今年も三送会で卒業部員に手紙を書きました。
毎年毎年、部員の人数が多い少ないに関係なく書いているのも、書くことのできる色々な出来事があるからなのだと思います。
そんな手紙は所謂「はなむけの言葉 」。
高校卒業の門出に、新しい生活に踏み出す部員を激励し、応援する言葉。
というものなのですが、実はもう一つ意味(意図)を持つものとして贈っています。
それは在校生部員 に対してです。
卒業していく部員が放送部活動の中でどんなことを感じたのか。そして、どんな考えのもとどんな行動をしていったのかを知ってもらいたいということです。
部員には多様な個性に基づいた可能性があります。その可能性を高めるためには、与えられるものだけではなく自分で気づいて勝ち取っていくことも大切です。そんな生きた記録である「はなむけの言葉」を毎年披露したいと思っている次第です。
これからは「既に答えがある問題」は大抵AIが対処できるようになるでしょう。そうなると「疑問を持つ人間が課題を見つけて問いを立て、定まった正解がない中で最適解を模索する 」ことに価値が出てくるはずです。
随分昔から思っていることですが、放送部の活動ってまさしくそれだなと。
これを夢中に3年間進めてきた部員たちにはもはや刺激的な「はなむけの言葉」など無用なのかもしれません。
3年間持ち上がって担当したクラス生徒から、豪華な花束をもらいました。私も私なりに彼らから「はなむけの言葉」をもらったつもりでいます。