Jazz-Rambler

Jazzの世界をぶらぶら歩き回る日記

堤智恵子★三軒茶屋Obsounds ライブ

2009-11-13 21:23:30 | JAZZライブ

堤智恵子★三軒茶屋Obsounds<br />  ライブ

2009年11月13日(金)
■三軒茶屋Obsounds★八城邦義ライブ
■八城邦義(ds) 堤智恵子(as&ss) 鈴木正晃(tp) 三木成能(pf) 江上友彦(b)

■Report
仕事がめちゃくちゃ忙しい中、今日はたまたま時間が空いたので久しぶりにライブへ。堤智恵子さんがご近所のObsoundsに初登場ということで地元三軒茶屋へ。
久しぶりに堤さんとお話させていただいた。そして智恵子ファンの方ともお話でき楽しいひとときでした。
曲については、本日のメンバーが持ち寄った曲のようで、堤さんの曲とJust Friends以外は、まったくの初物でなんとなくマニアックな曲が多くよくわからなかったという印象。本日のリーダーの八城邦義(ds)さんは、八城一夫さんという日本ジャズ・ピアノの草分け的な存在の方の子息のようだ。八城さんはお話好きな方のようでMCで話し出したら長くなかなか演奏が始まらない。話の中でWoody Shawの話がありちょっと興味を引く。(後述参照)
そんな中で、数日前に風邪をひいていた堤さん、たまに咳こみながらも、演奏ではいつものように“元気全開”の智恵子サウンド!疲れた体に元気を与えてくれます。

■Set-List
1st-set
1-1.Just Friends
1-2.Sashianova (Woody Shaw)
1-3.Love Theme From Sunflower:邦題「ひまわり」(Henry Mancini)
1-4.?ペドロスタイム (Kenny Dorham)
1-5.My Favorite Things

2nd-set
2-1.異邦人
2-2.?ロード・ソング
2-3.Sweet Bailey(八城一夫)
2-4.Moon Song
2-5.?ディーバーズ・ワルツ

●「Woody Shaw」について
トランペットで、腹の底から丸太のように野太いロング・トーンを聴かせるかと思ったら、いきなり激しい音を噴き出す(吹きだす)静と動のギャップ。そこから始まるペンタトニック(音列の一種)を縦横無尽に使ったアウト・フレーズ。そのままM18星雲までいっちゃったにも関わらず(ワケわからんとこまでいくこと)、キチンと戻るべきところは戻ってきてくれ、聴く者をホッタラカシにしないそのセンス。技術、歌心どれをとっても一級品だった。しかし、その運は三級品。生まれつきの弱視で視界はほとんどなく、88年にエイズに感染、そして地下鉄事故による左手切断のダブル・ショックのため、翌年44歳で短い生涯を閉じた。おまけに一般リスナーの評価も、その高い音楽性とくらべると低いものであった。それは、大衆に迎合するようなスタイルの音楽を奏でるわけでもなく、ジョン・コルトレーン(ts)のような孤高の存在にもなれなかったためなのか……。ただ、彼の伝統をふまえつつ音楽を創造していった姿は、多くのミュージシャンの尊敬と思慕の念を集めた。現在活躍しているケニー・ギャレット(as)を始めとして、彼のもとから巣立っていった者は多数いるし、エイズ感染後にはウィントン・マルサリス(tp)らの呼びかけで、彼のためにチャリティー・コンサートが行われたほどだ。偉大であるが尊大ではないモダン・ジャズの革新者として、多くのアーティストに影響をあたえている彼の演奏は、77年から81年の<CBS>時代が特に素晴らしい。

トランペット界における近代ジャズの扉を開いたウディ・ショウ。その太い音色とテクニック、イン⇔アウト自由自在なフレーズは最高にスリリング。そして、それを支えるのが、50年代半ばから今日まで息の長い活動を続けるルイ・ヘイズだ。スピード感あふれるドラムに定評があり、数々のセッションでサイド・メンとして活躍してきた、ハード・バップの仕事人である。もちろん、ここでもイイ仕事してます。ショウも、彼の安定したグルーヴを得て、「いつもより、多めに回して(ブッ飛んで)ます」って感じ。

●「八城一夫」について
日本ジャズ・ピアノの草分け、八城一夫。硬質なタッチから繰り出す最高にスウィンギーなプレイで、戦後ジャズ・ブームに大活躍した。特に八城一夫カルテットでは、"世界のナベサダ"こと渡辺貞夫(as)も擁し、シーンの牽引車的役割を果たす。--91年、惜しまれつつ永眠。

■三軒茶屋Obsounds
ジャズ・ライブ&バー・レストラン Obsounds(オブサンズ)
世田谷区若林1-8-8 デンス河野ビルB1
TEL 03-6805-3621
http://<wbr></wbr>www.obs<wbr></wbr>ounds.c<wbr></wbr>om/

★堤智恵子さんのHP
http://<wbr></wbr>www.sun<wbr></wbr>phonix.<wbr></wbr>co.jp/s<wbr></wbr>h/at/ts<wbr></wbr>utsumi/