土地勘もなく、バスの路線もよく分からないまま随分歩いた。
人が往来して道ができる。
彼の地の道は人がほとんど歩いていない。片側1車線の舗装された
細い道路を大型トラックが風を巻き込み砂埃を舞い上げてひっきり
なしに走っていた。
アメリカ民謡を原曲とする日本語の歌。
フィンランドの民謡、および、その曲に合わせて踊るジェンカ(フィンランドのフォークダンス)である。
新しいサンダルで出かけたので、随分と疲れたし足にマメができてしまった。
帰りの電車に座りホッとする。渋谷に近づく辺りで若いカップルが乗ってきた。
ダンスを女性と踊るときにお尻を触ったりはしない。社交ダンスなどもそう
いうことになっている。
カップルは目のまで尻を触り触らせていた。内心「エゲツない奴らだな~」
不快に思い、せっかく座っていた席を立ち車両を移動した。
勘違いしている・・・。
車両を移動すると「女性専用車両」というのがある。この車両はいったい
なんの為に存在するのだろうと、改めて考えなくてはならないような気が
した。男女ともにだ。
今度は身の寄せ方から言ってやはり恋人同士なのだろう男女が、物言わず
各々が持つ小さな手のひら画面を見つめている。
この両極端が日本人の痛々しさだと直感したのだった。
上記の民謡は私が幼いころに流行った歌謡曲だが、当時の日本人の内向的
な性質ともいうべきものを開かせようとしていたと思う。
小学校から高校生の運動会や文化祭などでは、女の子と男の子が入れ替わ
り手をつなぎフォークダンスを踊って、内心ドキドキした覚えがある。