関所の仕事 政府であれ企業であれ、関所関連組織の特徴は、「やっているフリ」がうまいことである。本当に何かをしてしまうと、状況が変化して、関所が崩れる恐れがある。とはいえ何もしなていないのでは、通行料をとる恰好がつかない。やっているフリをしているのに何もしないというのは、パントマイムのようなもので、高度の知能・技術を必要とするが、非常に疲れるうえに、周囲には何の貢献もしない。
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ポピュラーなソングとスタンダードなソングはいったい何が違うんだろう。どちらにしてもリズムは大切なのかもしれない。
ポピュリズムとは何か
水島治郎 著
中公新書
第2章 開放の論理 南北アメリカにおける誕生と発展
アメリカ大陸という起源
ヨーロッパ各国の政治を席巻し、ついには大西洋を渡ってトランプをアメリカ大統領に押し上 . . . 本文を読む
二十代の頃、貪るように本を読んだが、そのとき読んだ本に書かれている意味を理解できずに、ある意味苦い薬だと思って「我慢」して読んだ記憶がある。
でもその時に分からなかった意味が、後になって少しずつ理解できるようになった。
この本は、その程度の私でも殆ど(カタカナ日本語以外)は理解できる本だ。
お勧めだ。
「反知性主義と新宗教」 島田裕巳 著 . . . 本文を読む
マルキド・サド著「悪徳の栄え」「そうだとも」と大臣はいうのでした、「法律はうんときびしくしなければいけない。異端糾問所の支配している国のみが幸福な統治国なのだ。それのみが君主への絶対服従を実現しうる。政治の支配力を強くするには宗教の支配力を強くするのが、いちばんの早道だ。王笏権威は香炉の権威に依存している。この二つの権威は、お互いの力を提供し合うことに絶大の関心を持っているのだ。人民が支配の軛を揺 . . . 本文を読む
おわりに
本章の議論をまとめよう。生命が生き延びるための暗黙の力の発揮を「創発」と呼ぶ。この創発が実現されるjことにより価値が生まれる。有効な経済活動の本質は、創発を呼び起こすために必要なものを、必要な場所に届けることであ . . . 本文を読む
市庁舎問題は、新市庁舎の土地取得から建設そして旧市庁舎格安売却までひと繋がりの問題は、誰もが引っ越しをするときに考えること。そうすっとこの山本ナニガシという議員も単なる便乗であるというミエミエスケスケということになる。なので細切れ議論に持ち込みたいとなるんだろう。 https://t.co/F6RbYOAZLm
— jannmu (@jannmu) Decembe . . . 本文を読む
自己みずからの、すでに十分に備わっている悟性を使用する勇気をもつということは、カントの思想の文脈でいえば、「真・善・美」以外のいかなる権威にも「服従するな」ということである。もうすこし引用を続けてみよう、するとカントのいう「啓蒙」がなんであるか見えてくるはずである。
ところでこのような啓蒙を成就するに必要なものはまったく自由(フライハイト)にほかならない。なかんずく、およそ自 . . . 本文を読む
愛国より憂国 ”自衛官必読”の書 たった数冊
この数冊を読めば、自衛隊はアメリカ軍コントロール下であることが理解できるだろう。
*シビリアンコントロール・・・文民統制・シビリアンコントロール(Civilian Control Over the Military)とは民主主義国家における軍事に対する政治優先または軍事力に対する民主主義的統制をい . . . 本文を読む
創発と暗黙知
さてここで、仲間に花のありかを伝える蜂の話に戻って考えてみよう。餌のありかがわからないでいる蜂の巣に、適切な形で情報が届けられたなら、蜂は環境に適応し、生き延びることができる。こういった「情報」は生きる手助けをするものであり、このような適応の実現には意味があると言ってよかろう。それゆえこの情報には価値がある、と私は言いたい。これが私の考える価値(=意味)の源泉であ . . . 本文を読む
植民地を彩る数々の欺瞞
植民地というものは元来、ギマン・インチキ・ヤラセに満ちたものです。本来は本国の都合のいいように政治・経済・そして文化をもコントロールされているはずなのに、あたかも現地の人々が望んでそう決めているかのように偽装する必要があるからです。
また植民地の人々の中にも、「暴力によって支配される/する」という関係が精神的に耐え難く、「自分の意思でそうしている」という自己欺瞞を . . . 本文を読む
はじめに―――「偽(フェイクニュース)」が世界を動かす
予想外の出来事が目の前で起ころうとしていた。
2016年11月―――私はパソコン画面に映し出された車の速度計に似た半円形のメーターを見つめていた。濃い青を示していた針が少しずつ動き始め、赤いゾーンに突入したメーターは一気に倒れていった。
メーターが設置されていたのはアメリカの有 . . . 本文を読む
自らが転がした雪玉に弾き飛ばされた石原莞爾
さて、石原莞爾は彼独特の思想に基づいて満州事変を引き起こしました。
本来、死刑です。国民の徴兵による「天皇の軍隊」を勝手に、天皇の命令なしに動かしたのです。本当でしたら石原や板垣征四郎をはじめとする満州事変の首謀者、関東軍を助けに行くために朝鮮軍を勝手に動かして「越境将軍」と呼ばれた林銃十郎、この人たちは全員この時点で「擅権(せんけん)の罪」で . . . 本文を読む
ここで、当時の時代背景を理解するために、一九二五年に行われた「宇垣軍縮」というものを見ておかねばなりません。
これは総力戦に刺激を受けた、一言でいえば陸軍の近代化です。当時の宇垣一成陸軍大臣が四個師団・三万四〇〇〇人という大幅な人員削減をして、その予算を近代化、機械化に回そうとしました。
ですが師団長をはじめポストが減るため、反発する勢力が生まれます。この軍縮によって「立場を侵された」人 . . . 本文を読む
第三章 雪玉はだれにも止められない雪崩となった
軍略家石原莞爾の最終戦争論とは
暴走には社会的要因もありますが、もちろん人が主体です。本章ではまず、房総のループを廻したキーパーソンたちについて見ていただきたいと思います。
この総力戦の時代、帝国陸軍に石原莞爾という軍略家が現れました。第一章でもお伝えしましたが、満州事変を起こした張 . . . 本文を読む
ポジティブというと、明るくていつも前向き性格で良い人っぽいフンイキを直観的に受ける。
でも、ポジティブという言葉はコロナウイルスや他の病気の検査結果でいう「陽性(感染)」を示す言葉でもある。
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「総力戦」は世紀の大誤訳
「総力戦」という言葉は聞いたことがあると思います。
「第二次 . . . 本文を読む