JAHPON LAND( Pucci )

スケートファニチャーやステンドグラス作品などJAHPON.comとして活躍する作家 土屋隆亮(プチ)のメッセージ!

車宅の人 11

2008年10月08日 | 車宅の人
 翻弄されて どうしようも無い状況を 楽しく乗り越える決意で始めた連載だけど、おれ ライブで報告出来る余裕が 意気込み程は無かったみたいなんだ。
 話題の映画「イントゥ ザ ワイルド」を観たんだ。あまりにもタイムリーで撃ちのめされた。
 「自分が愛に値しないと感じると、宇宙に融けたくなる」さりげない会話で登場した台詞にピンポイントに落とされてしまった。「分かち合う誰かがいなければ しあわせとは 現実として現れない!」そんな当たり前な事 わかっていても、出来ない事もある!頭で答えがわかっていても どうしようもないんだ~と、納得。 今は 必死に答えを意識して行動する事よりも、時間に任せて流される 不器用で不憫と思われそうな生き方の方が、無意識な 自然で素晴らしい気がしてる。
 おれは 半端に器用な嘘つきにコントロールして生きてきた。理想を行動して本当に錯覚する魔法の偉大さは本当だけど、ある程度の幸せありきの魔法なんだね。錯覚は現実になる事!夢は必ず実現する事!、信じる念力が全てを生み出す事!、全て本当だけど 余裕の有る奴の理論なんだ と、余裕が無い状況になって初めて気が付いた自分の愚かさに落ち込んでいるんだ。
 結果にこだわり成功にこだわる意識に不純さなんて無いけど、少し背伸びして格好付けてたんだな。
 芸術や表現する行為全ては余裕の上に乗っかった物!今の おれには無理みたい。

 しばらく活動を休止させていただきます。必ず安定させて復活し、みんなへの恩返し 還元を約束するよ!それまで さようなら。ありがとう。








車宅の人 10

2008年10月07日 | 車宅の人
 遂に 車に泊まる日が来ました。
 ワクワクで準備して さあ寝ます!あ 、あれ~

 「異常にさみしい~何だこれ 最悪だ。」

 やばい、読んでる人 怒るかもしれない。
 ここまでカッコつけて準備してきたのに、嘘みたいに厳しい現実が待ち受けてたよ。落ちた。広い宇宙空間に たった独り放り出された部屋、砂漠や大海にポツリのイメージを超えて、いきなり暗黒宇宙を感じてしまったんだ。
 当たり前の事、独りでキャンプに行くのと同じだったわ!



車宅の人 9

2008年10月04日 | 車宅の人
 通勤にも都合の良い駐車場を探すのは大変だった。都内では 敷地面積が小さめな所が多いのだ。
 おれの場合、望みは面積だけじゃ無くて 立地環境も重要!だって 住むんだからね。
 キャンピングカーには トイレが付いているけど、最後は簡単だけど自分の手で処理するから 余裕があれば外で済ませたい。そこで目の前に公衆トイレがある公園に面した ナイスな駐車場を見つけたんだ。角だから目立たず静か!好きな商店街の脇なので 食べる物も楽しめる。
 地方の駐車場なら 賃料も安いから、好きなスポットに あちこち借りておけば移動式の別荘になっちゃうよ。



車宅の人 8

2008年10月03日 | 車宅の人
 どうゆう訳か 二十歳の頃から 車の窓用に大事に用意してあったカーテンが有るんだ。おれの 訳の解らない 夢用の準備には 我ながら驚き、呆れるよ。
 1996年 軽トラの荷台に小屋を建てた時にも そのカーテンは活躍したんだ。実家の犬小屋になる時に外して 又 眠らせ、次に登場したのは 2000年 宅配屋根付三輪スクーター キャノピー の荷台に 小屋風の箱を作った時、やっぱり雰囲気で そのカーテンを付けた。
 ドイツから来た中古のキャンピングカー なので 既に前オーナーの、ちょっとした工夫や 青と黄色の派手なカーテンが付いてたんだ。「この色は無いな~端切れ布で仕方無かったのかな?」カーテン作んなきゃ~ぁ つった時! あ~っ おれカーテン持ってるわ!と思い出し、おもちゃ箱を漁って引っ張り出して来たんだ。
 サイズも雰囲気もピッタリで、この為にあったんだ~と 本気で感動して 暫らくジ~ンとして 何もしない時間を過ごしたんだ。
 カーテンの柄は アンティークのポップな総柄プリントで、いつまで見てても飽きない程 憧れの、小さな丘の農場のイラスト!畑に野菜やら、牛やニワトリ 動物たち、風車小屋~遠くに カワイイ家と 愛しい奥さんが見える~坂道を水を両手にした髭の男がパイプをくわえ 鼻歌の表情で こちらに歩いて来る。
 いつしか陽も傾き オレンジ色の光を受けたカーテンに囲まれて「ああ、この夢に本気で呼ばれている!この男は おれなんだ!」と、真剣に決意したんだ。



車宅の人 7

2008年10月02日 | 車宅の人
 想像通りのトラックみたいな運転感覚は、小柄な車に慣れていたギャップなだけ。流石ディーゼル車 パワーもあり 5速まで入ると結構速い!車庫入れ用に 後方モニターカメラも装着したので 問題無し。それなりのリスクが有ろうと、のんびり そこで休んでしまえばいいからね。
 見かけによらず ハイテク化された中身~オーディオにも満足!家のリビングなんだから、一点豪華主義!って他に何も要らないだけなんだけどね。
 最近ハマっている「システム7」を爆音で聴いてみたり、フルセグ テレビの地デジを楽しんだり。部屋ごと外に出た 引きこもり~ニート車 みたいでニヤニヤです。職務質問しないでね!よいこです。



車宅の人 6

2008年10月01日 | 車宅の人
 遂に納車の日が来たよ。おれにとっては歴史的な日だ!と 浮かれていられない。快適な車宅生活をするには 強いブレインが必要、つまりカーナビの事。
 時間を自分に引き寄せて自由を模索する挑戦をする 優れた本物のヒッピー達は、パソコンやモバイル 最先端の技術に精通して稼げる仕事を作り 自由の為のシステムを努力して構築しているのだ。勝手なイメージで、現実の生活から逃げてる怠け者~ってのは 偏見!確かに 努力せずに本当に逃避しただけの ヒッピーも多いから、それは只のホームレス か ジャンキーだね~!
 最先端のサイバーナビを周到に選んだし、当然電話は iPhone に既に機種変更してあるよ。何を隠そう、この「車宅の人」自体 iPhone のメモ ツールを使って原稿を書いているんだから。
 有能な作家ならば この手のひらサイズのオフィスで 暮らして行くよね。