JAHPON LAND( Pucci )

スケートファニチャーやステンドグラス作品などJAHPON.comとして活躍する作家 土屋隆亮(プチ)のメッセージ!

ドーナツレコード病

2007年09月29日 | Weblog
90年代初め頃 大学での社交会的なイベントとしてDJパーティーブームがありました。ダンスパーティーの様に誰も疑わずに酔って踊る!不思議な謎の時代でしたね。そんな中 当然憧れるDJスタイルにも変態的な絞り込み癖が働きました。ある日先輩に連れて行かれたレゲエのクラブでドーナツ盤のダブプレートをターンテーブルに輪投げの様に投げ入れている様子に夢中になってしまい「ドーナツ盤オンリーのディスコファンクDJ」にフォーカスしてしまったのです。以前から集めていた¥100とか¥200で古道具屋でも売っているディスコファンクのドーナツ盤は 馬鹿みたいなコミックソングも多いけど 中には素晴しいファンクの楽曲も紛れていて、金のない学生の俺にはぴったりだったのです。しかもレコードを運ぶ時コンパクトにリュックに入ります!あと、A面かB面しか無いから何曲目かを探す手間がいらなくて楽なんです!って楽過ぎたらDJの醍醐味が無いじゃないの?とゴモットモな声!なんちゃってDJゴッコだからいいんです「この曲笑えるねーってダサいけどウケるレコードがたった¥100だったよ!」てな感覚が楽しかったから、このDJレコードセットがあれば誰でも確実にウケるDJプレイが出来てしまうのです。それにしても恐ろしい程 踊らせたのは 馬鹿な曲が好きな奴が多かったのか?酔ってぎゅうぎゅうになって男女が踊る快感がたまらなかったのか?DJとしては「うわぁこんなレコードで盛上がっている!」という驚きで狙ってはいるけれど 馬鹿過ぎてトランスしている様な異常さは病的に感じました。「ファンクの意味ってカッコイイ解釈が一般的だと思うけれど、実はダサい馬鹿でカッコ悪い駄目な3枚目の感じこそがリアルなFUNKの解釈!」だと信じているのです。そんな趣味の合う仲間と異常に凝った模擬店ディスコを一年がかりで学祭に向けて作ったりしたファンクな青春でした。おれの人生で一番調子に乗って酷い病気だった時期です。

アーケードゲーム基盤病

2007年09月28日 | Weblog
駄菓子屋にインベーダーゲームが置かれた時からゲームの虜になりました。中学になるとゲームセンターに通い、やりもしないのに人のプレイを見続けて研究するのです。国道1号沿いにあるゲームセンター「ルート1」の倉庫に古いテーブルゲームが山積み!なのを見つけて、見せてもらったのが病気の始まりでした。ゲームセンターの機械はレンタルリースの仕組が現在でも主流ですが、中には機械を買い取っていた店も多かったのです!古くなった機械は捨てられたり喫茶店のテーブルとして売ったり と、かさばる機械のおもちゃはゴミの様にある所にはあったのです!機械の勉強をしているとか訳のわからない事を言って 好きなのを持って行って良いよ!って事になりました。宝の山にホコリで真っ黒になりながら好きなゲームを探して、いくつかの基盤を貰いました。いつもの絞り込みで「ゲームと言えばアーケードゲームが本物!家庭用に移植された奴は劣る!」と、確かに絶対に移植出来ない動きをするゲームもあるので嘘では無いけど ひねくれて しきりに「あんなの子供用だよ」と馬鹿にしていました。親の方針がファミコン禁止の家だったせいもあります。骨董品的なアーケードゲーム基盤はマニア向けのショップで売られる様になり、やたらに溜め込みたく無いおれは 長い年月をかけて保有するべきゲームと売り飛ばすゲームに選別し続けて来ました。だからコレクションと言っても限られたもので、当時どうしてもクリアできず機械が姿を消してしまったやつとか、得意なゲームで何度やっても不思議な国を散歩する様に楽しめるやつを揃えています。昨日も全面クリアした「レインボーアイランド」はタイトーの傑作です!コミカルなぼくちゃんキャラがショットボタンで虹をシャンっと投げるのです、虹は空中に残って固まって上に乗れるのです!これまたカワイイ敵キャラを虹をぶつけたり壊した虹を敵に当てて上に上に進んで行く設定!アイテムと7色のダイヤを集めて仲間を助けるのです、ダイヤを赤から順序通りに揃えると隠れた部屋に行けたり、コマンドやシークレットも盛りだくさんで全然飽きないのです。他には高速ハエのインベーダー「ギャプラス」本物のハエくらい速くて美しいです!「ガンスモーク」西武劇のガンマンが撃ち進む 弾の速度と飛距離、自分のブーツのパワーアップ設定が秀逸!美しい「源平闘魔伝」「妖怪道中記」和の音楽とグラフィック!メルヘン花壇パーティー「リブルラブル」ひたすら「1942」「ファンタジーゾーン」「グラディウス」「Mr.ヘリの大冒険」等々、シューティングが好きみたいです。おれがネバーランド作るなら、こんな好みのばっかなゲーセンを作るよ。だって同じ好みの誰かに得意な自慢のプレイを見てほしいんだよね!ゲーセンで知り合ったデブの今で言うニートやサボリーマンの尋常じゃないゲームテクニックに後ろで囲んだギャラリーみんなでウオォ~~~って言ったもんね!死ぬと頭掻いてちょっと睨んだり、あれでビール飲めるもんね!そういう飲み屋やる?はやんねぇ~だろうなぁ。というわけで、えぇっと ゲームセンターで不審な人が後ろで見学していても、最高のテクニックを披露してあげましょう!もしかしたら病人で 秘密の裏ワザを教えてくれるかもしれませんよ。

懐古スケボーのボード病

2007年09月27日 | Weblog
スケートボードを初めて買った高校1年頃の経済力では ボードは高級品です!本物はおもちゃとは違う品質で グラフィックや形を車を眺める様に見つめ続けました。少ない情報のカタログのコピーみたいな たとえ白黒でもグラフィックの細部やボードのテールの形を覚えたり、見知らぬ土地で出会った見知らぬスケーターの初めて見るボードに興味津々丸で「スゲースゲー本物だ!のらして~」と群がるガキでした。当時はサーフショップの隅かスポーツショップの隅に少し置かれているだけで専門のスケートショップなんて無かったから、最近の恵まれたスケートボード環境に育つ若いライダー達よりも遥かにボードに対する執着が強いのです。大人になって買える様になった時、時代遅れになった当時のボードが古着屋やスケートショップの隅にホコリまみれになっているのを見つけて収集し始めました。田舎のショップには普通に売れ残っていたりしたものです!がファッションのリバイバル流行なんて波が来たりして骨董品の様に値段がみるみる上がってしまいました。同じ様な趣味のコレクターは必ずいますからね!ヤフオクでの争奪戦も激しい様です。このカテゴリーに於いても おれの好みは絞り込まれていて、時代や形 グラフィックのアーティストや、ボードは基本的にプロライダー専用にデザインされた物が販売されるので ライダーのスタイルの好みが重要になり 何でも欲しい訳では無いのです。やっぱり友達が乗っていて羨ましかったボードだとか、欲しかったけど誰かに買われてしまったボードとか、調子良くてボロボロに乗りまくったボードを新品の状態で欲しい!なんて理由が主なんです。アトリエの壁一面にコレクションを展示していて 毎日ボーっと眺め続けている時間があります これもノスタルジック街道なんだろうと思いますが、ちょっとした発見や学ぶ事が未だにある世界遺産的な資料です!微妙なボードの形は魚の様に同じ物が無く「機能とデザインに加えグラフィックの可能性を模索した時代は 現代のグラフィック文化の基礎を作った初期衝動だと確信しています!」だって「物に絵がくっついていて絵の魅力が機能する」なんて当時の世間では意味の解らない世界だった訳だから!今では絵を見てTシャツ買うのも当たり前だけど、スケートボードが育てた感覚 文化だと信じてるんだよね。「DISPOSABLE」という洋書で 著者Sean Cliver自身もボードのグラフィックをしていたアーティストで納得の素晴しいまとめ方でボードの歴史を楽しむ事が出来ます!何時間でもこの本を眺めていられる程、ボード病の人には手放せない位の本なのでオススメです。古いボードの前で 瞳孔が開いたままピクピクしている人がいたら 今スケート中なので無視してあげて下さいね。

国産骨董ミニカー病

2007年09月26日 | Weblog
免許を取って初めて買って 未だに愛用している車は、自分と同じ生まれ歳の1972年いすゞベレット1800GTです。FIRST CHOICE / LAST STANCE で、いつもの癖の 車のカテゴリーでの好みの絞り込みは、クーペでした「ゼロセン零式戦闘機の気分なんだよね!小振りで速くて良い形には座席のドアは2枚クーペで決定!」とか、若かりし断定に異論や後悔はありませんが 車が好きなので他にも欲しいタイプの車があります。そんな叶わぬ夢を楽しむコレクションがミニカーです。1960年~1970年代に日本の高い精密な技術をおもちゃに注ぎ込まれた「大盛屋ミクロペット~ダイアペット」という「アンチモニー」と呼ばれる素材で作られた傑作ミニカーがあるのです。1/40の縮尺で作り込まれた彫刻は工芸品とプロダクトを併せた芸術で子供に夢を与える喜びか 手作りの情熱と愛に溢れた結晶!正にダイアモンドです。時間が育てた塗装の色褪せや艶の感じは素晴しく立派な骨董品で世界中のミニカーファンも一目を置く貴重なアンティークなので、なかなか見つからない物ですが 自分が欲しい車は殆ど揃えることが出来ました。ここでも絞り込みがあって、何でも集めるのは嫌なのです!特に縮尺が違う車を一緒に並べたく無い!とか 国産車!やっぱりクーペが好き!とか近所の人が乗っていたとか、1車種1台に決めていたり!この時重要なのは色で、やっぱり この車は白じゃなくちゃ!とか病気の絞り込み作業が始まってしまうのです。とは言っても珍しく発見される車に色を選ぶ余裕は無いので難しい話です。この色褪せたコレクションの前で いつまでも好きな車を眺めていられます!これは自分のベレットを見る時も同じで男特有の感覚なんでしょうか?時間を忘れてノスタルジック街道なんでしょうか?不思議な病気です。「やっぱココがアアだからイイんだよなぁ~」とか一人でぶつぶつ言ってる人、おれだけじゃないもんね。古い車がモチーフの古い技術のミニカーだからダブル地獄で魅力が倍増なんだろうね!空想の中ではドア開けて運転席に座っちゃってるよ~!ボロボロミニカーのまえでニヤニヤ立ったまま寝てる様な人を見かけたら、運転中だから そっとしておいてあげてね。

メゴ8インチ人形病

2007年09月25日 | Weblog
アメリカ1970年代のおもちゃメーカー「MEGO」社の8インチサイズの人形をコレクションしています。アクションフィギュアと呼ばれている体が細かく可動する人形で、小さいのにちゃんと服を着ています。時代的にもキッチュな魅力とも言える無気味なヌルさ加減がたまらなくてイトオシイ存在なのです。17年前上京したての頃アメリカンアンティークが好きで、お金も無くて買えないけれど あちこちの店を尋ね歩きました。その時遭遇したのが、このメゴ8インチです!かつて目黒の謎な場所に突如楽園の様な倉庫で「パニックメロンスタジオ」と言う店がありました ナイスな店で本場アメリカにもこんな面白い店は無いだろうと思う程楽しかったのです。バカみたいに巨大な看板やら道具や家具からおもちゃまでが山盛り!その中でケースに映画「猿の惑星」のメゴ8インチがドっさり入っていて憧れたのです。基本的に全身タイツ的な服を着ているのですがちゃんと縫製された服はプリントやシールを駆使しつつ、当然脱げる様にボタンがついていたりと細工の細かさが秀逸です。いつもカテゴリーの中で ひとつの銘柄だけに異常にのめり込むおれは、あれから長い年月をかけて かなりの種類を集めました!転売目的のコレクタァでは無いので、箱も無く 子供の歯形がついた様な傷んでるやつが好みで、愛嬌のある表情に いつまでもケースの前でニヤニヤしています。付属品の帽子や靴、バックなど紛失している事も当然で サイズが合いそうな代わりの服を与える時なんて、完全に変態です!最近 遂にカスタムメゴに挑戦して存在しない念願のミスターTを作ってしまいました!スニーカーにハイソックス、デニムホットパンツに素肌にカットオフGジャン!金のアクセサリーが足りなくて探しているところです。まあまあ病気ですが世界は広い!メゴ8インチにこだわってるマニア先生達の作品には本当に おどらかされます!無くしたパーツのリプロダクト屋さんが「誰々さんの靴下」だとか!真剣に通販してます。新しいおもちゃとは何が違うのかを説明出来ませんが絶対にフィギュア界のカリスマなシリーズです。最近は珍しくなり あまり見かけませんが、出遭ったらよろしく言っといて下さい。
http://www.megomuseum.com 英語ですが最高!カスタメゴのコーナーは必見。

武士道ならぬ芸術道を!

2007年09月22日 | Weblog
去年の暮れマッキー作詞作曲ケミストリーが歌う 松本零士先生の名言をパクった パクって無い!騒動がありました。結局逆切れで、松本零士先生が訴えられる始末で、未だにケミストリーの声とマッキーの作品が聴こえるとムカムカする後遺症が残っています。別の逮捕事件に関しても、どう言う訳か芸能界はアイツに甘いよね!テレビで 松本零士先生が「男らしく無い!」という発言に誰もが「せんせい!おとこじゃないんだよー」と誰もがお茶の間からツっこんだ筈です。芸術にサンプリングは付きものですが武士道に似た芸術道なんてものをもっていなければ因果応報!結局自分も気持ち悪い思いを味わう事になります。テレビでの先生は堂々とスジを通していて相変わらずカッコ良かったと同時に、ずっと作品で訴え続けているメッセージに現実に襲われている状況に涙が出てしまったのです。次の文章はオフィシャルの銀河鉄道999のサイトに事件直後 興奮して投稿したものです。親切にお礼のテレホンカードまで貰いました。この問題は今後の芸術の為にも、もっと論議されなければならないと思うのです。ミスターTのファイティングポーズで言います「文句のある奴はおれのオフィスへ来い!」
『武士道ならぬ芸術道を!』
朝のテレビに出演した松本先生に涙が出てしまいました。僕は芸術に関わる事をしているので、世に出る表現にはついつい厳しい目で見てしまいますが、あれは酷いです。疑惑なんてもう どうでもよくなる態度に、心が痛くて夜も眠れません。たった2行の言葉に、何十年もの愛情を注いだ先生、さらにその言葉に励まされて育った僕等までもが、深く傷つけられてしまいました。こんな心の無いシステム社会にならないために、僕等に何か出来る事はないのでしょうか?強く望む平和が戦争を起こす様にはなりたくないけど、宮沢賢治や鉄郎のように葛藤で、ふるえてしまいそうです。戦争は無くならないのですね。僕にとっては核問題なんかよりも痛い問題です。武士道ならぬ芸術道の様なものを、この機会にこの腐りそうな薄っぺらなエセクリエーター社会に、焼きつけてほしいです。中沢新一先生の力も加わるのなら、きっとかないます。使命感で僕は危険です。みんな宇宙の一部なら、それも僕の傷です。どうしたらいいでしょうか?
http://ginga999.shogakukan.co.jp

チューインガムの精霊

2007年09月21日 | Weblog
不思議な事って色々あるけど多少の憶測や因果関係で意味を想像出来るもんです。しかし、どうしても解らない不思議な現象が起こるのです!それは「おれが しょっちゅうガムを踏む!」というハプニングで、異常な頻度で踏んでしまうのです。信じられない事にセブンイレブンの店内で踏んだ事もあります!「おれ、なんか悪い事したでしょうか?」まあ してるとは思うけど、何でチュウインガムなんでしょう?「小さい頃からガムを道に捨てた事なんてありません!」ガムを道に吐き捨てる人が踏めばいいのに、こんな善良な捨てない人が頻繁に踏むのは理不尽です。誰でも一度くらいは体験して欲しい感触は、怒りと悲しみと「まただ~!」という笑いで喜怒哀楽が同時に押し寄せる「ぼぉがぁ~~ん」です。まず「ふにゃり」とやります!あぁ~って靴の裏を見ると「にょぉ~~ん」と地面とコネクトしちゃってて、1秒くらいフリーズします!この時 記憶が無いし目は白目で瞬間宇宙に飛んでる筈です。後はひたすら地面をコスって歩いたり棒を使ってほじったり、悲しい事にガムの銘柄を当ててしまい ブツブツと「ふぁぁ~っく グリーンがむ」とか言います。スケートボードにそのまま乗ってしまいデッキテープが酷い事になった事もあるし、タイヤで踏んでグルグルな事もあります。車に乗ってしまい 怒りでクラッチペダルのゴムを剥ぎ取って投げた事も!江ノ島でもハワイでも踏んだ。みんなに相談したら「おれが あちこちキョロキョロしながら歩いているから足下の注意が足りないんじゃない?」という不思議でも何でも無い もっともな事を言われました。「ああぁ そうか!」

学校ノスタルジック街道

2007年09月20日 | Weblog
歳を取って来ると学校の感覚が異常に懐かしくて意外に心地良いんだよね!なかなか叱ってくれる人も減っちゃうし。30過ぎた頃 中型二輪免許を取りに教習所に通いました。若者に混じって指導される度に嬉しい様なニヤニヤが湧いて来て、堪えるのに必死でした。ある日緊急危険回避という訓練で、スピードを出したバイクで目前の教官が出す旗を見て瞬時に判断し 避ける!というゲームの様な授業がありました。ゲームは難しく おれも旗と逆に避けて失敗しました。15人程の生徒にトライさせた後 教官の周りに体育座りさせて「どうしたら上手く回避出来るかな?」デカい声で生徒一人ずつ指命していきます。「前をよく見る事かなぁ」「慌てない様にする~」「何かあったら早めにスピード落とせばいいかなぁ」「集中力!ですかぁ~?」全員の答えを聞いた鬼教官は更に馬鹿デカい声で言いました「ハイっ全部正解です!いいですかぁ~どうしたらいいかそれぞれ自分で考える事が大事です!」おぉ~と みんな苦笑いの中、思いがけず おれは感動してしまって目がウルウルになっちゃったのです!見上げる教官が眩しく後光が射す程光って見えました。根がバカなのか 思い出してみてもクサい金八先生ばりの安いドラマみたいで笑ってしまうのに、その時は完全に熱血教師と純粋な熱血生徒になっていました。信じ易く思い込みが強いおれは簡単に催眠術にもかかるのだと思います。でもでも先生ってドラマチックな方が絶対いいよ!小学校 中学校って社会の縮図みたいな世界だし、信念のある教育は必要でしょ!特にこの「ハイっ全部正解です!」は指導要項の必修ネタとして子供達全員に体験させたいです。全部正解せんせ~い! あ~り~が~とぉ~~ぅ!

道草迷子でノーゴール

2007年09月19日 | Weblog
2003年バートンスノーボードのグラフィックデザインをした時の話です。ステンドグラスのスタンドを製作して足を乗せる表側にスタンドの写真をプリント、裏側ソール面にスタンドの側面を展開図状に広げた写真を全面にプリントした!という謎怪なデザインです。当時最先端に面白いと思っていた「裏側の苦労やストーリーを臭わせるデザイン」を実現出来た貴重な作品で納得の自信作です。このアイデアを説明する時に「あさっての方向に頑張り過ぎちゃうズッコケ感がクールでしょ!」と連呼していました。全く予期しない方法でゴールに辿り着く面白さは「アレっどっから来たの?」とそこまでのストーリーを想像させる分味わいや深みが増します。勿論確信犯的に回り道したわけだから作為的ですが「あえて遠回りするゆとり感が必要でしょ!」ってな事です。まずバートンの矢印ロゴマークを使ってハメ絵ゲームを楽しみ始めたのです。昔のスケートブランドでブロックヘッドという頭の四角いサングラスのおじさんがぴったりに見えました。恐らくアメリカンバイク ハーレーのエンジン型式と絡んだ素肌に革ベストのおっさんキャラです。おれの こうした発想は安直なファーストチョイスを真剣に活かすタイプなので ロゴマークを見つめて浮かんで来たイメージを即録画するのです。文字やマークが立体になって飛び出す事ってそれだけでPOPで好き!その飛び出した側面に何か生物っぽい奴とかが寄生する様に潜んでいると無気味なサイケデリックで面白いと思って遊ぶんだ。その生物っぽい奴は文字やロゴと感覚的に関係ある発想で生まれるから、Aならば赤が見えてアップルの林檎だったりとか、てきとうで愉快なんだよね。この時ソール面に広げたイメージも意識してボードのプリント原寸で原型作り開始し、長い制作過程が続くのです。NHKのピタゴラスイッチ的な「ドミノ式に事件が連鎖する物事の関係という物は広い想像力を育み 大人数で暮らさなければならない人間のコミュニケーションの源になる」と、近年 想像力の欠如を訴えるコメンテイターも増えました。「手段を選ばないで結果だけを欲しがる薄っぺらな欲望」も金儲けに関する想像力の欠如でしょう!ゴールだけを目的にしないで過程を楽しもうよ!自分の道のりを楽しむと同時に「ゴールした人や物を見て、その結果に至った過程も想像してやろうぜ!」という訴えです。

ステッキング病

2007年09月18日 | Weblog
ノイローゼの様に何かにはまる事をおれは~~病と呼んでいますが 判り易く みうらじゅんが言うマイブームの事です。似ている変態ぶりに勝手にライバル視してるのか?ジェラシーなのか?結局は好きなんだけど!色々なマイブームが燃え上がり いつか完全に消える訳では無いのですが鎮火される瞬間が おれにはあります。時間が経つと自分を笑ってしまう、否定はしないけど少し冷静な自分も住んでいる様なのです。その鎮火の瞬間のドラマはいつも愉快な思い出として残りますが、本気な本人の挫折の瞬間の切なさったら無いのです。4年程前、ふと傘をささずに地面を突いている感覚が楽しくなって、愛用の傘の柄と同じウサギの柄をアンティークの木製ゴルフクラブと合体させて 素敵なステッキを完成させたのです。珍しい先細りの木はゴルフクラブだっただけの事はある硬くて真っ直ぐで軽くかわいいカッコ良さで 浅草のステッキ屋のじいさんにも褒められた程です。落ち着きが無く手持ち無沙汰に何かを手でいじり回す自分の癖がステッキに集中して、精神が安定する感覚が最高にしっくり来たのです。「ステッキを持ちながら、なぜこれを持っているのか?を考え続けました」ステッキの先にはゴムを付けてあり何かをピッと指した時 目標物をキュッと捕えます!レンガの様なカラフルな歩道を特定の色の石だけを突いて歩いたり、はらはらと舞う枯葉をピシッと突いて捕えたり出来ます!いつもは届かない場所や素手で触るのはおっくうな物をツンツン出来ます!コンビニ袋の荷物を柄にかけて肩に背負ってネズミやスヌーピーの引っ越し風な愉快に便利な事も出来ます!ステッキを突くリズムや棒を回転させる技など、限りない使い方は「考え過ぎてしまう頭の中を白くクリアーにして、感覚的にさせてくれる」気がするのです!だから「考え続けたフリなだけで わけがわからない事が持つ理由」という結論でした。さてご機嫌で電車に乗ったある日、親切なおばさまに真剣に席を譲られてしまったのです!若いのに杖が必要なのが不憫に思ったのか熱心で「いえ大丈夫です、本当に大丈夫です!本当にごめんなさい!」と三度目には謝っていました!?おばさまは謝られた意味が解らなかっただろうけど、この事件におれは顔が真っ赤になってしまい 半ベソぎみでした。善良で優しいおばさまを騙してしまった様な罪悪感や本当に杖が必要な人を侮辱してしまった様な罪悪感です。この先何十年も気長に自分のキャラクターのランドマーク的なファッションになったら斬新で目立つかなと言う いやらしいとも言える衝動も正直あったので、この現実にすごい葛藤をしました。英国紳士じゃないから日本じゃ無理なのかな?と ステッキ=杖=身体障害者 という観念的な発想をする社会を責めてみたり、やましい事なんてしていない!おれはおれの自由を生きるんだ!と熱くなったり、汗をダラダラかいて、そして最後に そっと部屋の隅に立てかけて「おれは自由だけどTPOも解らないサムい奴は御免だぜ」と鎮火したのです。今自分のランドマークはモヒカンドレッドだし手にはハワイで組んだ大事なスケートボードを常に持ち歩いているので、ウサギステッキは眠らせています。テリー伊藤さんがステッキマニアだとか、深夜TVでみうらじゅんが持ち歩いているのを見ると甘酸っぱい気分になります。ステッキ遊びのあの感覚 快感は持たなきゃ伝わらないな!スケートを持たない日に復活させようと思います。勿論電車に乗る時はリュックにぶら下げて。誤解は二度と受けない様に!まだ炎は消えていないんだぜ!

夢幻か東京タワー

2007年09月15日 | Weblog
毎朝毎晩 崇めて拝んでいる物が、東京タワーです。映画でも注目された様に 我々東京に住む人にとっては大事なランドマークなだけでは無く心のよりどころと大袈裟に言えるのではないでしょうか。ステンドグラスの作品シリーズをはじめる時、創作理念の「サイケデリックの物質化」をサポートする説明として、この東京タワーの話を良く例に出しました。「東京タワーを見てると安心するんだよね!目を閉じて、もう一度開けても光っている!何度瞬きしても消えずに在るんだよ!」夜空の花火が消えてしまうのに対して、確実に存在して光る物質に強烈な安心感で憧れたのです。消えない事に固執する感覚が逆に儚いですが、当時は今よりも強く存在の喜びを叫んでノイローゼでした。ステンドグラスの創作は物質を作ると言うよりは「消えない光の夢を出し続ける装置」の気分で作っているので、彫刻ならば表面から浮いた空気の部分を強調したいのですが、解り易い言葉として創作理念では物質化と表現しているのです。最近良く例に出すのは虹です「空に浮かんだ虹に消えないでほしい!」と普通に虹に小躍りするオヂサンは、作品にもプリズムが発生する様に設計したり デザインにも虹が良く登場します。「幻覚や夢、サイケデリックが狂った時だけの特別なものでは無く現実の世界と同時に本当に存在すると信じさせたい!」というのが創作するメッセージ目的です。「ドラッグに始まる色々な現実逃避の全ては、どんどん夢を遠くの特別な存在に押しやってしまいます」最も酷い場合は現実全てが幻で 此処が夢だという現実逃避です。ひっくり返ったこの世界観も真理かもしれないけれど、どうしても嫌いな結論です。この3つのタイプ、1,幻は現実に存在しない別世界、2,幻は現実と共に存在する、3,現実は全て幻、普通に見えた物を素直に信じれば2番が自然です!社会的な目や文明の科学や常識の抑圧に折れて普通を装う割り切りの1番、虚しい諦めの3番という感じがします。この世を明るく楽しむべきだろぅ!と東京タワーも言っています。夜のタワー駐車場はまるで雪のゲレンデ!スケートボードでスラロームクルーズィングにぴったりです。汗をかいて見上げるタワー!アンチ夏色ライトアップなので、通常色に戻ったらお参りに通いますよ!

ネタレイプ金儲け虫害

2007年09月14日 | Weblog
ついにキター!ステンドグラス作品の にせモン商品を発見!雑誌ポパイの巻頭にスカルの立体ランプがぁしかも安い!発表から15年近く経って まさか現れるとは。ステンドグラスの作品を作る人が増えるなら嬉しいんだけど、これは明らかに「おれをネタに類似品を中国に作らせた粗悪品」だと言えるよ!セレクトショップなんて常にネタを探すレイプ常習犯だろうけど、文化として発表する立場にいるならば 大雑把でもアートの流れや歴史 雑誌だけでも読むとかして、おれの存在も配慮するべきだよな~!おれが関わったかと誤解されるじゃないか。ホントにファッション界ってろくな奴がいないよ。それより不安に思っている事は「アジアの安い人件費狙いで発注する人種差別問題」です。おれは作家として日本で製作したい職人だから「ステンドグラスの価格イメージを下げたら自分の首を絞める事になる」という当然の考えで反対なのです。職人大国日本を苦しめるネタレイプ金儲け虫の被害はあらゆるジャンルの工場や企業を、同じ日本の家族の立派な仕事を邪魔しているのです。消費者の感覚が狂わされてしまった悪循環ではあるけれど、物の値段は自分か同じ日本の家族や兄弟が作った物として人件費を想像するべきで「値段だけを見て辛い差別や環境破壊を見ない想像力に欠けた感覚では本当の意味で豊かな国になったとは言えないでしょう!」勿論安くて便利な消費する生活品は買ってしまうから全てではありませんが、一生使う様な大事な物は定価でも言い値でも おれは買います。一応粗悪品とディスった見解を挙げると 使われているガラスが中国製のフェイクです!ガラスではあるけれど、アメリカで100年以上歴史のあるオリジナルの色や製法をコピーしようとした物でアメリカの国旗にMade In USAと書かれたシールをガラスに貼って偽って輸出した犯罪歴もある程です。勿論易々とコピー出来る技術では無いので足下にも及ばない品質ですけど!簡単ならとっくに日本でも作っているよ。見た事の無い新色を開発するならまだ解るけどね。せめて同じ手間なら本物の素材で作るべきだったな。太古の昔から 創造と破壊は こうして繰り返されたのだろうけど、地球の中身がカラッポになって地上におもちゃとゴミだらけの破壊では、次に繰り返す以前に完全に終わってしまうかもしれないね。

生産的キャンバスの発見

2007年09月13日 | Weblog
続いては、スケートに関わる輝ける変態のご紹介!ステンシルアートと呼ばれる 型抜きシートの上からスプレーを噴いて絵を描くスケーターアーティストR-1君です。スケートスポットを中心に度々見かけていたのですが、ど肝を抜かれたのがデッキテープと呼ばれるスケートボードの上面に貼る滑り止めの黒い長方形シートにステンシルアートを施し販売しているのです!大胆なモチーフに繊細な技術でカラフル!好みの和テイストも最高!見えなかったグラフィティの出口がピカァーっと光った様にぴったりはまっているのです。全て手作りの一点もので、新しくスケートボードを組む時にお店で選んで貼る仕組で ボードにはみ出す様に貼ってからボードの形からはみ出た部分をカッターを沿わせて切るのが一般的です。用途のある物ですが感動してポスターや絵の様に四角いまま部屋に飾ってあります。完全にカスタムアートとプロダクトを融合させた商品で狭い分野のたった一つのアイテムを突き抜かせたスタイルは、おれ好みのネジ屋!グラインドキング社的な愛情に溢れたスタイルです。グラインドキング社とはスケートの車軸をコンクリートに当ててゴリゴリ削る技により 中心に立っているボルトが折れたり痛むのを解消する 硬くて強いボルト1本だけで起きた変態会社です。スケートボードもデッキテープも無ければ成り立たない隙間に付加価値をつけた、誰も傷つけず侵略や搾取も無い!逆に隣近所が活性化して喜ばれる程のはまり具合です。これこそ活きているのです!流れの途中に自分流のカスタムを加え左へ受け流す。重要な事は金に変換され生産性が有るという事で「金に変換される事とは隣近所と関係が生まれ社会と繋がる素晴しい活動」で決してやみくもに金儲け 全てを批難するのは間違っているのです。奇麗事ばかり言って働かない奴なんかより立派な社会人こそが道路を堂々とスケート出来て おれは好きです。とは言え素晴しい道に出会えた彼は特別に幸せな人で、自分だけの道を探して さまよったまま終わる人生が現実には殆どです。「理想を追って双眼鏡を覗き続けていたけど足下に道がある灯台下暗し」という現実も多いでしょう?身近な足下のデッキテープだ!「受入れる力というのは発信する力以上にパワーが要るけど発信する力が倍増する素でもあるのです!」

スケート文具で学習中

2007年09月12日 | Weblog
続いての「グレた二代目列伝」は文房具屋です。目黒の小学校前にある普通の文房具屋さんに一歩中に入るとスケートボードがズラリと積まれた不思議なパラダイスがあります。想像通り文房具屋に生まれ スケートボードにはまった息子が、後を継ぐ時にスケート商品が徐々に増えて行った!という素晴しい親孝行やんちゃスケーターです。店の外観からは全くスケートの臭いをさせない ど健全さで、おれ好みの真面目なスタイルです。ただのスケーターならついつい入口の窓などにステッカーを貼りたくなるものですよね!商店街や家族との関係も大事にするナイススケーターなのです。そんなイキイキとした店なので楽しく活気があります!ちびっ子やお年寄りに混じって、かなり大きなおにいちゃんが出たり入ったり!懐かしい商店街のふれあい感が溢れているのです。もうとっくにおじさんの自分が小学生になっている錯覚すら覚えます。商品のボードは、まるでノートを選んでいる様な!タイヤのウィールはカラフルで、まるで消しゴム!を探している気分です。こうして考えると「スケートボードも文房具」だよね!なんで?「人生を学ぶスケートボードは立派な学問だからね」あま~~い!スピードワゴンのコントばりに臭いたつノイローゼぶりですが本気です!甘いかどうかは無視しましょう。とにかくオシャレ感覚でファッション的に売る浮ついたショップとは違う「純粋に道具をサポートする店」という感覚が優れていて納得の感動スタイルです。親切丁寧良心的価格!都立大学駅 八雲小学校前のタツミヤをよろしく。

人生カスタムで活きる

2007年09月11日 | Weblog
ローチャリって知ってる?ローライダーちゃりんこの事!ちゃりんこって?自転車だよ。おれが90年頃から立体の作品作りに移行する頃、意識していたアメリカの文化で、チョッパーなどのバイクやアメ車を改造する変態カスタムカルチャーです。低く長くゴージャスにする改造は本来の走る設計を無視したパフォーマンス重視の お馬鹿さんで、まるでお祭りの山車か神輿の様で最高なのです。アート思考の強いおれは普通の道路であんな車に遭える楽しさを想像すると、ギャラリーにある芸術なんかよりよっぽどポップで気取らないアートだと感動してしまうのです。「芸術の初期衝動はネイティブアートにも伺える私物カスタム」と豪語するおれには正にビンゴな文化でしょう!1997年あの名番組「トゥナイト2」にローチャリ特集で出演しました!そのきっかけとなる川崎のローチャリ屋が最高なのです。元々自転車屋のせがれがアメリカンなローライダーにはまり、自然に後を継ぐ頃には店の中にはマトモな自転車が一台も無い!という愉快な店になり、溶接やメカニックの出来る静かな普通の親父に改造の仕事を取って来る やんちゃ孝行息子!おれの大好きな「グレた二代目」の素晴しい代表ケースです。「運命を受け入れつつ自分流にアレンジして行くグレた二代目の感覚はカスタムのスピリットそのもの」で、この「自分流にアレンジ カスタムして生きる事こそ本当に活きている証拠!」という感覚が大好きなのです。店の前には近所のシャイなやんちゃ坊主が集まって、地面に座ってガソリンタンク風のフレームのパテ盛りを磨いていたり、母親から貰ったのかママチャリを改造していたりと、最高に暖かくて懐かしい雰囲気です。当時は大手輸入代理店に独占されていた改造パーツも今は扱える様になり、ローエレガンス 頑張っているそうです。愛情に溢れる細い分野に秀でた道は強いよね!仮面ライダー電王の歌から、レールを空中に生んで行く あの映像イメージで みんなで叫ぼうゼ! CAST THE WAY !!