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シルバー年齢のサイクリング記録です

プラトとピストイア (Prato & Pistoia)

2007-06-07 04:35:20 | Walled cities

 プラト県の首都プラトとピストイア県の首都ピストイアを訪ねました。
 両方共にフィレンツェから近く、特にフィレンツェからプラトの大学に通う学生さんがたくさん電車に乗っていました。この旅で初めて自転車を電車で運びます。次の写真が電車に乗せたものですが、本当は天井のフックに前輪をひつかけて後輪を壁のホルダーにはさみます。私は背が低いので天井のフックまでは気が付きませんでした。

 プラトは海抜65m、人口18万人で結構大きな街です。
 次の地図の右下に電車のマークがあるところが駅です。そしてプラトの街は完全に城壁で囲まれ居ますので駅は城壁の外にあります。これがイタリアの城壁の街の典型的な形です。残念ながらローマやフィレンツェは遺跡の保護より経済の発展が大事な頃に鉄道が敷かれたので、鉄道が城壁を突き破ってしまったのでしょう。


 城壁は一般的には多角形になっており隅には要塞が置かれます。要塞の中は兵隊さんが起居する居住区にもなっており一般の市民は城壁で囲まれた町に住みます。ただイタリア人は農耕民族ですから平和なときは郊外の畑の中に立てられた家に生活していたようです。(塩野七生著ローマから日本が見えるより引用) 有事の際には次の写真にある鉄の扉が閉じられ市民は兵隊と城壁に守られて篭城します。

 そして街の中央部には piazza ピアッツァと呼ばれる広場やドーム、教会があります。教会には必ずと言っていいほど高い塔があり正午などに鐘が鳴らされます。たまには11時45分であったりちぐはぐです。

 城壁の外にサイクリング・コースを発見したので城壁一周のサイクリングを試みたが道を間違って郊外へ10キロも走ってしまった。

 プラトから再び電車に乗ってピストイア県の首都ピストイアに行きました。電車の窓から外を見ていると名古屋の郊外・稲沢のあたりを思わせる風景がありました。そうです、苗木屋さんです。広大な畑に苗木がいっぱい。ただ異なるのは、イタリアの町は石畳ばかりですから鉢植えの苗木を育てています。
 ここはミシュランの地図にも掲載されてない小さな街です。城壁も四角な単純なものでした。人も少なく待ちはとても綺麗でした。海抜65m、人口10万人です。
 イタリア語はほとんどローマ字読みでいいですがピストイアだけはピにアクセントがあります。

 城壁は戦車が突入すれば壊れそうな薄いものでここの殿様はあまりお金がなかったのでしょう。

 街の所々に自転車を止める装置が設置されています。前輪をホルダーに突っ込みチェーンロツクで留めます。
 ピストイアは小さい街ながら街を綺麗にすることに努力しているようで店ごとにプランタにジャスミンを植えて飾ってありました。香が素晴らしかった。勝って気ままなイタリア人でも統一の取れたことができるのだ。

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