JAHPON LAND( Pucci )

スケートファニチャーやステンドグラス作品などJAHPON.comとして活躍する作家 土屋隆亮(プチ)のメッセージ!

ドラえもんのノドちんこ

2007年05月31日 | Weblog
最初にドラえもんをステンドグラスで作った時、あえて資料を見ずにデザインしました。後に藤子プロとのオフィシャルの仕事になる時に、そのドラえもんのノドちんこが問題になりました。話を聞くとテレビ放送開始時の超初期には確かにノドちんこが描かれていたそうです。「あの黒いU字型の穴に吸い込まれそうで恐い」という苦情により、口の中はベロだけに修正されたそうです。さて、おれのイメージに その黒い穴がしっかり焼き付いていたのは、そこが好きだったからです。小学校低学年の頃放送が始まり、おれは母親に尋ねました「あの口の中にある黒いの何?」母親は「ノドちんこよ、あなたもあるでしょ」みんなのノドちんこを見てまわり、鏡で自分のも確認して大変感激したのです。「ロボットなのにノドちんこまで付いてる!」という驚きと、「黒いものを描いて有るのに無い所を描いてあったなんて!」という驚きです。テレビ放送のオープニング映像なんてドラえもんの口の中にドラえもんが座っていて、そのドラえもんの口の中に又ドラえもんが...とズームされていく!とかサイケデリックでパラレルな世界が満載でしたから、刺激的で夢中でした。絵を描くのが好きで、体の半分が想像のドラえもんの構造図みたいなものや、ひみつ道具の詳細を描いては独自の図鑑本の様なつづりを作ってしまう程です。だからノドちんこはドラえもんの命の様な大切なパーツです!あれが無ければ大きな口のドラ声で歌も歌えないでしょう?飲み込まれそうだなんて狂ってるよ。男も女も誰にでも付いているもので、ぶらぶらと不思議なかわいらしい形、しかも名前もチンコだし最高でしょう。人間にも必要な物かよく解らないのにロボットには絶対に必要無さそうなのが面白くて、ドラえもんとノドちんこは絶対にセットです。ところで当時おれは野比太に憧れていました。表面的には ぐうたらで駄目な子に見えるけど、素敵なあったかい清い男という事は子供ながら見抜いていました。知り合いの母親は「何でもロボットに頼る怠けるマンガだから見るな!」と言って見せてもらえなかったそうで、驚きと残念です。遠い記憶で、写真に写る前には鼻を小さくつまむ癖がありました。野比太の鼻に写りたくてジャイアンの鼻にだけはなりたくなかった...と覚えています。本当に小さめの鼻になれたけど、今思うと大きくても良かったのにと、少し後悔しています。最新のドラえもんには、あの真意が込められているのか?疑問です。無駄でも新たに作らなければ仕事が足りないのか?ものの順序に不審を抱く時代です。