JAHPON LAND( Pucci )

スケートファニチャーやステンドグラス作品などJAHPON.comとして活躍する作家 土屋隆亮(プチ)のメッセージ!

INTO THE MILD 43

2011年06月13日 | INTO THE MILD
 式の次の日、関空から屋久島に飛びます。遠距離恋愛中に 家族と訪れた山奥の滝で 二人の記念写真に「オーブ」と呼ばれる球の姿で現れる自然の精霊が写った事がきっかけでした。屋久島には「こだま」と呼ばれるオーブが一杯居るんやて~って事で二人で憧れていた場所なんです。遠くに楽園を探しがちな若い頃と違い、日本人として 先ずは屋久杉様に挨拶せねば~と 現代の「発展して どこも似てゆく観光地」では無い素朴さを求めてました。
 島は山の山頂だけが海に浮かんでいる様な丸い形で、ロボダッチの冒険島?ピーターパンのネバーランド!ハワイにも似た 巨大な岩がそびえる楽園~昭和な雰囲気も残り レンタカーで一周2時間程の単純な 丸描いてちょん~な道です。信号も無くて グルグル走ったら元の場所に戻るので 直ぐに島を把握した気分になり、先ずは静かなコテージに泊まります。
 屋久島民は沖縄と一緒にされてしまうイメージを嫌う様で、確かに 外国みたいな沖縄とは違い、日本食らしい 繊細で美味しい食べ物 料理が沢山あって最高!ポーやんがTVドラマで見たと言う「首おれサバ」も絶品です。少ない店は過剰な観光商売なエグさも 都会で流行りのオシャレさも無くて普通で安心!
 海辺に海中温泉と呼ばれる 1日2回の干潮時に現れる露天風呂に行ったんだ。女性は恥ずかしがって夜中の干潮時を選びがち らしいけど、おれは混浴露天風呂での裸は健全だと思うから ふさわしい場所でなら 妻の裸を他人に見られても平気!堂々と且つ 女性らしく上手く隠す仕草こそがオンナっぷりやろ~と ポーやんも納得で挑んだんや。漫画 成田アキラ先生の「男と女の快楽大全」を古本で収集して愛読していたおれは 見られる脳感の快楽を説きながら車を停め、岩場に向かうと コンクリートに線が描かれて「土足禁止」と!ちゃんと揃えて お邪魔します。既に おじさんが3人入浴中、気にせず脱いで居酒屋での相席の様に 普通にあいさつや会話をしながら入浴。完全に海の中なロケーションで不思議なパワースポット!最初は照れたポーやんも慣れて全身全裸で ありがたい湯を堪能しました。
 刻々と海の水が増えて温度が下がり貴重な温泉タイムも終盤 ポーやんが服を着始めた頃、何やら若者が何人か下見に来たかと思うと 芸能人の「千原ジュニア」が陸から下りて来たんだ。常に不機嫌そうな威圧感で会話も感じ悪い!中々入ろうとしないスターさんに 服を着ながら おれは「早く入らないと埋まっちゃいますよ~」と言うと「女性がおるから気を使っとるんや」と怒り気味!早く帰れって事らしく、ポーやんは「気がきかんで えらいすんません」と言いながら いそいそと退散させられるのです。おれはブツブツ「どういうことやろ?」とムカつきながら だらだら靴を履き 本当に赤パンツなんやな~と眺めながら帰りました。変な違和感!どうやら女性が入ってるから 中々下りて来れなかった様子!きっと上から「あの女 はよあがらんかなぁ~」と観察していたところ 服を着始めたから下りて来たらしいわ。何とスケールの小さい「気」の使い!ただ自分が見られるのを恥ずかしがっただけの事を 妻の入浴から着替えまでを観察しといて逆やろ!何かスリ変えられたツッコミやで!この大自然の懐に男も女も無い ただの小さな人間として礼儀を尽くした達成感で一杯の おれ等には 何とも下らない都会の影に触れた感触で、兄の「千原せいじ」さんの大ファンのおれは その後テレビで見る度に「残念な弟」と呼んでいるんやで。せいじさんの「塀の中の中学校」は傑作!DVD欲しい!素晴らしい兄ちゃんの悪口は おれが許さないぜ。
 でも面白い遭遇で いい想い出になりました!決して空気を読まないマイペースなおれに ポーやんも惚れ直したハズでしょう?ダウンタウンDXに投稿するか?~~面白かったね~っと宿に帰ってロビーのガイドマップを見ると さっきまで風呂で一緒だった おじさん3人組が 温泉の紹介写真に写っとるやん!!と大笑い。どローカルで家風呂の様に毎日入ってるんやね~~  つづく