JAHPON LAND( Pucci )

スケートファニチャーやステンドグラス作品などJAHPON.comとして活躍する作家 土屋隆亮(プチ)のメッセージ!

INTO THE MILD 42

2011年05月17日 | INTO THE MILD
 さて、披露宴はクライマックス!ポーやんから母への手紙のシーンです。彼女らしい素直さ故のワガママで色々な冒険をさせて貰った事への感謝が素朴な言葉で綴られていて、家族が協力して母の店を助けるのが当然~という感覚が より浮き彫りに感じられて、結束力の強さに憧れます!「こんな大家族を創りあげて、向こう側に立つ立派な親に おれもなってやるで!」と胸の中で決意させられた 見事な手紙でした。
 やはり会場も ポーやん自身も感動して涙が出ていて しっとりとする中、最後に母の方を向いて「ありがとう」をする段になって ポーやんがキョロキョロ、「あれ、お母さんがいない?」母さんは食事していた位置から会場の花道 真正面に移動していたのです。みんなに あっちあっちと教わって見つけた頃には みんな大爆笑!涙の目のままの笑顔は 何故にこんなにシビれるもんなんだろう?緊張してドジったポーやんは耳まで真っ赤にして 二人 花道を それぞれの親に花束を渡しに進みます。みんなの拍手と笑顔と涙の赤い目が 両側に ざわざわと迫る波の様に心地よくて 鳥肌が立ちました。
 そして親と一列に並び~、あ!忘れてた、大事な謝辞 おれの番や!宴を楽しみ過ぎてしまった~けど 大丈夫 出来る限りビシッと決めてやりました!お世話になった方々で 言いそびれそうになってニヤッとしたけど、最後の「ありがとうございました」はマイクを下ろしてノーマイクでの全力の声で叫び 終わりました。意表を突いて叫んだ瞬間 シーンと静まり返り、拍手までの長い一瞬の異様な時間が、深く深くお辞儀したままで浴びる その快感がたまらなくて、中々頭を上げずに浸ってしまいました。どっと頭の上で感じる拍手はまるでシャワーやな!こんな喝采は一生に一度!しかし おれに対する喝采では無く 素晴らしい式づくりに協力して頂いたみんなへのものだ~と、本当に二度と無い舞台に何度も恐縮しつつ 同時に「必ず幸せな家庭を築く」と皆様への誓いの場なのだと、身が引き締まる思いで 一杯になるのです。
 退場後 ロビーで ひとりづつお客様を見送る時には はるばる来てくれた親友のアツオまでもが泣いていたんだ。恥ずかしいのを隠して 怒っているかの様に振る舞う彼との抱擁は アツオらしくて忘れられません!
 おみやげの中の1つには白砂の30分砂時計を選びました。使える様な使えない様な道具~どんな時間も計れる様に 色んな時間の砂時計を集めている二人の趣味を押し付けてみたんや~いやげもの?みんな「なんで?」と思いながらも 砂時計をひっくりかえして30分がどのくらいの長さなのかを試してくれていると思います。そして後日 この日みんなの写った焼増し写真と 名シーンを翌年のカレンダーにして みんなに送ったんだ。ちょっと困らせるかもしれない様な面白さのポーやんのアイデア!何と解析したらいいのかわからないけれど、おしゃれに装わず ふざけたジョークでも無い感覚は おれが憧れている彼女の不思議な等身大のファンタジーで、大成功だった式や それからの毎日でも 事あるごとに惚れ直させられる世界なのです。
 そのまま 式の次の日は新婚旅行に向かいます!昭和のセオリー通りみたい?いやいや本気のハニムーンは ゆったりと屋久島で過ごします~不思議な楽園での話は次回へつづく~