ヨーロッパの限りない大地

ヨーロッパの色々な都市を訪問した思い出をつづっていきたいです。

ランスのシャンパンカーヴにて(モエ・エ・シャンドン)

2007-01-28 00:31:28 | フランス物語
ランスの大聖堂を見学した後、市内の古風なレストランでのんびりと時間をかけて昼食を取る。
せっかちな自分などは、このフランス流の、長い食事時間にはどうも慣れないままだった。
レストランを出て、シャンパンのカーヴの見学に向かう。
いろいろある内、モエ・エ・シャンドンの所だ。
途中で雨も強くなっている。ちょうど室内の見学でよかった。
建物の入り口にある人物像に見守られながら、中に入る。
ワイングラスを集めた、立派なシャンデリアが迎えてくれた。
いろいろ説明を受けたあと、いよいよ地下のシャンパンのセラーに入っていく。
薄暗い中ぞろぞろ歩いていく。
途中写真のような巨大な樽がある。ナポレオンゆかりのものだそうだ。
多量のビンが下を向いて並んでいる。炭酸ガスを残し、いらない沈殿物だけを取り除くため、この状態で毎日8分の1ずつ回転させる。
そして沈殿物を栓のところに集め、最後にはそれだけ上手く飛び出るような仕組みになっているらしい。
ドン・ぺリニョンという修道士が考え出した方法とのこと。
ワインやビールの製造には、結構禁欲的なはずの修道院が関わっているのが、意外で面白い。
その修道士も、自分の名が、日本の夜の巷で叫ばれているようになってしまったとは夢にも思わなかっただろう。

地下の見学の後、試飲させてもらう。
飲み口は爽やかだが、結構アルコール度は高いので、弱い人には注意が必要である。
そして売店でシャンパンを買い込む。結構沢山買い込んでいる人もいた。

無事ランス見学を終え、雨の薄暗い中バスはパリに戻る。
シャンパンが効いたのか、寝込んでいる人が結構いた。
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星の王子様のはるかな旅

2007-01-27 01:44:47 | フランス物語
星の王子様のはるかな旅
1995年2月11日発行
監修・文 山崎庸一郎
写真 小野規
求龍堂

第一の親友で
子供の本でもなんでもわかり
1943年頃のフランスで
ひもじい思いや、寒い思いをしているため
なぐさめなければならない
子供だった頃の
レオン・ウェルトに捧げられた本
についての解説書、というか、写真集というか、ゆかりの地の旅行案内記
アエロポスタルのノスタルジックなポスター
王子様や、サン=テグジュペリが見たであろう砂漠や空の美しい写真が豊富
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個性的なステンドグラス(ランス・プラハ・MSM)

2007-01-22 22:49:02 | ヨーロッパ旅行記
微笑みの天使に見送られながら、ランスの大聖堂の内部に入る。
このときはガイドさんもおり、前述した王のことなどを説明してくれる。
「王権神授説」という単語がぱっと出てきて周りの人が誉めてくれた。
この大聖堂の奥には、シャガールによるステンドクラスがあり、はっとさせられる。
内容は一般的なステンドグラスと同じくキリストの生涯を扱っているが、青を基調とした色と、独特の表現にはやはり感動させられる。
ニースのシャガール美術館の青の部屋が恋しい。

このようなステンドグラスは新鮮である。
プラハの聖ヴィート大聖堂にはムハ(ミュシャ)によるステンドグラスがあり、独自の美しさを感じさせてくれる。
また、モンサンミッシェルの聖堂のステンドクラスには、ご当地モンサンミッシェルそのもののステンドグラスがあり微笑ましかった。
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ランスの由緒と誇り

2007-01-17 22:40:36 | フランス物語
フランスを中心とした、ヨーロッパ各地にゴシック大聖堂がある。
外観など、いろいろな基準があるが、このランスの大聖堂には絶対負けないものがある。
それは「由緒」である。
496年のフランク王クローヴィス以来、ランスの地で洗礼を受けた。
そして新たな大聖堂では、1233年のルイ8世から、1824年のシャルル10世まで、25人の王が王冠を受けた。
その中にはジャンヌダルクに説き伏せられた、シャルル7世も含まれる。
彼らは困難な道のりにもかかわらず、ランスまでたどりつき、戴冠式を済ませた。
大聖堂の外側には、馬に乗った勇ましい彼女の姿、そして内部には静かに立ちつくす、対照的な姿が見られる。
ここが彼女の人生での最高点だったかと思う。
シャルル7世にとっては望外の幸運だった。
しかしジャンヌはその後、戦いで捕まり、最後には火刑の身となったのは哀れである。

そのような由緒にもかかわらず、フランス革命の時には意外にもほとんど無傷だったとのこと。
しかしながら、第1次世界大戦で激しく損傷する。
前述した「微笑みの天使」も破壊された。
笑っている場合ではない。
しかし残った破片を組み合わせ、奇跡的に修復され、再び美しい笑顔を取り戻す事が出来た。
そして大聖堂全体も地道に修復され、今の頼もしい姿を復活させている。
戦争という、人間の愚かな面を感じる一方、地道に修復して造り上げた偉業を思うと「人類も意外とやるじゃん」と思ってしまう。
ドレスデンの大聖堂のように誇らしいことだとつくづく感じるのである。

(参考図書 週刊世界遺産NO.82 講談社)
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フランス観光地カテゴリー区分

2007-01-14 22:59:12 | フランス物語
ランスのことをいろいろ思い出していたら、ふと、フランスの観光地を巡る基準として、どんなものがあるか気になった。
つまり、ある一定期間フランスにいることが出来る場合で、趣味的に見た行き先の選択基準である。
まず
①世界遺産
だいたい、ここを目当てに行けば間違いないとは思う。しかし、なにせ本部があるところだから、認定されている場所が多すぎるとも言えるかも知れない。
②大聖堂
歴史のある都市には必ずといっていいほど、観光する価値がある大聖堂がある。ロマネスク様式のものは田舎にあることが多く、交通機関が不便なところが多い。
③ジャンヌダルク
人物を挙げるとすると、やはりこのお方にちなんだところが一番ヴァラエティに富んでいると思う。フランス北部で、彼女の一生を順番に巡ってみたいものである。
④ローマ遺跡
古代関係となればローマ遺跡となる。フランス南部に多いようだが、パリなどでも見られる。
⑤ワイン
これはお酒好きにはたまらない。ノルマンディではりんご酒のカルバドスを試してみたい。
⑥印象派絵画
芸術面ではこの分野が一番広がりがあるのではないか。基本的にはパリ周辺だが、ゴッホやセザンヌのおかげで南仏にも関わりがある。

とりあえずランスは①、②、③は文句がない。⑤はシャンパンがあり素晴らしい。あと小さなローマ遺跡もあるようだし、⑥も印象派ではないが我らがフジタにちなむ場所もある。
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