「三つ子の魂百まで」ということわざ通り、感心するほど人間の心は大きく変身しません。小さかった頃の自分らしいエピソードを思い出すと改めて自分を知ったり、注意すべきポイントを見つけられたり、何より面白いです。これは、おれの小学校初登校の時の出来事です。近所の空き地に集合して3キロ歩いて登校する「集団登校」の地区でした。集合時間ピッタリに空き地に出たおれは、誰もいない事が不安になり「やばい、おいてかれた!」とダッシュで学校へ走り出したのです。いくら走っても自分の班は見つかりません。しばらくして母が自転車で追いかけて来たのです!まだ集合していませんでした。班の友達が集合場所におれが来ないので家に迎えに来たそうです。無事に班と合流したおれの顔は真っ赤だったはずです。不安になるとすぐにテンパり 汗がジャージャー出るおれは、まわりが見えなくなって大抵とんちんかんな行動を始めてしまうのです。迷子かと勘違いして走り出すおれの姿を間近で仲間が見ていたり、未だに同じ事をしてしまいます。地図を見て車を運転している時、曲がるべき大きな道の1本手前の道で早合点して曲がってしまう癖があります。どう考えても細い道に曲がってしまうと みんな大笑いですが、そんな自分は情けなくて笑えません。曲がりそびれた方が正解を知れて安全です。行動が早いという面では褒められますが、とんちんかんな早さは迷惑をかけます。「よく考えて行動しましょう」と常に自分に言い聞かせて、不安にならないように準備をしっかりする事を心掛けている毎日です。人それぞれに眠っているこんな三つ子の魂エピソードを聞くのが、おれは大好きです。人間の寿命がたとえ千年あったとしても、みんなまだまだまだまだ子供です。大人になったからって、成長は体だけで、心は何一つ解決しない事ばっかりだし、まともな大人のふりしてる奴だってよく見れば ほら、みんな子供の顔に見えてくるよ!