岩田家のガラス芸術 BLOG 岩田の事

炎の贈り物 藤七・久利・糸子が織りなす岩田家のガラス芸術

色ガラスの粋 岩田の仕事2-5 青色のガラス

2013-03-12 10:58:09 | 岩田の仕事
岩田の仕事  No.2 色ガラスの粋(岩田の色) 

5.青色のガラス

青色ガラスの製法
ガラスの青色も、いわゆる瑠璃色の濃い青系、空色系などがあり、
その中にも透明な色と不透明な色があります。
今回は下記作品の、瑠璃色系の青色についてご説明いたします。
使用金属は主にコバルト、銅です。

*「瑠璃」と言えば青色の宝玉の事ですが、転じて青い色、ガラスの総称ともなりました。
 岩田藤七は孫に「ルリ」と名付けました。ガラスの家に生まれ、ガラスの世界に入ったルリは、
 現在、「イワタルリ」の名で、ガラス造形家として活躍しています。
 「瑠璃も玻璃も磨けば光る」の諺どおり、私は「ハリ」という名になる所でしたが、
 母の名が「糸子」であることもあり、「ハリ」でなく、「マリ」になりました。


青色ガラスの特徴
青色は比較的安定して発色でき、ガラスを代表する大変美しい色ですので、
青色のガラスは一般にも多く見られます。

透き通った色を「スキルリ」不透明を「ルリ」と呼び、
岩田の作家たちは様々な使い方をして美しい作品を作品を作っています。


青色作品
岩田藤七作 「青の器」 1968年作 14.5×14.5×18.5  今月の作品 No.25 2012年2月 掲載作品

撮影中村明彦


 1 岩田藤七作 「瑠璃の妃」 1976年作 26.5×26.5×24                 2 岩田藤七作 花器「嘴」 1970年作  15.5×29.5×28.5
                                        
 瑠璃色の堂々とした姿。赤い飾りが映えています。                   三角のすっきりしたシルエット。


 3 岩田藤七作 「梅水指」 1975年作 13.5×14×15                  4 岩田藤七作 「瓶」 1976年 11.5×11.5×37
                                             
 瑠璃の地に白梅が飛ぶ華やかな水指。                           不透明な瑠璃が白の地に更に柔らかさを。


 5 岩田久利作 「瑠璃環文高杯」  1978年 26.5×26.5×61.5             6 岩田久利作  「瑠璃文台付花器」 1987年 25.5×14×34
                                               
 金地に瑠璃環文。久利渾身の一作。                             大胆な形と色づかい。ユーモラスな作品。   


 7 岩田久利作 「瑠璃綾文花器」  1988年 14×9.5×25.5               8 岩田久利作  「瑠璃徳利」 1982年 7.5×7.5×19.5
                                                
 斜めの瑠璃の線が重なって綾模様に見えます。                       瑠璃の濃淡に暈す技法のしゃれた徳利。             


このように、岩田の作家は色の性質を巧みに利用して、色々な工夫をして作品を作っています。

「今月の作品 No.35 2013/3/12」にて 久利作「瑠璃金彩壺」を掲載しております。


上記の作品は販売しております。お問い合わせは下記へお願いいたします。

Verrerie Kumap  ヴェルリー クマップ
Tel:03-3553-5810 Fax:03-3553-5809
E-mail:vk@iwataglassart.com撮影中村明彦



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