フィリピンの顔

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エレ将軍 ( General Marcelo Ele )

2008年07月30日 | 国家警察
ジェネラル・エレ (エレ将軍) をご紹介します。

去年、大活躍をして年末の56歳の誕生日に国家警察を退職された、2つ星の将軍です。

私のコンパレで、ある仕事のパートナーであり、射撃の先生でもあります。

コンパレとは、ドルフィーさんの記事に載せていますが、そのときに、エレ将軍もニノンとして出席されました。

この写真は、私のクラブで、将軍が歌っておられるところです。

 去年大活躍をして、国中を賑わせましたが、その事を一寸お話します。

 それは、突然行われたパシグ市での麻薬捜査で、300人ほどのシャブの売人達と共に、大量のシャブと、200銚ばかりの銃器が押収された日のことです。

ひとつの自治区ぐるみで、シャブ等の麻薬類がマーケットのような、売買がされていたのは、その地区を統治している町長や、市長達も、それに警察も見て見ぬ振りをしてたか、グルになって金儲けをしていたかの様に後々まで波紋を広げまた。

 この日に将軍が考えた挙句の作戦は..(ゼエ~ッタイに、内緒ですけど...)

 まず、その地区を把握するために、直属の部下とヘリコプターに乗って、地理をスケッチしたそうです。 将軍は、ヘリコプターの操縦に慣れているのですが、彼が操縦したかどうかは聞いていません。

さてその当日。 
誰を逮捕するのか、どういう方法で捕り物をするのか、まったく知らされていない警察官たちを集めて、全員の携帯電話を預かりました。

そして全員を運搬車(ピザか何かの配送車)に閉じ込めて、現場に向かい、
麻薬市場のゲートを全部塞ぎ、ついに全員逮捕となりました。

 その地域には、何人か殺されて、市場内に埋められていたそうです。


私には、何か大捕り物が有る、と言う事だけは聞かされていましたけど、
まさか、この日から、テレビや新聞を賑わす騒ぎが起きるとは思っていませんでした。
前日のお昼も一緒に食事をしていたのですが、なにやら電話連絡が忙しそうだった事は覚えています。

 AIDSOTF (アンチ・イリーガル・ドラッグス・スペシャル・オペレーション・
タスク・フォース) といって、麻薬捜査特殊グループ? ですか?

その AIDSOTF のコンサルタントのI.D.(身分証明書)を頂いた私の
任務は、高校生や大学生を集め会場を借りて、エレ将軍から薬物に関する
セミナーの講演やって頂くことでした。
 

今となっては差し支えないと思いますが、このI.D.は人に自慢できる物ではなく、
危険極まりない私のI.D.の一つでした。


 お話が変わりますが、将軍にはよく将軍の別荘宅で射撃の特訓を受けました。
日本人のお客が来たときには、日にちを合わせてお供してくれます。

 一度この別荘である日、私が600発も射撃をして、倒れたまま立上れなくなり、
将軍に支えられて丘台のご自宅まで運んで頂いたことを時々思い出します。
後で気が付いたのですが、この時糖尿病の血糖値が急激に下がっていたのですね。

 警察を引退されて、今は大統領府で、やはり、特殊任務に就いておられます。

 死ぬまでお付き合いしたい、危険な、私の教師です。


        (この写真は、私と撮りました)


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