2012年7月20日(金)
■神楽坂もりのいえ
■鈴木史子(vo),大原江里子(pf)
■Report
鈴木史子さんのライブ。昨年12月以来約半年振りに聴く。
大友師匠が来月軽井沢でライブを演るチラシをみたら、ヴォーカリストが鈴木史子さんだったので、こりゃぁ顔を出さなきゃと思い、いつも行き青山のJazzBirdのスケジュールをみたら、今月は予定が入っていなかった。急遽史子さんから届くスケジュールをみたところ、「神楽坂もりのいえ」が入っていて、前から気になっていたスポットだったので、乗り込んでみました。
神楽坂という街はなんとなく面白い町ですねぇ。狭い路地の中にたくさんのしゃれたお店がたくさんあり、人もたくさん。
「もりのいえ」はWakaP~さんや、JazzBirdでよくトランペットを演奏しているヒロ川島さんなんかも演っていますねぇ。
さて入り口のドアを恐る恐る開け、階下に下りていくと、史子さんらしき人が座っていた。史子さんも薄暗い中じぃっと見てなんとなく私だと木が付いたようで、お久しぶりのご挨拶。すでにお店にはたくさんの紳士淑女のお客さんが座って待っていた。7:30に演奏が始まったので席に。51際の若造独りの私はカユンター席に(この場所は演奏者を背後から聴く感じ)
演奏は史子さんだけではなく、史子さんを含むコーラスグループや、歌の上手な紳士淑女のお客さんがたくさん飛入りで歌いJazzに限らず昔懐かしポップス、ビートルズの曲など和気藹々とした雰囲気で楽しかったです。延々と4セットもあり、休憩中は眠気が・・・。何か以前史子さんのライブで行った赤坂カナユニを思い出しました(あそこは5セットもあった)
お店の雰囲気で飲み物、料理をいくつも注文したのでちょっと高くつきましたが、たまにはいいっかぁ。
■Set-List
1st-set
1-1.Falling in Love with Love ♪inst
1-2.
1-3.Fly Me to the Moon
1-4.My Romance
1-5.Ain't Misbehavin' 邦題:浮気はやめた(Fats Waller)★
1-6.California Dreamin' (The Mamas & The Papas)★
1-7.My Melancholy Baby
2nd-set
2-1.'S wonderful
2-2.Killing Me Softly with His Song 邦題:やさしく歌って
2-3.Because(The Beatles)★
2-4.This Boy(The Beatles)★
2-5.Do You Know What It Means to Miss New Orleans ※
2-6.The Shadow of Your Smile / 邦題:いそしぎ ※
2-7.My Favorite Things
3rd-set
3-1.The Days Of Wine And Roses
3-2.True Love 映画『上流社会(High Society)より
3-3.Amapola
3-4.New York City Serenade -Arthur's theme- (Christopher Cross)★
3-5.Blame It On The Bossa Nova 邦題:恋はボサ ノヴァ(EYDIE GORME)
3-6.Somethin' Stupid 邦題:恋のひとこと(Frank Sinatra and Nancy Sinatra)
3-7.L.O.V.E.
4th-set
4-1.
4-2.What A Wonderful World
4-3.Watch What Happens
4-4.Sabor A Mi ※
4-5.Because(The Dave Clark Five)★
4-6.Till there was you (The Beatles)
4-7.I'm Gonna Sit Right Down And Write Myself A Letter
♪California Dreamin' (The Mamas & The Papas)
http://www.youtube.com/watch?v=dN3GbF9Bx6E
http://www.youtube.com/watch?v=V0UcQDUR-fU
http://www.youtube.com/watch?v=81I8H3Mw_5k&feature=fvwrel
♪Ain't Misbehavin' 邦題:浮気はやめた(Fats Waller)
1929(Andy Razaf / Fats Waller) James L. Dean
1929年のレヴュー『ホット・チョコレート』で、ルイ・アームストロングが歌った。出演者が全員黒人のレヴューだったらしい。ファッツ・ウォーラーが45分で書き上げたと言われる。1943年に映画『ストーミー・ウェザー』でも使われ、1978年にはミュージカルになり、1984年グラミー賞殿堂入りを果たしている。
2001年に「エイント・ミスビヘイヴン」は米国レコード産業協会の「20世紀の曲」に選ばれました。そういうわけで、2001年は20世紀を振り返る年。キースも「20世紀を代表するスタンダード」として、モントルー・ジャズフェスで13曲披露しています。2曲入ってるから、ファッツ・ウォーラーが好きなんだな。
1929年にファッツ・ウォーカーが作った曲だが、ウォーカーを含めたセッションでアームストロングが歌ったところ、瞬く間にヒットした。それ以来、アームストロングの代表ナンバーになった。歌詞の内容は他愛ないものだ。ジャック・ホーナーは1920年代に活躍したプロ・ボクサーだ。
1929年は世界恐慌のまっただ中。
詞の中で気になるのは「ジャック・ホーナー」ですよね。これはマザー・グースに子守唄があるようです。「小さなジャック・ホーナー。部屋の隅っこにすわり、食べるはクリスマス・パイ。親指突っ込み、干しぶどう摘み、こう言った。僕はなんてお利口さん」。ジャック・ホーナーは実在の人物でお坊さん。16世紀にグラストンベリー修道院長がヘンリー8世にパイに隠して賄賂を贈ったとき、それを持ち逃げして金持ちになった。つまり「最後には良いことがある」ってことかな。
http://www.youtube.com/watch?v=PSNPpssruFY&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=PSNPpssruFY
http://www.youtube.com/watch?v=HuTeKJtNrAQ
http://www.youtube.com/watch?v=97Wwhe9Hx_w
http://www.youtube.com/watch?v=6t9Net5k8Og&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=ohph-2IpmY8
http://www.youtube.com/watch?v=iDvc55V2qpI&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=1PlQ5GBZOMM&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=WUXM9japATI&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=l6sp4Xvndu4&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=ixLnbJoxC7k&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=EQ8iJVm-1lc&feature=fvwrel
http://www.youtube.com/watch?v=4JWw2T9iJKY&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=eJYWtZdGsRw&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=j_rCs05KKfk&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=oObncjOH5bg&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=TcKxTtMGafA&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=j_rCs05KKfk&feature=related
♪My Melancholy Baby
作曲:Ernie Burnett
作詞:George A. Norton/Maybelle E.Watson
>Benny Goodman
http://www.youtube.com/watch?v=Or-HhpMrogk
>Connie Francis
http://www.youtube.com/watch?v=jDqfrqjJyiw&feature=related
>Frank Sinatra
http://www.youtube.com/watch?v=qKJi_X9WpHQ&feature=related
>Al Bowlly and Monia Liter
http://www.youtube.com/watch?v=L-yVwQtDr28&feature=related
>Ella Fitzgerald
http://www.youtube.com/watch?v=jz21Y_pASNQ&feature=related
>Barbra Streisand
http://www.youtube.com/watch?v=r4wheMq20ms&feature=related
♪Because(The Beatles)
http://www.youtube.com/watch?v=dWlLPJG9Cvg
♪This Boy(The Beatles)
http://www.youtube.com/watch?v=VY-BzepTXkA
♪True Love
映画「五線譜のラブレター」の中ですごくお気に入りの曲で「TRUE LOVE」という曲があるのだが、ジャネット・サイデルのアルバムにももちろん入っています。いい曲ですごくお気に入りでちょっと調べると、元は映画「High Society(上流社会)」で使用された曲とのこと。ということで以前、その映画のDVDをレンタルして観てみました。
事前の情報では、この映画は大ヒットしたブロードウェイ・ミュージカル『フィラデルフィア物語』を下敷きに作られたごくシンプルなストーリーだそうですが、ビング・クロスビー、フランク・シナトラそしてモナコ王妃となるため最後の映画出演となったグレース・ケリー、そしてルイ・アームストロングという豪華キャストの上、音楽はコール・ポーターが担当した夢のような映画で、とにかくグレース・ケリーが美しいとの評判。
ということで映画を観ました・・・・。
うぅぅぅ美しい・・・・ぐれーす・けりー・・・ひと目ぼれしてしまいました。(今までほとんど知らなかった・・・)そして本当に豪華なキャストです。
そしてお目当ての「TRUE LOVE」・・・なんてロマンティックな場面なんだ!!なんだかとろけてしまいそうです。(観ていない方には、詳しい話をあまりするよりは、実際映画を観て頂いた方がいいのでこれまでにしますが・・・)
私はこのDVDをしっかり手に入れたのでしたぁ。
Bing Crosby Grace Kelly 'True Love'
http://www.youtube.com/watch?v=8CuP2YQTUlE&feature=related
"True Love" Joni James
http://www.youtube.com/watch?v=kHmdq6jkSp0&feature=related
Grace Kelly - "True Love"
http://www.youtube.com/watch?v=NoVb8Z2TOq4&feature=related
ELVIS PRESLEY - True love
http://www.youtube.com/watch?v=3vgYaEEcTdc&feature=related
ELVIS---"True Love"
http://www.youtube.com/watch?v=4r1Nby41XLs&feature=related
♪True Love
Suntanned, windblown
Honeymooners at last alone
Feeling far above par
Oh, how lucky we are
While I give to you and you give to me
True love, true love
So on and on it will always be
True love, true love
For you and I have a guardian angel
On high, with nothing to do
But to give to you and to give to me
Love forever, true
For you and I have a guardian angel
On high, with nothing to do
But to give to you and to give to me
Love forever, true
Love forever, ...true
(Performed by Bing Crosby & Grace Kelly in the movie High Society)
♪New York City Serenade -Arthur's theme- (Christopher Cross)
http://www.youtube.com/watch?v=4-6_p71wtbg
http://www.youtube.com/watch?v=tup7fd3JP7g&feature=fvwrel
http://www.youtube.com/watch?v=fcwLrEATXH4&feature=related
♪Blame It On The Bossa Nova 邦題:恋はボサ ノヴァ(EYDIE GORME)
「悲しき足音」のヒットで有名なスティーブ・ローレンス。その奥さんがイーディー・ゴーメ(Eydie Gorme)であり、二人はおしどり夫婦としてお茶の間でも人気で、何曲かデュエットでもレコーディングしていたが、彼女単独のヒットにはあまり恵まれていなかった。
その彼女が放ったのが1963年2月リリースのこの曲「恋はボサノバ Blame it on the Bossa Nova」で、全米7位のヒットとなっている。
ハスキーで魅力的な声の持ち主で、このボサノバの曲にピッタリである。本来のボサノバのクールな雰囲気とはだいぶ違っていて、POP調にミックスされているが、それがかえってヒットした要因なのかもしれない。
http://www.youtube.com/watch?v=MYQBd9ordbE
http://www.youtube.com/watch?v=PaRlW-jz1QQ
http://www.youtube.com/watch?v=ZhlIhoynqzU
http://www.youtube.com/watch?v=gOHkQWloI5Y
♪Because(The Dave Clark Five)
http://www.youtube.com/watch?v=1hBsHdBRzTU
http://www.youtube.com/watch?v=1rFlSp3P1Q4
http://www.youtube.com/watch?v=Yqs5lsktii4&feature=fvwrel
http://www.youtube.com/watch?v=bYu_PWj0PIw&feature=related
It's right that I should care about you,
try to make you happy when you're blue.
そうさ ボクが君のこと 気にしてもいいじゃないか。
幸せにしてあげようとしても いいじゃないか 君が辛いときに 。
It's right, it's right
to feel the way I do.
Because, because
I love you.
そうさ そうさ
そう思っても いいじゃないか。
なぜって なぜって
君が好きだから。
It's wrong to say I don't think of you,
'cause when you say these things,
you know, it makes me blue.
それはないよ 君のこと考えていないなんて。
そんなこと君が言うと
ほら ボクの方が辛くなってしまう。
Give me one kiss and I'll be happy,
just, just to be with you.
1回だけでもキスしてくれたら ボクは幸せ。
ただ ただ君といっしょなら。。
Give me, give me
a chance to be near you.
Because, because
I love you.
頼むから 頼むから
君に近づくチャンスをくれよ。
なぜって なぜって
君が好きだから。
♪Till There Was You
楽曲:Meredith Wilsonメレディス・ウィルソン
http://www.youtube.com/watch?v=EhPx3P5Qw-U&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=kg1SxL1U85g&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=JLDsLeVxOaU&feature=fvwrel
http://www.youtube.com/watch?v=VeYSUPQVoRI&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=vJaap5XwiPA
http://www.youtube.com/watch?v=B9qsv_iw1FU&feature=fvst
http://www.youtube.com/watch?v=haX5Yx89H2M
http://www.youtube.com/watch?v=n7FB7yKmW0Q&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=LGlcM8yDWlQ&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=YCbd6pxmVHY&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=J0w41Cn7XF8&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=vYiEFf44AoY&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=rr4nZNld3Wk&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=9nsFhl8IEPQ&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=fQDRBntDzWE&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=qs_iP1g-wgc&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=fHVwoC168W0&feature=related
1957年公開のブロードウェイ・ミュージカル“The Music Man"の劇中での挿入歌です。
このミュージカルはブロードウェイのマジェスティック劇場で12月19日の初演以来1375回上演され、翌年のトニー賞5部門を受賞。62年には映画化され、またミュージカルもリバイバル上演されました。
ストーリー自体はよくこの手のミュージカルにある展開です。
アイオワの田舎町にやってきた詐欺師のハロルド。音楽の素養もないくせに、音楽教授と偽っ て町に少年ブラスバンドを作ろうと、皆を説得します。勿論、楽器代やユニフォーム代金をだ まし取ろうとしているのです。しかし、刺激もない退屈だった町が、それを機にやがて活気づ いていきます。町で唯一音楽の素養がある図書館職員のマリアンだけは、そんなハロルドに疑 いをもつのですが…
1958年にはソニー・ロリンズのアルバム"Freedom Suite"(Riverside)でカヴァー。
1960年1月にPeggy Leeが、米キャピトルレコードから1枚のアルバム“LATIN A LA
LEE!” (Capitol 1290)をリリースします。そこに収録されたのが、この曲でした。
1961年3月 英国では、この曲がシングルカットされ、小ヒットしました。
1962年にThe Music Man"は映画化。
1963年にビートルズがカヴァー。2作目のイギリス盤公式オリジナル・アルバム『"WITH
THE BEATLES"のA面6曲目に収録。ボーカルはポール・マッカートニーが担当。ポールの甘い歌声を上手く生かしたバラードナンバーである。
さて、この曲をリヴァプールに暮らすマッカートニー家のベビー・シッターでもあったベット・ロビンズが教えた相手が従弟のポールでした。この曲を気に入ったポールは、早速、結成されたばかりのビートルズでの自分のソロ・レパートリーとしたのです。
この曲は彼らが古くからレパートリーに加えていた。デビュー前にドイツのハンブルク巡業時代からクラブで演奏していた。
「周りには愛が溢れていたけど、君が現れるまでは一度も愛の調べを聞いたことはなかった」 と歌うラヴ・ソング。いかにも、ポール好みの曲ですね。
かくて、それまでミュージカル・ファンや一部の音楽通には知られていたものの、スタンダードナンバーからは程遠かったこの曲(注)は一躍世界的有名曲となるのです。
なお、イギリス王室主催の「ロイヤル・ミュージック・パフォーマンス」において演奏された 4曲のひとつであり、ポールがこの曲を紹介する際のMCで「次の曲は僕らの大好きなアメリカ のグループ、ソフィー・タッカーの曲です」というギャグを飛ばし、爆笑を誘った曲としても 有名である。ちなみに、ソフィー・タッカーとはボードヴィルの女王と呼ばれたジャズ界の大 御所歌手で、女優・歌手のジュディ・ガーランドに歌を教えた人物としても知られる。個人の 名前であり、もちろんグループ名ではないので、そこがジョークになっている。
2005年のライブでも、ポールはこの曲を採り上げています。
"Live In The US 2005 ~ The Space Within Us"(ワーナー・ミュージック 06年)
この曲をレパートリーとしてから40年以上を経て、その間何百曲と自らオリジナルの名曲を作り、ヒットさせてきた、あのポールがいかにお気に入りだったかが分かります。
(ポールはやがて音楽出版ビジネスを手掛けます。実は、この曲の著作権も現在は彼の主宰するMPLが取得しています)
ちなみにこの曲は、ロッド・スチュワートほか多くのカバー録音がありますが、私の好きなオストラリアのベテラン女性ジャズ・シンガー、ジャネット・サイデルがウクレレをバックに 歌ったヴァージョンがあるようです。
♪I'm Gonna Sit Right Down And Write Myself A Letter
邦題:~手紙でも書こう
1935年
作詞/ ジョウ・ヤング Joe Young
作曲/ フレッド・E・アーラート Fred E. Ahlert
ファッツ・ワラーの1935年のヒット曲
http://www.youtube.com/watch?v=__65lnZUq1Y
http://www.youtube.com/watch?v=1XXNOCr8nPg
http://www.youtube.com/watch?v=nRCJpqyHU7I
http://www.youtube.com/watch?v=1BaK_1OEtM0
http://www.youtube.com/watch?v=9HSvwigF5fE
http://www.youtube.com/watch?v=R_Z8_HBJcnM
http://www.youtube.com/watch?v=d_hwd8iYgIU
http://www.youtube.com/watch?v=6WsgVAZGz3A
http://www.youtube.com/watch?v=j2MSFBd-NTM
http://www.youtube.com/watch?v=8RfRPRohbgs
http://www.youtube.com/watch?v=pmaGUd3-a18
http://www.youtube.com/watch?v=8ZZRAU3DeOo
以下、「若生りえ Jazz Songs & Diary」より転載
http://blog.goo.ne.jp/wakorie/e/5685992d90386068c078d1e0cfbd9647
【明るい失恋ソング?】
だいたい、世の中に「明るい失恋」なんてものはあるのでしょうか?
でもこの曲を聴くと、ふられたことや連絡が途絶えてしまったことを
歌っているのに、すごくカラッとした雰囲気を持つ、
歌詞とのギャップが面白い曲です
最近では、彼女との唯一の連絡手段だった手紙のやり取りさえも
途絶えてしまい、その寂しさと戦った主人公は、思いつくのです
『ならば自分で手紙を書こう!彼女から来たつもりの自分宛の手紙を!』
と・・・。
いいなぁ~。この人
明るいなぁ~(笑)
なかなか思えないですよね?
【舌をかみそうなくらい長いタイトル】
しかし、この曲名をライブでご紹介させていただくときなど、思わず舌をかみそうになります
歌になると大丈夫なのですが「さぁ!タイトルを言うぞ!」と思うと、
逆に力が入って言い間違えそうに
歌詞が長いもので、言いにくそうなものは他にもあり、例えば
『Between The Devil And The Deep Blue Sea』
『Rock-A-Bye Your Baby With A Dixie Melody』
『Spring Can Really Hang You Up The Most』
などがあります。でも比べてみると、ほら
『I’m Gonna Sit Right Down And Write Myself A Letter』
やっぱり長いですね
あ、でももう一つ戦えるほどの長いタイトルの曲がありました
『I’m Gonna Lock My Heart And Throw Away The Key』
ん~~~!やっぱり僅差で、
『I’m Gonna Sit Right Down And Write Myself A Letter』
の勝ちかなっ!!
でも、本当に「コピペ」じゃないとキツイほど長い
この曲の作詞・作曲を手がけたこの二人は、どうやら映画畑の人だったようですが、そんな二人の作品だからか、タイトルが長かったり、言葉がリズムに乗りやすかったりと、曲全体に何気なく遊び心が散りばめられているところに、この歌の魅力があるような気がします
【インスト物でも歌物でも人気のスタンダード】
当初はファッツ・ワーラーがお得意のピアノの弾き語りでヒットさせ、その後、1956年にビリー・ウィリアムズとう男性歌手のMGM盤で200万枚の大リヴァイヴァル・ヒットを果たしました
しかし日本でも、フランク・シナトラの『Swing Easy』の中で縁の下の力持ちのネルソン・リドルの演奏で録音したもののイメージが強く、
とても人気があります
他には、ビング・クロスビー、ルイ・アーム・ストロング、ナット・キング・コール、ディーン・マーティン、エラ・フィッツジェラルド、サラ・ボーン、など、
歌手はもちろんインストでも、ファッツ・ワーラーのほかに、ベニー・グッドマン、カウント・ベイシー、アート・テイタム、ベン・ウェブスターなど、たくさんのミュージシャンに取り上げられています
個人的には女性コーラスの草分け的存在の
『The Boswell Sisters』のほのぼのとしたサウンドも好きです
ではこの『I’m Gonna Sit Right Down And Write Myself A Letter』
「手紙でも書こう」ですっ!!
どうぞっ!!
《英語歌詞》
(VERSE)
The mailman passes by and I just wonder why
He never stops to ring my front door bell
There’s not a single line from that dear old love of mine
No, not a since I last heard “Farewell”
Since you stop’d writing me I’m worried as can be
I miss each little loveword now and then
You’re in my every thought, you don’t know how much I’ve fought
To find a way to feel O.K. again
(CHORUS)
I’ gonna sit right down and write myself a letter
And make believe it came from you
I’ gonna write words, oh, so sweet
They’re gonna knock me off my feet
A lot of kisses on the bottom, I’ll be glad I’m got’em
I’ gonna smile and say “I hope you’re feeling better”
And close with love the way you do
I’m gonna sit right down and write myself a letter
And make believe it came from you
《日本語和訳歌詞》
(ヴァース)
郵便配達がまた家の前を通り越していく・・・
僕はそのたび不思議に思うんだ
彼はなぜ、我が家の玄関に立ち止まって
ベルを鳴らさないんだろう?ってね
最後の「さよなら」の言葉を聞いてからというもの
愛しい君からの便りもなく音信不通
君からの手紙が来なくなってから僕はずっと悩んでいたんだ
そして時々、君からもらった手紙の愛の言葉の一つ一つを
思い返しては愛おしくなる
もう、頭の中は君の事でいっぱいさ
僕がどれほどもう一度立ち直ろうと
必死にあの手この手で頑張っているかなんて
君は全然、知らないだろうね・・・
(コーラス)
よしっ!それならここに座って自分宛の手紙でも書いてみよう!
そうそう、君から届いた手紙だというつもりになってね
それはそれは、もう飛び上がっちゃうほどの甘い言葉で綴るのさ
そして最後の行にはたっくさんのキスマークをつけて
それをもらった僕は大喜び!!
笑顔で「ごきげんよう!」なんて言ってみたりして
そして手紙の最後は「愛をこめて」と書くんだ
いつも君がしているようにね
よしっ!もう、こうなったら
ここに座って自分宛の手紙を書くぞ!!
君から届いた手紙だというつもりになってね
■神楽坂もりのいえ
東京都 新宿区神楽坂3-6-72
電話番号 03-3260-1219
OPEN時間 18:00 ~ 00:00
Music時間 19:30~23:30
http://mori-no-ie.info
★鈴木史子
http://www.fumikosuzuki.com/