JAHPON LAND( Pucci )

スケートファニチャーやステンドグラス作品などJAHPON.comとして活躍する作家 土屋隆亮(プチ)のメッセージ!

梅の木や 雪溶け雫シャンデリア

2009年01月30日 | 俳9
新たに始めたシリーズ「俳9」です。シンプルでミニマルな俳句の世界は奥深く 季語や 切れ字の型は手強いけど「真のオリジナリティは 型を破ろうとして生まれるモノでは無く 真剣に型にハマろうとして どうしてもハミ出してしまう部分こそが真髄なんじゃないかな?」と挑戦。9削ぎ落として1にする作業は禅!気持ち良い~。でも、明らかに外れる句は「1,000流」として分けて発表して行きます。
コンパクトなので、タイトル欄だけに納まります!「INTO THE MILD」も、のんびり続くので ヨロシク。




INTO THE MILD 6

2009年01月29日 | INTO THE MILD
 京都に決めた直感の中には、気になる引力が含まれてるんだ。それは 永年研究しているキリスト以前の「ユダヤ」に関わる事。ハローバイバイの「都市伝説2」にも、日本人の祖先はユダヤ人説が話題になっていた。2000年頃 おれはジャマイカの ラスタ信仰と、日本の自然崇拝の共通感覚から「JAHPON」というサイト名を作った。事実ラスタのカリスマは親日家で、日本国憲法を手本にしようとしていた事実もある。何と、それもその筈な縁!エニシなんだ!日本国憲法を作ったのは フリーメイソン、フリーメイソンとラスタは対極的に発展したユダヤの兄弟なんだ。事実ラスタのカリスマはソロモン神殿で育った。開き直って都会的に とことん文明を楽しむワイルドなメイソンと、自然を尊び人間文明を慎むマイルドなラスタ。アメリカでは成し得なかった 理想のバランスの国を想い 日本国憲法は実験的に作られたんだ。ソロモン王が極めた 白魔術、黒魔術、悪魔に良い悪いなんて無い ただの力なんだ!対極する物が同義になってしまう様に 力の使い方が二極化するのは仕方無いわぃね。
 そんな力に何故か惹かれてしまう事を、自分の中の魂に縁!ゆかりがあるのでは!と信じているんだ。これは、皆に信じてもらえなくて良い。不思議な事は本当に不思議過ぎて他人には言えないもんだよね。
 京都の この土地は不思議に性的なオーラを感じている。完全に「ここで子供をたくさん作れ」と、誘われているんだ。
 部屋の窓に綺麗に収まる お碗型の山、これも決めたポイントな絶景!違う方向から見たら、見事に同じサイズの山が並ぶ 双子の山だったんだ。おれは咄嗟に「おっぱい山」だ!と勝手に命名したんだ。後々 資料を見たら「つづみ山」だって、楽器の鼓にソックリだったよ!この瞬間 赤面した。他にも 素敵な滝が あって、異様にセクシーに感じたんだ。遂に おれの欲求不満も 何かを超えてしまったか?と思う程、真剣にセクシーなんだよ!本気で興奮したり ウットリ動けなくなる。とどめに 名産品が高級な「栗と松茸」なんだ。これはもう、いけそうな気がして「あると思います!」て ゆーよねぇ!

※ 日本とユダヤ研究の優れたサイトです!
  ここの3階をチェック!→ http://inri.client.jp/hexagon/






INTO THE MILD 5

2009年01月28日 | INTO THE MILD
 京都に決めた経緯は、何か適当なカンかな?おれは時々大事な事を直感に託して盲目に信じるんだ。
 男として 独立国家を目指すから、静岡の実家にだけは帰れない!と 岡山にある空家になってる父親の実家に住む気になっていたんだけど 土地開発で無くなる事に。東京の匂いが届かない関西に住みたい意思は固く インターネットでチェックしていた素敵な京都の古民家を直に見て 全財産を懸けて即決で購入「安い」と感じる程 揺るぎない価値を感じたんだ。価値と言ってもアンティーク骨董品みたいな感覚 シンプルで質素ながら丈夫な構造の家屋と日当り、裏に山を背負っていて畑と大きな木が3本!ツリーハウスと スケート用のコンクリートボウルに露天風呂!夢が膨らむ最高な空間なんだ。いつもながら記憶が無いくらいのスピードで「通った」感じだった。運命を感じる位パーツがハマってスムーズに進む時「通った」を感じるんだ。そう呼んでいる。
 田舎だから 広い空はパノラマで 小振りな お碗を伏せた様な綺麗な形の山々は、メルヘンチック!リアル ペンギン村!雨を降らせてる雲や 山を登ってる雲、霧が流れているかと思ったら、向こうの方は陽が差してて やがて晴れ間が ここまで来たり、ドラマチックに光が移り変わる様子に感動して見とれていたら 一日があっという間に過ぎてしまうんだ。夜だって 雪だって、おれを惹きつけて 虜にされちゃうよ。霧は現実のCGエフェクト!霧が晴れる瞬間のリアルなフェードインなんて体験したら誰でも鳥肌もんだよ!雪景色の晴れた夜なんて、部屋は青く光って眩しい程!だから部屋の電気は殆んど付けないんだ。そして何よりも、世界ってこんなに静かだったんだ!って静寂に、自分の中のスケール感が一気に拡がって 抱えていた悩みや苦しみが どんどん小さくなって行くのを感じたんだ。雨だって 雪だって、降っていても 必ず遠くに晴れ間があったり、一日中同じ天気な日が無いんだから不思議!天気予報を無視した晴れ方を見せたりして、日本の中心の謎の穴の様な場所なのかもしれない!と感じるよ。
 そして、ここに来てスタッドレスタイヤを履いた キャンピングカーが大活躍している。行ってみたい場所も沢山あるし タフで荷物もトラックばりに運べる。一瞬「車宅の人」で挫折し 手放す事も考えたけど、連れてきて良かった!京都ナンバーは「999」だよ!ちなみにベレットは「666」車好きに 信号も車も無い緩やかな道をクルージングするには最高の土地だよ!もちろん 緩やかな田舎道は、永遠に流せるダウンヒルで どこまでもスケート出来るんだ。










INTO THE MILD 4

2009年01月27日 | INTO THE MILD
 もう1つ 東京を離れたくなったキーワードが「コマーシャル」への疑いなんだ。おれ流 とか自己主張には欠かせない物だけど、特にファッションは、それ そのものの正体がコマーシャルと言えるよ。遠くの国から珍しい衣裳を見つけて東京用に落とし込む、面白い文化シーンを見つけて東京用にアレンジ 流行ビジネスにでっち上げる。この「東京用」って何なんだ?カッコつけて!って。ネタ泥棒が偉そうにインチキ商売?でも、そこまで全てを否定するつもりは無いんだ~だって格好良さの存在は認めるもん。悪いのはコマーシャル!過剰に洗練する事の虚しさ!再び「虚栄心」に不信感なんだ。あれ?ブランドって虚栄心そのものだったね。
 アンに続いてハマったのが「日アニ」流れで「アルプスの少女 ハイジ」なんだ。初めて山の上の牧場へ行ったハイジが、沢山の花をエプロンに入れて お土産にして帰って来たんだ。おじいさんに見せようと広げると 萎れてしまっていた。落ち込むハイジに おじいさんは「花は外で日に照らされていたいものじゃよ」と優しく言うのです。基本的過ぎるのに、忘れていた様に感動したんだ!また!
都会で遠くの花を狩って売る役じゃ無くって、根の生えた花になりたい~って事なんだ。それから、日に照らされた花だけを近くで見たくなったんだ。東京用のフィルターを通していない、生の「存在する全て」の素朴な素晴らしさは、説明文も カッコいい写真も無くたって、ここで これ以上無い価値を放って輝いているよ!ってね。
 京都に来てから、どんなに感動する光景に出逢っても、今は写真に残そうって思わずに しっかり見てあげるんだ。特別な時は 言葉にしてメモするだけ。
 東京にいた頃の感覚では、最高に面白い家で雰囲気も良いから、自分のピーアールの為に私生活をコマーシャルに使うだろうけど、今の おれは写真一枚も流出させたく無い気分なんだ。昔、魂を取られる!ってカメラを怖がった おばあさんみたいな気持ちかもしれないな。





INTO THE MILD 3

2009年01月26日 | INTO THE MILD
 この頃、懐かしい 日本アニメーションの名作「赤毛のアン」を見直していたんだ。流行やファッションに疑いを持つ アンの義母マリラが、アンを諭す「虚栄心を育てるだけ!」という言葉に感動したんだ。
 「何に よろこびを感じるか?」という価値観を再考察したら、「ひとが思いつかないアイデアを捻り合い、賢さ ユニークさを競い合う世界」って、何なんだろう?と 急に白く視界が開けたんだ。必要な遊びだけど 昨今のスピードでは文化として育つには軽過ぎて バランスが悪いんだ!ってウンザリした。勿論 おれの自分の作品へのアプローチは百年耐えられるアイデアを意識してるけど、妙な嫌悪感で アイデア自体に!更には「オレ流」な自己アピールに疑問を持ち始めちゃったんだ。
 正直、ランタンへの悔しさやショックでオーバーになってるからかもしれないけれど、そこまでして守りたいアイデアって何なんだろう?と。
 バリ島等の 思考の違う国では、アイデアは 天からの授かり物で、自分の所有物では無い~と考えるんだって!更には、同じ物を売る 隣り合う店よりも自分の店だけ売り上げが伸びる様に工夫したりもしないんだって(R氏談)欧米の裁判社会では考えられない独占欲の放棄だよね。この思考の延長上に だからこそ平然とコピー出来る側面も想像出来る。
 極端な対比だけど、大事な物の優先順位を考えると 裁判世界のくだらなさには、ガッカリする事が多いんだ。生活やビジネスの為とはいえ 金の力に負けたと感じるのは、おれが 危機感の無い 恵まれた育ちだから!って事になるのかな?確かに映画「INTO THE WILD」の主人公も恵まれて育ったから、無駄な哲学に入り込んだ~とも言える。生活に追われていたら 余計な哲学や芸術をする暇は無いからね。
 何れにしても、気まぐれなのか?革命なのか?もっと普遍的で 表面よりも本質的、軽く無くて ズッシリ重い感じを求めて、全てをクリアーに京都に飛び込んだんだ。






INTO THE MILD 2

2009年01月24日 | INTO THE MILD
 東京で成り上がるには、人に負けない自分だけの個性をアピールして 目立たないと駄目だよね!何の疑いも無く、その活動に没頭して今まで来た。だのに 急に そんな「オレ流」が吐き気がする程 嫌いになって「No, I Can Not !」許し過ぎる自由をも疑ってしまう気分になったんだ。

 2008年に挑戦していた 某Hプロジェクトは、R氏を相棒に 男2人で「生き抜く為にはアイディアしか無い!」と張り切っていた。慶応大学で ディレクタービジネスのゼミが開かれ、成功から逆算された夢の無いクリエイティブがはびこる時代だからね。永年の夢だったステンドグラスのネクストレベルとしての展開にランタンのステンドグラスカスタムが産まれた。これから~と言う時に会社の経営事情で、売り上げに中々繋がらない プロジェクトの中止と 相棒の解雇が決まった。家業でも責任ある立場に、友達と会社の板挟みに苦しんだ。でもプロジェクトは2人の作品!会社ではビジネスにならなければ切られるのは当然~ビジネスとして成立出来るまでは地道に頑張ろう!と思っていたら、プロジェクトはR氏独りで続ける!と、おれは相棒に プロジェクトから解雇されてしまった。この動乱には細かい心理バランスのズレやスレ違いがあって 辛く苦しい時間だったけど、今になると 冷静にR氏の強力なワイルドパワーに感心するんだ。
 某セレクトショップBが始めるアートのラインに呼ばれていた おれは「ランタンこそ最新の作品だ」という想いを「2人で産んだ作品だから残念だけど~」と諦めて、独りでやっていた時の延長上の作品を提案して商談していた。解散の流儀として 喧嘩にならない様に企画からはお互い手を引くのが定説、企画名だけは泣く泣く譲った事になっていたんだ。商談が決まる頃になってR氏がランタンを提案して商談が決まっていると、驚愕のニュースに おれはR氏に猛抗議したんだ。だって おれが製作したランタンで商談して仕事取ってるし、ショップのチラシに宣伝されてる写真も おれのなんだ!譲らないR氏に抗議しながら、何で怒っているのか バカバカしくなって来て「もういいよ!悔しかっただけだよ!本当は2人で作りたかったし、遠慮して退化させた おれの商品よりも 最新にやりたかった作品が 良いに決まってる!それが同じ売場に並ぶなんて屈辱だって気持が解んないの⁈」と叫んだ。一人前になるまで修行し続けている人もいるのに、初めて作るステンドグラスを堂々と売ってしまう感覚も信じられなかった。恐ろしく器用で世界をナメている自信に言葉も失った。電話の後メールで「恥かしいかもしれない本心をぶっちゃけてくれて 嬉しい!やっと男同志の仲になれた~俺も涙をみせれるぜ」と驚きの上手の返しに、泣きながらも もう絶対かなわない~と笑えてきたんだ。
 おれは恋をしていた様な変な気分!このパワーが大好きで惚れていたんだ。同じサイドでいたい奴だった。永遠のライバルだと本気で思うよ。
 そして、この瞬間に おれの中の何かの時代が崩壊したんだよ。






INTO THE MILD 1

2009年01月23日 | INTO THE MILD
 東京に憧れて上京した おれが、全てにウンザリして脱出を計画したのは おれの人生に起きた革命とも呼べる急激な事件だった。
 様々な挫折が重なって人間不信になった~と 一言で お茶を濁す時には説明するけど、複雑な心理と行動の訳は 自分でも自分のわけの解らなさを 解析説明するのが追い付かないんだ。
 でも、全ての決断に迷いは無かった。独り乗りの自分の人生!後悔なんてしないぜ!と冒険気分を煽って後押ししたのは 映画「INTO THE WILD 」だった。賛否両論の若い苦悩映画だけど 観終わって「Think after dive」って言葉が急に頭に浮かんだんだ。馬鹿だと言われようが自分で確かめるリアリティは、例え失敗しても 参考書で知る事よりも偉大な学びになる!「飛び込んでから考えれば良い」と応援されたんだ。
 結局 今どうなっているかと言うと、京都の山奥の古民家に ひきこもっています。
 どうなっちゃっているのか?どうしちゃったのか?参考にならなそうな おれの人生だけど、少し安定して来て振り返ると 滅茶苦茶で笑えるかもしれない~それに 実験としての教訓には なるかもしれない~という事で、ゆっくり言葉にして行きたいと思います。
 そうゆう形で 勝手に遠くに行った おれからの「お詫び」の様な気持ちを伝えられたら嬉しいです。