JAHPON LAND( Pucci )

スケートファニチャーやステンドグラス作品などJAHPON.comとして活躍する作家 土屋隆亮(プチ)のメッセージ!

醜いの意味こそ醜い?

2007年12月28日 | Weblog
アートに関わる世界で ダブルミーニングという言葉があります。複数の意味やメッセージが込めもっている事を指しているのですが、実は この MEAN という単語自体が ダブルミーニングになっていて「卑劣 下品 あさましい」といった醜い意味を持っているのです。アートに関わり始めの頃 この事実にぶち当たり 必要以上に意味や訳 隠喩が好きなおれは葛藤しました。結果「物事には完全に意味や訳や構造があって成り立っている!でも、それが表面に見えてしまっているのは醜く 下品な事なのだ!!」という結論で ここまでやって来たのです。しかし、これは自分の思い通りになって欲しい前提の考え方で そんな欲こそが「醜い」のでは無いか?と考えが変わって来ているのです。自分が成長出来たのか?意味や骨組みを意識して考え 構築しなくても出来る自信がついたのか?恐らく 見えない無意識を本当に信じられる様になって来たからかもしれません。今までは アイディアソースとか 自分の中に飼っている 野生動物 無意識の猛獣 くらいの扱いで、裏で表に出せない奴を意識のある自分がしっかり管理しなければいけない!という感覚だったのです。「MEAN を猛獣と呼ぶとすると、本当の意味での猛獣は「猛獣だ」って言い出した人なんじゃないか?」「醜いって言ったやつが醜い!」「馬鹿って言ったやつが馬鹿!」そんなパラドックス自体が 意味であり、醜い!そして三角論法で「意味」イコール「醜い」が成立するのです!MEAN's Meaning Is Meany Meaning ! 更にもう1つ「資産家」という意味も持つ MEAN は謎に満ちた言葉ですね。無意識を論じる事自体が矛盾しますが、最近自分の中の何かが劇的に変わろうとしています!そんな激しい決意で新年を迎えるので、来年も どうかお付き合いして下さい!遠く静かに読んで下さっている皆様に本当に感謝しています。ありがとう!どうか皆様 良い年をお迎え下さい!

2007年12月29日~2008年1月7日まで 休業します。


2008年歳男疾走計画

2007年12月27日 | Weblog
作家であると同時に企画プロデュースをこなすのは 並大抵の能力では困難な事で、何でも無理をして自分でやりくりして来たおれは もう一歩進めない中途半端な状態でした。しかし来年1月から 強力な右腕となるアートディレクターが入社してパワーアップする事が決まり!何より楽しみにしています。孤独を燃料に創作活動をするアーティストにとって、誰かを頼るという事は 意外と勇気のいる事で、こだわり過ぎる おれにとって 信頼しきれる相棒を見つけられた事は かなり奇跡的な出来事なのです。なので来年の活動計画は 驚くほど盛りだくさんですが、今の所 発表は出来ません!秘密!とにかく楽しくなる事は間違い無し!ってことで 期待していて下さい。そんなわけでこれからは「てきとう」に なろうとテーマにしています。人に頼りリラックスする適当な力配分は、決して手抜きになるのでは無く 力むポイントをズラす様な感覚で、それによって おれは強力なパワーを生み出すのではないかと自画自賛で武者震いしています。これは冗談では無く本気で感じる自己愛で、ノイローゼ気味ですが 嘘から出る誠!自信やイメージが硬ければ硬い程 現実は念じ生まれると信じて走り抜けてやりますよ!だから来年は疾走!~あ 2009年だ!と なるでしょう。びぃやあぁっっち!




えの素を賞賛する勇気

2007年12月26日 | Weblog
たいくつな時 開く扉、それは 天才 榎本俊二先生の漫画「えの素」です。健全だとか上品な表現に憧れを語っている おれのイメージからは驚かれますが、異常な「えの素」マニアです。その崇めぶりは習慣上「もはや芸術作品だ」と信じていて、それが納まる媒体やサイズ、全てが完璧に素晴しいのです。自分のデスクから手の届く場所に揃えてあるコミックスは 少しだけ隠してあります!まるでエロ本!一応照れくさい存在をキープするのが更に素敵なんじゃないか!とドキドキしながら今日はカミングアウトしています。「変態過ぎて全くイヤらしく無い」という感覚が一番のセールスポイントで 同時に言い訳です!完全に明るく裏返った変態性は 本気で面白くサイケデリックで 自分が共感出来る変態ポイントを見つけると嬉しくなる程です。エロ本だって とっくの昔に卒業した おれなのに、そんなエロ世界に漂う面白さの部分だけが分離されて漫画になっているので グロテスクな実写の性に抵抗のある おれは コミカルなイヤらしさで楽しみたいのです。でも世の中での存在としては やっぱり複雑です!自分の子供に読ませるかどうか?何歳からならOKか?もしかしたら現実離れした変態性を早くから知る事で、逆に明るくとらえて 歪まないかも?と期待しますが、恐い冒険で躊躇しますね。極端な思考は同類で一瞬にして反転してしまいます!知っていて選択出来るスタンスが よかろうと理屈っぽい男のおれは信じています。今日は「えの素トリビュート」での多くの著名人のカミングアウトに勇気をもらい告白しました!トイレに行かないと人前で屁も出来ない駄目なおれの正直な勇気です。えの素 全9巻 はバイブルです!余命を告げられたら読み、こっそり お棺に入れて焼いて欲しいです。オススメ!「ムーたち」も悟りの域!




輝け!自画自賛作品大賞

2007年12月25日 | Weblog
年末になり一年を振り返ると、毎年 自分の中での納得のいく作品が1つか 2つだ!と言う法則に気が付き 自分の中の受賞式をして身近な人に発表するのを年末の習慣にしています。今年の最優秀賞は このブログから発表した童話「熊の子太郎 」です。文章のこだわりは、本当に人によって様々で 国語の成績の悪いおれは 開き直る様に自分流の言葉に自信を持っています!読みづらかったりするけど、標準均質の正しい日本語が苦手で逆に良かったと、改めて日本語の使い易いシステムに感謝しています。まあ本当は基本をマスターしてから崩すのが正統なのですが 自分大好きで外道 甘いのです。夢の絵本出版に懸けています。もう一つの受賞は未発表で眠っている 友人のグラフィティー アーティストの「マスト・ワン」MUSTONE とのステンドグラス作品で、21枚のスケートボードを並べて描かれた巨大な白黒の蛇を、原寸のステンドグラスで虹色に再現した 幅5メートルにもなる大作です。完成してから発表の場を探している 勢いで生まれた純粋な作品で、その不思議なパワーには自分でも神々しくて アトリエでウットリしてしまう程です。来年には必ず発表するつもりですが、作るきっかけは 勢いに委ねないと失ってしまうものなので これからも自分の中の滅茶苦茶な創作意欲のタイミングを大事に活かして励んでみようと思っています。こんな明日への活力になる年末恒例の自画自賛作品大賞 受賞式の開催をオススメします!己を誉めまくりましょう!


喜びを創り出す親父へ

2007年12月22日 | Weblog
BS放送が映らない家のおれは「ハイビジョン特集 喜びは創りだすもの ターシャ・テューダー 四季の庭」と言う予告だけを見て、たったそれだけでグっと感動してしまいました。まあ裕福な家に育った おばあちゃんな訳だけれど、どんな人にも当てはまる名文句では無いか!と。与えられる楽しみを 只々待つ受け身の人生と、楽しみを探して世界中を旅して巡る攻撃的な人生、そしてターシャ婆さんの様に 根を張って楽しみを育てる 喜びを自ら創り出す人生!「長く生きてきたけれど、今が一番楽しい」と語るターシャ婆さんの 喜びの感じ方は結果論では無く 過程やプロセスを味わう種類で、安易にゴールを設定しない感覚がひしひしと伝わって来ます。慣れる生物の我々は ほうっておけば自然に求める刺激がエスカレートしてしまいますよね!なのに 気が長い~とか、繊細過ぎて ミクロの刺激に幸福を感じられるのは、恵まれてるから当然だよ~なんて嫌味や皮肉を言いたくなりますが、冷静に考えると努力次第で 我々にも可能な筈です。自然を相手に遊んでいれば、同類の生物に近づくコツを 妖精たちが自然に教えてくれるんじゃないかな?おれの「自分の土地を見つけて根を張り そこに自分が一体化 ローカル化したい!」という夢がグングン膨らんでいます!憧れの妄想ノイローゼですが 自分は「小人系の妖怪」で山にとける種類なんだと勝手に信じています。名前も「土」だしね!おれの親父にも通じる この哲学で、おれも親父になるぞぉ!


和ステンド日本代表親父

2007年12月21日 | Weblog
親父の解釈では「ステンドグラスは日本絵画がヨーロッパに影響を与えてアールヌーボーが生まれたのだから 逆輸入の状態!本家の日本の美学の底力を見せつけてやれ~!」という構造でステンドグラス用の行灯風木製スタンドを開発して、世界に向けて発信しています。毎年開かれる世界的なステンドグラスショーには日本から唯一 我が社が参加して、着物を着てジャポニズムステンドグラスの素晴らしさをアピールしているのです。お祭りや お盆で見られる 熱でフィルムの筒が回転する「廻り灯籠」を行灯に入れて発表した時には、外国人から見て モーターも無いのに回転する事に驚かれ、大反響を呼びました。大真面目に面白い事を追求する親父は完全に芸術家ですが、本人は全く その気がありません!そこが優れている訳ですが、自意識というのはどんな場合でも 純粋さが無くなって演じる不純さで邪魔してしまいますから 憧れる貴重な才能です。親父は 以前に紹介した、おれのドラえもん作品でのショックから 完全に保守的思考から開拓創造の思考にシフトチェンジして 親父なりの未来型 新スタイルが「これぞ本家の 和風ステンドグラスの逆襲だ!」と豪語しています。地元 静岡県の職人芸でもある産業の 雛人形や家具の技術で異常に凝った牛車型のステンドグラスフレームや、伝統工芸の「組み子」を絡めたステンドグラスは、馴染み過ぎる日本よりも海外に認められつつあります。才能が近所に有りながら認めず 逆輸入されてやっと認める習性のある日本文化には、親父も嘆いていました。がんばれ!すごいぞ!日本代表親父!


家の数だけドアと親父

2007年12月20日 | Weblog
ステンドグラス業を展開する親父は常に発明を繰り返して開拓し続けて来ました。ソファ-に斜めに座り眼を閉じて右手を上げて頭を後ろから抱える様に左耳を触る!というポーズの時はたいてい高速で考えている最中で、おれが小さい頃から、そんな時は話し掛けない様にしていました。ある日、突然ドアだドアだと言い出しました!「いいか~家の数だけドアがある、ステンドグラスのドアは受けるハズだろ!」何パタ-ンかのデザインのステンドグラスドアを作り カナダから輸入した無垢ドアで専門カタログを作り、注文後制作 ドアサイズを調整して塗装、そして取付施工する!画期的なアイデアは当たり、お陰で大学にも行かせてもらえました。大胆な挑戦が得意の親父から、家族を説得 乗せる為、何度も何度も「家の数だけドアがある」を聞きましたから、このキ-ワ-ドが どれだけ簡潔にコンセプトを凝縮しているか、優れた発想なのかを、夢に始まって準備から現実の取付工事の助手をして注文主が喜び、代金を頂く 全てを見て親父の偉大さを体感して育ったのです!一生懸命商売のシステムを発明し続ける、現実的な開拓者フロンティア親父は理想的なドリーマーで尊敬しています。「家の数だけ こんな親父が居たら いいのになあ~」


テニスコート開拓親父

2007年12月19日 | Weblog
小さい頃、家族でテニスを始めました。スクールに通ったりするうちに貧乏性な家なので「テニスコート作ればいいじゃん」って事になって、近所の土地を買い 本物のハードコートを作ってしまうのです。同時に畑も作り野菜を育てたり、週末は家族でテニスと畑と庭づくり!という優雅なのか貧乏なのか解らない お楽しみ家族なのです。思えばその頃から お金の使い方や 人生の楽しみ方を教わっていた気がします。テニスコートを借りに来る色々な人と仲良くなったりして、そんな友達と家族で協力して 先が尖った木製の白いフェンスを作ったりする時は、王国の城壁を建てている様な気分で、完成して大人達が呑んでいるビールが 本当に美味しそうに見えました。いつしか テニスブームは冷めましたが、畑の上にステンドグラスのショールームとしてのカワイイ新居を建てて テニスコートの上には巨大な倉庫が建ち、現在の材料問屋業務を成り立たせているので「会社があるのもテニスコートがあったから」という不思議な巡り合わせなのです。もちろんそれだけではありません!「テニスコートがあったから家族が団結して協力し合う楽しみを知った」と言えるでしょう。4人家族でやるダブルスほど面白いゲームは無い!と思い出すだけで笑えます。おれが芸能人なら出版&映画化 級クオリティな家族です。尊敬しています。


ケンタッキー巡業親父

2007年12月18日 | Weblog
クリスマスと言えばケンタッキーだね。おれが小さい頃、親父がステンドグラスを納品に行くと言うので ひま潰しに車に乗りました。向った先はケンタッキーの店。親父は笑顔で店員に挨拶して 店内の窓にぶら下がるステンドグラスを外して車に運んで来ました。そして家から積んで来たステンドグラスを 再び店内の窓にぶら下げて 金を貰って戻って来ます。「よし 次行くぞ」次に向った先もケンタッキー!そして ほぼ同じ行動を繰り返して県内のケンタッキー巡りです。「なっ、こうやって毎月グルグル廻していれば 儲かるだろ!」聞いた事も無い斬新な商売に 親父の底力の様な才能を讃えながら車の中からニヤニヤ笑いました!そんな親父の屈託の無い営業スマイルは 誰よりも楽しく輝いて見えて、車の中から「それ隣の店にあったやつだよぉ~」って言ってフザけていました。本物の高級ステンドグラスが毎月絵柄が変わって楽しめるリースなんて、店も客も楽しめる そして作品の隅には会社のステッカーで宣伝 次々に新作を作らずに済む 素晴しいアイデアで全然 怪しく無いのに不思議に笑える愉快な商売です。ケンタッキーに絞っていたのも面白い!白くアメリカンな建物に似合うし、チェーンで店舗数が多く「隣店もやっていますよ」と営業し易い!そのかわりマックなんかには営業しない配慮が完璧。そんな愉快な思い出と共に、ケンタッキーのパーティーバケツを持って帰って来たクリスマスが忘れられない偉大な父親を尊敬しています!「もしかして 代金バケツで支払われたの?」


必死で怠ける働き者

2007年12月15日 | Weblog
アーティストって何でしょうね?怠ける為に一生懸命に主張活動する、どうしようもない優雅なフリをしたキリギリス?わあァ~何かちょっと情けなくてダサいなあ!っとダークサイドを感じてしまうと悩んでしまいます。自分に備わった価値を勝手に演出して それを やみくもに信じて見栄を張り続けているわけで、しかも道楽的なスタイルが備わってしまっている恵まれた環境の おれには悩みなんて無さそうに見えます。見せています。夢を追いかけていたいと 駄々をこねたオヤジを 冷めた眼で見たら賛否両論だよね。結果が出なければ、メイクマネーしなければ、何もしていないのと同じ。家業である会社から、大作家として独立!自立する大計画を10年も賭けて目指しているのに成功しないのは挫折するほど苦労していない甘ちゃんだからと指摘されて当然です。恵まれてんのがハンディキャップなんだよ~なんて普通イラつくよね、誰にも悩みはあるもんさ。みんな一生懸命生きているんだよ!自分の環境を受け入れて相応しい役を全うする逃げない人生こそが幸福なんだ!と弁護したり、葛藤だらけの人生です。男は疲れる!「しにものぐるいでなまけたいって、なまけてないよね!いいよね!いいよ、ね!」


妖怪 対 おもしろ音痴

2007年12月14日 | Weblog
水木しげる「神秘家列伝」にハマっています。1巻のあとがきで 荒俣 宏 さんが まとめた水木大先生の言葉に感動してしまいました。「ビックリする能力こそ、宇宙の神秘に通じた古代人の重要な資質だ。おもしろがったりする力を失った『おもしろ音痴』こそ現代の業病だ!」と警告、そして 妖怪とは、いつもビックリしていられる人の心持ちを指している~と言うのだ。まわりにいる人々を怖がらせるのでは無く やんちゃにビックリさせている存在が妖怪そのもので、屈託なく明るいイタズラは 正に幸福にさせてくれます。おれも 水木大先生の様に立派な妖怪になれる様に、もっと精進しなければ!人を指導したりせず、俗にあることを大いに楽しむのがコツらしいよ。あこがれちゃうな~!


無人ノーデザイン

2007年12月13日 | Weblog
20世紀の終わり頃オランダで「ドローグ デザイン」と呼ばれるムーブメントが起こり、ちょっとしたトンチ家具や「ノーデザイン」を合い言葉にした活動がカミングアウトして「おしゃれデザイン家具ブーム」が盛上がった。全くの偶然にも 思想がシンクロしていた様でスケートファニチャーも その波に乗り 有難く沢山販売する事が出来ました。でも微妙にドローグって嫌いなんだよね、見込みがあって好きだからこそ惜しくて反発してしまうのですが「インテリのトンチって小便臭いんだよね!」頭でっかちで理論的なユニークって貴族的な悪趣味に似ていて、リアリティに欠けるんだよ。でも「ノーデザイン」って、ナイスな思想は好みだから「スケートファニチャーもドローグデザインに入れてあげてもイイよ~べつにぃ~」って上から目線。その後も 頭の回路としての デザイン方法論が広まり、ドローグ的発想の商品を時々見かける様な時代になりましたね。そんな実験的な発想方法の発明で、世のクリエイチブなクリエイチビティー野郎達に良い刺激を与えてやれたと大袈裟に自慢に思っています。おれの用語では「ノーデザイン」では無くて「無人のデザイン」って呼んでいます。「無人に徹する事で、より込められた思想がストレートに観る人の脳に導わると信じているのです。」これこそPOP ART!再構築の醍醐味です。スケートファニチャーのマークが車椅子ピクトだけ!とかネーミングは、そんなクールな思想に徹してやったのさ。実は異常にホットな人間のおれなのに、デザイナーを気取ってみちゃったんだね!


天災に八つ当たれ!

2007年12月12日 | Weblog
毎日このブログは出勤朝一番の仕事として、瞬発力に頼って練り過ぎないスタイルで~っと思っているので、朝見た夢や 朝のニュース 最近はNHK連続ドラマ「ちりとてちん」に強く影響されがちです。今日も「天災」に感動!落語に込もる あらゆる人生勉強や道徳の教科書の役割に驚いています。主人公のドジでコンプレックスだらけな 落語家に弟子入りした娘「若狭」のドラマに小咄の題目がリンクして行きます。「短気で喧嘩早い男に 全ては天の災いと思えば良いと諭す」という流れの小咄です。人生には壁や障害が絶対に待ち受けていますから、全ての怒りの矛先を空に向けてしまえば楽になるというものです。この「怒りを空に」は おれの作品「Mr.シャーマン」にも通じる発想で、無限の空への責任転嫁こそが、この狂った人間の唯一の はけ口ではないか?と、改めて日本古来からの優れた思想に感動するのです。ちっぽけな人間でいる謙虚さを学ぶべきだね!


記憶こそが時間

2007年12月11日 | Weblog
先日HOT RODのカーショーイベントに行きました。ピカピカに改造されたバイクや古いクルマたちは、カッコ良くてツルツルです。でも、ボディの再塗装は「積み重ねて来た時間を塗り替えてしまう様で嫌いだな」と改めて思いました。車ですから走っていればキズだってサビだって、陽の光にだって当るし、共に歩んで来た証じゃあ無いですか!表面のヤレ具合ぐらいでそのクルマの価値や素晴らしさなんて変わりません。人間で言えば整形手術だね。どんなに技術が進歩しようとも、この時間だけは塗装で再現出来ないのです。友達が古いメタリカのポスターを持っているけれど「トイレのドアにずっと貼ってあった様なシワや汚れでボロボロの状態で飾りたいのに、ピカピカの状態で手に入れてしまったので悩んでいる」と言ってました。一刻も早くトイレに貼ればいいのに!何でも使ってナンボ!使われてる姿が物が一番喜んでいるはずです。エイジング塗装やユーズド加工なんて罰当たりで、もったいないオバケの行列に襲われちゃうよ!


ちりとてちん習慣

2007年12月08日 | Weblog
普通に毎朝NHKの連続ドラマ「ちりとてちん」で1日が始まる習慣のおれは、完全に話にハマっています!今日も落語の弟子入りをした主人公のドジな娘「若狭」が師匠に言われた台詞「落語に登場する人はみんな小さくて一生懸命に生きてる ズルかったり セコかったりする、お前と同じ おかしな奴ばかりなんだよ」に感動!コンプレックスに悩む19歳の少女の気持ちの中に 完全にダイブして感情移入してしまいました。やっぱり このサイズのロングランドラマは自分の時間もかけて見れるから趣がイイね!録画や総集編ビデオ放送、たとえ映画になったとしても、毎日規則正しく生活を続ける勤勉な労働者の生活習慣の一部として融合して観るライヴ感覚は、どんなメディアよりも強く響きかけて導える力が込もっています。世界的にグローバル思考ではハリウッド映画が頂点と浅はかに夢見ますが、この素晴しいワクのメディアには かなわない!と おれは憧れます。つつましく生きる日本人本来の輝きを取戻してくれる様な ナイスな仕事をNHKは してくれます。どうしてもテレビ番組はコマーシャルに絡む運命ですが、どんどんコマーシャル感覚を激しく嫌いになって行く最近のおれにとって、NHKは唯一安心な落ち着けるチャンネルなので これだけは守られて欲しいものです。歳のせいなのか感動する回数が増えています! この調子で増え続けたら どうなってしまうのか~っと心配です。