eCycle

シルバー年齢のサイクリング記録です

フィレンツェ (Firenze)

2007-06-07 04:35:41 | Walled cities
 古代ローマ時代、花の女神フローラの町としてフロレンティア(Florentia)と名付けた事が語源とされている。周辺国では、フィレンツェのことを Florence(英語・フランス語)、Florenz(ドイツ語)、Florencia(スペイン語)と呼ぶことにもその名残が見られる。人口は35万人強の街で主要部分はほとんど歩いて見ることが出来ます。海抜はなんと50mです。
 次の地図は現地で購入したミシュラン道路地図のコピーですが、赤い線が主要道路で市内に用事のない車は迂回させています。逆に言えば迂回路の中が観光地です。
 街の真ん中をアルノ河が流れており主要な建物は河の北側にあります。
 鉄道は左上の白い部分でローマ駅と同じように駅舎に直角に電車が入ってきます。

 城壁は地図の薄い青の線で囲まれたあたりにあった筈ですが河より上の部分は都市開発とともに無くなった様に思われます。河より下の部分には地図にも黒い線に点で示すように美しい城壁が残っています。

 私が投宿しているホテルは駅の左近くにあるので、最初のサイクリングは赤い線の道路を鉄道の下を潜って駅の右上のバッソ要塞に向かいました。
 要塞は直ぐに見つかったが入り口で係りの青年から本日は学会があるのでビジターは入れないと言われました。気の毒に思われたのか係りの青年は、中に入ったとしても見るものは何も無いので外から城壁を楽しむよう案内されました。
 思い起こしますに今朝ホテルの食堂に黒っぽいスーツを着た人がいっぱいいました。日曜日なのになぜ正装かなといぶかっていたが、この学会のせいでした。学会では自分の論文発表までは正装、発表が終わるとカジュアルに着替える変な習慣があります。特に学生さんや若い先生方は徹底しています。
 仕方ないから要塞の周りを走ってみました。周囲は1.4キロで美しい公園で囲まれています。上の写真は携帯で撮影したものです。


 人ごみの中を走っていると荷物を満載したサイクリストを発見、話を聞くとカナダ人でローマからパリまで行くそうだ。夜はキャンプサイトで寝るらしい。しかし、一寸昼食をとるにしても盗難が気になる荷物でした。この写真も誰かにお願いして撮ってもらうが親切そうな地元人は時々カメラを持ち逃げするのでビジターらしき人にお願いしています。
 お互いに相手の自転車をしげしげと見る…彼いわく「台湾製の自転車だけど部品は全部日本だよ」私も言ってやった「台湾製だけど部品は全部アメリカだよ」 人ごみの中を走っているとこの小さな自転車への視線を感じます。後ろから…ピコホイールビッチ(あの小さな車輪の自転車を)…などと自転車のことを話している声が聞こえます。
 河の上側は短時間で見終わったので下側の丘の上の要塞を見に行ったら午後2時開園ということで休憩のためにホテルにひとまず帰りました。
 この要塞はイタリア語で Forte del Belvedere ベルヴェデーレ要塞と言いますが見晴らしの良い要塞という意味です。ここからは街が一望できますので街とその周辺の見張りのために作られたのでしょう。ここに来るにはギアを最低にしても立ち漕ぎをしなければ上れないような坂道でした。嬉しいのは城壁の上まで自転車を持ち込めたことでした。
 城壁の上は観光客は少なく地元の人たちが裸になって日光浴をしたり本を読んだりして楽しんでいました。次の写真は城壁から河の北側を望んだものです。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿