JAHPON LAND( Pucci )

スケートファニチャーやステンドグラス作品などJAHPON.comとして活躍する作家 土屋隆亮(プチ)のメッセージ!

エゴロジー

2007年05月10日 | Weblog
スケートファニチャーをエコロジーと扱われる事が多いのですが、おれは全くそういうエコロジストでは無いのです。再利用してはいるけどフェチなだけで、ちまたのリサイクルとは全く違うと信じています。テレビで所ジョージがナイスな事を言っていました。「リサイクルなんて怠け者の言い訳、初めて手に入れたペットボトルを一生使え!」と。おれの愛車は免許を取って初めて買った1972年式イスズベレット1800GTでバリバリの排気ガスだけど意地でも大事に乗り続けようと思っています。近頃の各種の買取り業界も消費を煽っていると思います。流行りの新車を買って傷を付けない様に乗り、査定額が落ちないうちに売って次の流行りの新車を買う。流行りの裏原ファッションを誰よりも早く買って大事にちょっと着て、売ってまた新しい流行りの発売に並んで買う。新しいものの魅力って解るけど、踊らせられ過ぎたら商品の本当の良さを見極める感覚を削がれる気がします。流行りのメッセンジャーバックやピスト自転車が欲しくても、リュックサックとロード自転車を持っているから、おれは買えないや...って事です。欲とは適当に折り合いをつけて程々に締め付けておかないといけないなと毎日葛藤しています。自分だけの世界なら買取りで売れば罪悪感が納まるけど、広く世界的に考えたら無駄な消費がどんどんどこかの国を潰しています。エコやリサイクルを口実にビジネス商売なんて、人間の良心につけこんでて気味が悪い。やっぱり欲に弱い日本人は程良く貧困な方が似合う人種なのかな。旧車の修理の職人技術や優れた設計を目の当たりにすると、本当に良いものがどんどん押し潰されるんだなと切なくなります。効率ばかりで永い年月養われて来た人間の技術を殺してるのは、新しモノ好きのぼくらの欲のせいなんだな。でもピスト欲しいな~と言って膝を自分でつねっている駄目なおれです。

DON'T STOP!

2007年05月09日 | Weblog
車椅子でガッツポーズのDON'T STOPマークを知ってますか?スケートファニチャーのトレードマークとして10年活躍したロングランアイドルキャラです。憧れで無意識を意識するおれは、意味とか考えちゃう自分が直感で想像する別の自分のイメージをひろって大事に育てて作品を作っています。まじめなおれとペットのような無意識。それがよく表れているマークで長く愛用しています。当時いつも遊んでいた親友が挫折から立ち直る時に熱く口走っていた言葉が「DON'T STOP!」それを合い言葉に生きて来れました。その時、部屋の窓から見える図書館の駐車場に描かれた白い車椅子マークが動き出したのです。ひじ掛けに置いてあった手が挙がって来て握りこぶしに、そして足の上にはスケートボードが現れていました。もう理由を考える事無くスケッチしたのを覚えています。元々ピクトグラムのシンプルデザインが好きで、中でも車椅子は特別で街で見かけるとバランスをチェックしてしまう程です。「頭デカっ」とか「首ながッ」とかね。スケートマニアは仲間を増やしたいから、街の人物マークに全部スケートボードを持たせたくなっちゃうんです。言葉も無く世界中に通用するから不思議です。ハンディキャッパーへの一般的な観念で微妙な態度を取りたくなるマークだけど、まっさらな心で白い人が立ち上がる想像を誰もが出来たら世界も変わるのにと祈るのです。ぼくらは誰でもがハンディだらけです。人のせいばかりにしないでがんばれます。親友からの心に残る名台詞「やる気のある奴はDON'T STOP! やる気の無い奴もDON'T STOP! 一生やらないで寝てろっ!」極論ですが中途半端よりやるならとことんっていう応援です。豊かな時代がぬるませた己を戒める言葉として忘れずに生きようと思います。

モヒカンドレッド

2007年05月08日 | Weblog
髪型ってその人の思想を写すものだと思うので大事だよね。おれは自慢のモヒカンドレッドを育てています。アドレスのジャーポンとも関係あるけど、そのままのラスタマンでは無くてヒネりたかった訳です。パンクがラスタなルーツから生まれた事実を知っていますか?イギリスに伝わったジャマイカンスカなど音楽に潜むやんちゃっぷりをイギリスらしく演出した確信犯でした。ダブのパンクっぷりというのは好きな人でないと解らないのですが、簡単に説明できるのです。小さい頃、親父のラジカセのボリュームをいじくりまくった記憶ってありませんか?おれはやりました。いいところで音を消しちゃったり、ワんワんにひねって急に爆音にしたりすると大笑いで、男子は特にメカにはまる世代でした。おもちゃの無い時代とか貧困から生まれる知恵って、即文化に成長するといういい例です。つまりそのやんちゃイジリっこがダブやブレイクビーツの原点なんですね。おれは根っから貧乏性なのか、そんな種類の作品が多くて時代背景や世代が大きく影響しているみたいです。1942という80年代のゲームがあります。ゲームを攻略してやりつくすと弾を1発も撃たずに逃げ続ける!とか、遊び方が狂い出すのです。ああ素晴しい時代に、おたく創世記を体験できて幸せです。話を戻すと、今髪の毛で縄を作るマイブーム!ということです。自分の毛だけで工芸品の様なドレッドを育てるのは楽しいよ!編んでいく技術は本当に美しいです。ちゃんと洗えるし、モヒカンなので本数も手頃でお勧めです。意外とおばあちゃんに人気です。ラスタではないおれは「許したり許さなかったり」っていうバランスで、一生、真ん中部分を育てて サイドは許さず3mmを貫く決意です。

ニセもんランド

2007年05月05日 | Weblog
中国のにせディズニーランドに世界が驚いているけど、人間なんてそんなもんだよな~っと、ニヤニヤしてしまいました。やはり世界を一つの価値基準に統合させるのはむずかしいんだなぁと。電子レンジの技術はUFOの残骸から開発してアメリカの国が特許を握っているというゴシップがある。宇宙のどこかから訴えられてみたら面白いね。宇宙的な賠償金額とか。文明とは所有、独占欲が生んだんだなとグレートジャーニーで言っていました。そしてその欲が何度も文明をパンクさせてきた事にも気が付いているのに。おれの発明したスケートファニチャーというスケートボードを家具に変身させるパーツも、よくニセものを売られてしまいますが、訴えた事はありません。メディアに何度も露出しているおかげで、ニセものをメディアが取上げないという有難い性質がいいガードになっているのです。愛のある再構築と悪質コピーとの違いは、見れば解りますよね。極論だけど、特許だけで金を儲ける欲というのは 少しなまけた考えに思えてしまうのです。もちろん憧れはするけど、セレブなんかには絶対になりたくない。高田渡の詩で、息子に「見えるものは、みんな人のものだよ」そして「見えないものは、すべてぼくらのものだ」と語りかけるのを聞いた時、自分の汚れた欲が吹き飛ぶ様に感激しました。ああ、どうして全部飛び去ってくれないのだろうか?戒めながら、ほどほどに楽しむしかないね。「それあたしんのだよ!」

NO RESPECT

2007年05月04日 | Weblog
今一番自分の中でヒットしている言葉で、最近毎日着ているカットオフデニムの背中に大きく刺繍しているくらい好きです。出会いはアメリカのアーティストNECK FACEの言葉でした。彼は過激な絵や言葉を街に描いてしまう若いライターで、その純粋なやんちゃぶりが懐かしく輝いて見えるのです。だって30過ぎてKILL YOUR BABYなんて言えないでしょう。最近のファッション界やメディア全てが、どんどん薄っぺらくなっていく事に悩んでいたおれにはNO RESPECT がガチンと光ったのです。リスペクトは元々素敵な言葉なのに、メジャー化してボロ雑巾の様に犯された不運な言葉に思えます。同時に、あらゆる文化が何でも受け入れる、許し合うなかよし教室みたいな時代をリスペクトが象徴しているでしょう。人間は軽々しく尊敬なんて出来ないはずです。クリエイターと名乗る人たちが褒め合いながら無駄に資源と金を使う、末期の文明です。コンピュータやあらゆる技術の庶民化で、何でも出来ると思い過ぎでしょう。何かをつくりだす事がどんなに重い事なのか、何かに軽く流されるのを警告する言葉 NO RESPECT 誤解を恐れず正直に自分の意見を言い合わなければ文明は滅びるでしょう。軽々しく懺悔して許し合うのは特殊な宗教の中だけのルールです。

JAHPONとは

2007年05月03日 | Weblog
1997年に発表した架空の独立国名です。かつてボブマーリーが「Jがつく国名はジャマイカと日本だけだ。」とコメントしたそうです。ラスタの信仰には日本に古くから伝わる精神性と似てるところがたくさんあり、日本人はそれらの大事な教えを忘れようとしているんじゃないか?と、ドキっとしたんです。宗教として守られていない日本古来の精霊やモノの考え方など、かたちの無い教えは、おじいさんおばあさんから叱られながら伝えられて来た日本の財産です。自分なりの作品や言葉で少しでも守っていければいいなと思って活動しています。http://www.JAHPON.comを要チェック!