旅行は節約しながらも 最後だけ ハネムーンらしい高級リゾートホテル「サンカラ」のスイートルームを予約しました。一生に一度の気分が 更に盛り上がる セレブ感たっぷりの雰囲気は、外国のアジアンリゾート!ジュラシックパークの様なゲートを入ると スタッフのサービスは丁寧で、人による おもてなしこそが一流のホテル~という素晴らしい姿勢が すぐに感じ取れました。なんだか恐縮しながら 恐る恐る探検~落ち着いた空間に酔いしれるのです。しかしながら スイート とは広い広い持て余す広さで「こうかな?こういうことかな?」と試し試し探りながら楽しむ感じで、新婚の2人には「これじゃ遠いねぇ~」て事ばかり。
芋焼酎が好きなポーやんにとって 屋久島とゆえば「三岳」島をうろうろしていると公民館の裏には空き瓶が山積みに~しかし何処にも売ってない謎。料理屋で飲むと 甘く薫り深い味は 初めての おれまでもが大好きに!大量に作れない逸品な為に 地元住民が公平に手に入れられる工夫として、島のスーパー 開店時間に整理券を配り 毎日少量販売する習慣になっている事が 尋ね尋ねて解って来たんだ。屋久島以外でも手に入るんやけど、当然 手間やプレミアが加わり高額!だから「都会からの野蛮な搾取の様なビジネス仕入れに負けて 地元の愛好家が呑めなくならない為に 誰もが早朝スーパーに 1人1本の小さな行列を作る」んだと。都会の下らない欲「お取り寄せ搾取文明」のしわよせを地元の人々が早起きする形でバランスを保っている事実に、芋焼酎について素人な おれも このアトラクションには感動してしまって、原価の三岳こそ最高のお土産!と挑戦するのです。
眠がりながら宿から30分 例の一本道を車で向かうと~1番の客です!次々に地元のお年寄りが集合して のんびりした朝の雑談風景に溶け込み、近所に住んでる気分!一升瓶を2人で2本GET!美しい南国風ラベルデザインが雰囲気ある素敵な瓶で重く抱き抱えていると大事な彫刻作品に感じます。酒好きな母や お店への土産に2本では足らないな~と、次の日も 余裕の1番のりで 2本獲得するのです。
これで家用の分も確保したし、満足しながら店の外で「愛子岳」を眺めていると、連日並ぶ おれ等の顔を覚えてくれた店員さんが話しかけてくれて、地元の人でも11ヶ月待ちの超入手困難な芋焼酎「愛子」の話などを雑談~~すると突然「家にあるよ、2本あるから持っていくかい?」と仕事中なのに わざわざ車で近所の家まで取りに帰って、原価で譲って頂いちゃいました!何なんだこの島は?
ほくほく顔で 途中にある「三岳,愛子」を作っている小さな工場前で記念写真を撮ったりしながら「サンカラ」に帰ると 両手に貴重な一升瓶を持つ我等に バトラーさんはビックリ!特に「愛子」には「私も予約してるけれど まだ半年先なんです」と本当に貴重な物を 珍妙な奇跡で手に入れてしまった事を実感するのです。
サンカラの過剰で無い 自然で丁寧なサービスは心地良く 美味しい食事も完璧。夕食後 部屋に戻ると、結婚を祝うサプライズのケーキとシャンパンが!新婚旅行最後の夜を贅沢に過ごしたのでした。不思議な冒険島 まだまだ話し足りない思い出だらけ~今でもリビングの机に置いてある 屋久杉彫刻の大きな林檎を見ると 昨日の事のように思い出します。
そんな余韻にふわふわしたまま 最後にホテルのプールサイドを歩いていると、わっ、明らかに華やかなオーラを放つ綺麗な女性がパラソルの下に!「梅宮アンナ」ちゃん!声をかけて話してみると凄く感じ良くて、おれと同じ鼠歳の親近感もあって感激~っちゅうか やっぱり おれ等よりも この場所に似合うなぁ~ふさわしいわ!と納得して、ホテルを後に 高速船「とっぴ~」で家路を急ぐのです。
結婚式~新婚旅行レポートは以上です。三岳の一升瓶は 直ぐに空になり、本当に瓶の彫刻になりましたとさ。とっぴんぱらりのぷう