ヨーロッパの限りない大地

ヨーロッパの色々な都市を訪問した思い出をつづっていきたいです。

冬の朝 霧の中の旧市街(トゥール)

2007-05-29 00:32:38 | フランス物語
トゥールのメインストリート、ナシオナル通りの西側、つまり大聖堂とは反対側ですが、そちらは旧市街になります。
第二次世界大戦のとき、この街は強烈に破壊されたのですが、改めて古い街並みも再建してくれ、旅人たちに趣を与えてくれます。
写真は11月の霧の朝、旧市街の一角にあるプリュムロー広場の姿です。
日曜の朝だった事もあり、店も開いておらず、ひっそりしていました。
写真では防寒服に身を包んだ、三人の親子が写っています。
木組みの家屋に囲まれた広場の、寒いけれど、なんとなく暖かくもある一コマでした。
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トゥールは今日も晴れ(市庁舎)

2007-05-28 22:55:00 | フランス物語
写真はトゥールの市庁舎です。
フランスなどの主な街の市庁舎は綺麗で古風な建物が多く、つくづく感心させられます。
ちなみにこの市庁舎は会議場のすぐ西にあり、トゥールのメインストリートであるナショナル通りにも面しています。
この通りは、ちょうど街の中心部を南北に走っています。
バルザックは、この通りの家で生れました。
市庁舎の大ホールには、当地の有名人の一人として、バルザックの肖像画もあるとのことです。
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ロダンの創造したバルザック

2007-05-27 00:19:29 | ヨーロッパあれこれ
パリからブロワ、そしてトゥール日帰り旅行は、前回の記事で一応終わっているのですが、引き続きトゥールに関することについて書きたいと思います。
トゥールは、文豪バルザックの生地でもあります。
そして当然のことながら、自分の作品の舞台にもなっており、サン・ガシアン大聖堂周辺を含むトゥールの街もよく出てくるらしいです。
そんな彼の姿を、先日見に行った「フランス国立ロダン美術館コレクション」でも見ました。(写真はその時のポスターです。)
ロダンがバルザックの作品を作っているのです。
その中で、バルザックの裸体の習作には、ちょっと困りました。
おなかがデッポリ出ていて、正直かっこいいとは思えません。
ロダンとしては、無駄なディイーテールを削ぎ落とし、「人間喜劇」という不滅の作品体系を作り出したバルザックの溢れんばかりの創造力を表そうとしたようです。
そのためいろいろなバルザック像を造り出し、試行錯誤を繰り返した過程の作品だとのことでした。
やはりバルザックには、僧服の姿の方が、貫禄があり、よく似合うようです。

(バルザックとこだわりフランス ちょっといい旅 柏木隆雄 編 恒星出版を参考にしました。)
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ガイドブックにない フランスぶらぶら案内

2007-05-26 23:06:23 | ヨーロッパあれこれ
ガイドブックにない フランスぶらぶら案内

稲葉宏爾 著
㈱ 阪急コミュニケーション 発行
2003年12月6日 初版発行

ご家族でフランス在住の著者が、在住者からの視点から、フランスの観光地から普段の生活、さりげない街並みの風景まで、さまざまな表情を美しい写真と楽しい文、そして粋なイラストでつづっています。
さすがアート・ディレクターでもあり、感心させられます。
著者やその奥様の本である「パリからの小さな旅」「須賀敦子のフランス」などもちょっとひねった視点からのフランス案内の名著であり、いつも参考にさせてもらったり、感動させてもらってたりしています。
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ローマ人の物語Ⅶ

2007-05-26 22:57:49 | ヨーロッパあれこれ
危機と克服
ローマ人の物語Ⅷ
塩野七生 著
新潮社
1999年9月15日 発行

皇帝ネロの後の、混乱状態とその改善の時代。
ガルバ・オトー・ヴィテリウスらは、いずれも短期政権で終わる。
ヴィテリウスは、自分を勝利に導いた内戦において、敗者に屈辱を与え、その怨念が元で、自分も殺害される。
帝国の辺境では、ガリア帝国の反乱。ローマの危機。
そんな中、ヴェスパシアヌスの皇帝就任。高貴な生まれではないが、その人間らしさ、そしてムキアヌスなどの片腕にも恵まれ、ローマの再建にあたる。
表紙の写真は彼だが、いかにもたたき上げできましたよ、という感じの面構えである。
その後を継いだティトゥス。真面目に職務を遂行し、恋愛までもそのために犠牲にした彼の二年の短い治世。
次の皇帝ドミティアヌス。ゲルマニアからの防衛のため北の防衛線「リメス・ゲルマニクス」を築いていく。ラインとドナウの間を守る防壁。
防壁を作る話となると、なんとなく嬉しくなってしまうのが不思議だ。
しかし彼は恐怖政治をしき、暗殺されてしまう。
次のネルヴァ。ショートリリーフ的な役割だが、後に五賢帝時代の始まりと呼ばれるようになる。
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