JAHPON LAND( Pucci )

スケートファニチャーやステンドグラス作品などJAHPON.comとして活躍する作家 土屋隆亮(プチ)のメッセージ!

INTO THE MILD 11

2009年03月31日 | INTO THE MILD
 近所の裏通りをロードバイクでパトロールサイクリング中、異様なガラクタ屋を発見!古民家の敷地内に 雨ざらし状態で 濡れてもいい骨董品がゴロゴロ、テントが並び商品のアンティークを滅茶苦茶にディスプレイ?民家の中にも びっしりとひしめき合う量の迫力はパワフル!それが、その滅茶苦茶さに特徴があって、笑ってしまう ウケ狙いのフザけた感じなんだ。解り易い例として、大きなエルヴィスプレスリーの置物が仮面ライダーの変身ベルトを着けていたりとか、神殿の様に おもちゃやアフリカの仮面が同居して飾ってあるんだ。時代や国籍もフラットに混在した物が ごちゃまぜに共演してFUNKY!完全に宇宙!ユナイトしちゃってるんだ。正に おれの大好きな「探偵ナイトスクープ」のコーナー「パラダイス」なんだ!秘宝館 予備軍のローカルな変態おじさん的な存在。興奮しながら物色する おれに反応して喜ぶオーナー「はっちゃん」類は友を呼ぶ!意気投合すると、どんどん「いいもの見せてやる」とか「こっちの部屋も特別に見せてやる」の応酬~止まんねえ~深い話をしていると、おじさんは仏教ベースの密教の思想を持っていて 至る所に自作のポエム付の絵をペンキで描いていたんだ。中でも気に入った言葉は「世界にどんな名刀が有ったとしても その切れ味は影で地味な砥石に支えられている~」という内容の言葉だった。他人に施す事を信条にしていた。その施し つまりサーヴィスが この バカかと思われそうな異様な楽園だと繋がった時、異様な感動が込み上げちゃったんだ!おれ。
 彼のサーヴィスは 楽しませる事。「本当に楽しませるには、まず 自分が本当に楽しんでいる事」この法則を完全にマスターしている変態だったのです。当然話しながら探ってみると、商売するよりも 楽しく展示して面白がらせたいんだって。「やっぱり売りたく無いんだね」と 突っ込むと「わかってくれるねぇ~」と喜ぶ始末。だめだこりゃ~って笑いながらも細部の気に入った ナイス変態センスを誉めながら「完全にアーティストなんだね」と告げると照れながらも 満足げで素敵。「こっちに火があるけん、そっちは水なんよ」「昨日仕入れた この石、聖母マリアの後ろ姿やろ!」と活き活きと続くんだ。そして売り物の骨董の中で生活しながら芸術活動しつつ反応の良い客?いや鑑賞者を待つ!
 気に入った商品のやかんを手に取ると あれ?重い、お茶が入ってる。と「それ使ってるんや。飲むか?」これぞ楽園~最高!本物の芸術家は、やっぱり美術館には いないぜ!更に 薄っぺらい雑誌 メディアにもネ!もはや「芸術、美、アート」なんて言葉も必要ない。これぞ関西パワー 居心地最高だぜ~





INTO THE MILD 10

2009年03月18日 | INTO THE MILD
 正月明けのある日、大阪に向かって山道を探検中 幾つもの峠に迷い込んでいると、突然 魅力的な古道具屋が現れたんだ。誘われる様に車を停めて店内へ~真っ直ぐ 吸い寄せられて 手にしていたのは「ほら貝」古い本物は かなり珍しく、次の瞬間には 一生懸命吹いていました。フェイクの物は 口にラッパの器具が付いていて 楽に鳴るんだけど、本物は陶器の様に吹き口が 貝と一体化していて 鳴らすには修行が必要なのです。考古学資料では見た事がありましたが 本物を手にしたのは初めて!もう次の瞬間には買っていました。神事に使う道具だから売りに出る事からして珍しい上、本物の吹き口が割れずに残っている事も奇跡的!おれが 二度と通れないであろう あの山道で迷わなければ出会えない事も二乗して、神懸かり的な雰囲気に わけのわからない気分のまま山を下って行ったのです。信号待ちの度に ほら貝を吹いている自分が、どう見られようと既に関係無い「おれは大事な仕事を承け負ったのだ!」と夢中です。合戦の時に聞かれる「ウウウ~~~ウウウ、ウウウ、ウウウ~~~」という節回しを夢見ているけれど、「ウ~~~ウゥ」って長さで息が限界。ジョギングに加え腹筋も鍛え続けて、最近少しづつ長く吹ける様になってきたんだ。
 キリスト以前のユダヤ族 ヘブライの神事には「角笛」が使われていたそうです。長くひねり伸びた角が響かせる音は ほら貝の ひねる空洞を響かせる音にソックリなそうで、日本の古い文化との共通点の一つとして ユダヤ士族が日本人の祖先なのではないか?という想像の裏づけ資料として 多く扱われます。
 またまた、そんなオカルト好きなんだから~って思われちゃうけど、そんなのどおでもいいくらい「ただただ 吹きまくりたい!」だけなんです。そんな衝動に振り回されながら没頭して行動するおれの人生に理由なんて無いんだぜ!この実際に振り回されている おれにとっては 逃れられない程本当の、不思議な不思議な現実のファンタジーなんだ。
 妄信しやすいおれは これから どうなってしまうのやら?不安は全く無いけれど、そんな世界もあり得る事を 誰かに伝えなくちゃ~って みんなに報告するのです。だって結局誰もが何かを妄信した価値観で生きてるんでしょ?どんな道でも 本当の自分で感じて行動する事の素晴らしさを広く訴えたいんだ!雑誌やテレビの言いなりじゃあ、何種類かのファンタジーしか 他人のファンタジーしか味わえないでしょ?他人が噛んだガムを貰って噛む様なもんだぜ。100人には100のファンタジーが在る筈だぁ~!そして、「ファンタジーは売り物じゃ無い!」って事、それは「ファンタジー泥棒商売」ファッションを筆頭にこれが栄えれば栄える程 従順な羊たちは個々の己のファンタジーの存在を忘れてしまうんだから!危険で悲しいよ。自分に自信を持つんだ!100%勇気~!DON’T STOP!
 いつも ほら貝をぶら下げた 髭の長いスケートおじさん!おれ おれ、現実にそんな奴が ここにおるよ!