに鳥インフルエンザ…。気になる肉より魚だ、という人も多いだろう。その水産物の供給を担ってきた水産業界は、自ら船舶を所有し、捕鯨やトロール漁業などを手がけた業者を中心に形成されてきた。
ただし、マルハ、日本水産、ニチロ、極洋とともに「大手5社」と呼ばれた宝幸水産(現宝幸)は日本ハムに買収され、マルハも事業会社として持ち株会社マルハグループ本社の傘下に収まるなど様変わり。(2005.07.13紙面掲載)
各社とも養殖から買い付け、保存、加工分野などにも手を広げているほか、冷凍食品のニチレイのように、それぞれの得意分野で台頭してきている企業も多いというのが現状だ。
業界トップのマルハグループ本社。精製糖事業から撤退したほか、ゴルフ事業もミサワリゾートグループに譲渡。「世界の魚屋」をキャッチフレーズにするだけに、コア事業に経営資源を集中する姿勢を鮮明にする。また、築地市場を拠点とする大都魚類などの卸事業子会社を擁するほか、卸最大手の大阪魚市場と業務提携。加工を手がける林兼産業とも資本提携している。
水産各社の海外展開といえば、国内向けに水産物を調達するのが主流だったが、今後は海外での販売も強化するようだ。先ごろ、米国で水産冷凍食品事業を営むキングアンドプリンスを約161億円で買収したと発表したのが日本水産。同社はスペインでも合弁会社をすでに立ち上げている。なお、同社の子会社である日本クッカリーは、弁当やおにぎりなどの製造を手がけ、今年1月にコンビニのローソン向けに静岡県に工場を建設した。医薬品会社も子会社に抱える。
雪印乳業傘下だったアクリフーズを子会社化するなどしてきたニチロ。同社は、中国産ほうれん草の輸入やバイオ事業も展開している。
海外からの買い付けなど商事部門の売上高割合が高く商社化しているものの、水産物の漁獲を意味する「漁撈事業」を、決算書に唯一掲げているのが捕鯨でスタートした極洋だ。
夕刊フジBLOG 2005年7月20日
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ただし、マルハ、日本水産、ニチロ、極洋とともに「大手5社」と呼ばれた宝幸水産(現宝幸)は日本ハムに買収され、マルハも事業会社として持ち株会社マルハグループ本社の傘下に収まるなど様変わり。(2005.07.13紙面掲載)
各社とも養殖から買い付け、保存、加工分野などにも手を広げているほか、冷凍食品のニチレイのように、それぞれの得意分野で台頭してきている企業も多いというのが現状だ。
業界トップのマルハグループ本社。精製糖事業から撤退したほか、ゴルフ事業もミサワリゾートグループに譲渡。「世界の魚屋」をキャッチフレーズにするだけに、コア事業に経営資源を集中する姿勢を鮮明にする。また、築地市場を拠点とする大都魚類などの卸事業子会社を擁するほか、卸最大手の大阪魚市場と業務提携。加工を手がける林兼産業とも資本提携している。
水産各社の海外展開といえば、国内向けに水産物を調達するのが主流だったが、今後は海外での販売も強化するようだ。先ごろ、米国で水産冷凍食品事業を営むキングアンドプリンスを約161億円で買収したと発表したのが日本水産。同社はスペインでも合弁会社をすでに立ち上げている。なお、同社の子会社である日本クッカリーは、弁当やおにぎりなどの製造を手がけ、今年1月にコンビニのローソン向けに静岡県に工場を建設した。医薬品会社も子会社に抱える。
雪印乳業傘下だったアクリフーズを子会社化するなどしてきたニチロ。同社は、中国産ほうれん草の輸入やバイオ事業も展開している。
海外からの買い付けなど商事部門の売上高割合が高く商社化しているものの、水産物の漁獲を意味する「漁撈事業」を、決算書に唯一掲げているのが捕鯨でスタートした極洋だ。
夕刊フジBLOG 2005年7月20日
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