岩倉高等学校 放送部

東京都台東区上野にある岩倉高等学校・放送部のブログです(創部1958年)

創るということ

2017年03月30日 | 活動

毎日山場という今日この頃、本日はテレビドラマ班が動いておりました。

広々とした校庭があるわけでない本校の各施設の中に、ちょっとしたスピード感とか躍動感を演出する場を求めるのは結構難しいところです。誰かに教えられるというわけではないのですが、歴代の面々は「廊下」をそういった場面にできないものか、毎年七転八倒します。


カメラマンが乗った台車を押して(見えにくい写真ですが遥か彼方にいます)、演技者を追いかけたり逃げたりしています。


ドラマには小道具が必要で、こだわりを持ちながら試行錯誤しています。モノを創るということは、苦しくもあり楽しくもあるものです。さらに、真剣にやればやるほど苦しみも楽しさもとても大きいという不思議な傾向があります。特にチームで創るということになると、一段と不自由さが増してきて、色々なさじ加減が求められてきます。

そもそも社会はすべて、あらゆる「創る」という行為の集合体だと思っています。だからこそ、「創る」という意欲に満ちた人は幸せになれるし、放棄した人は自分にただ絶望します。本日、奮闘していたテレビドラマに関係する部員は、結構疲れてしまったのかもしれませんが、ただくたびれたという感情だけに支配されてはいないのではないかなと感じました。


明日は、ドキュメント班のちょっとしたピークを迎えます。ドラマとは違ったスタンスではありますが、見えにくいもの、感じにくいものを自分のアンテナでキャッチして、興味深い「何か」が創れるといいですね。教室から見える、上野公園方向に沈む夕日が、特別今日はきれいでした。


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山場その1

2017年03月29日 | 活動

春休み…という言葉を額面通りに適用できない忙しさになっています。

Nコンの作品制作を日々進めている春休み。限られた人数の中で、個々作品で仕事が重複している部員もいますし、そもそも複数手掛けているので色々なものが同時進行といった具合です。ドラマもドキュメントも、こちらの都合はあくまでこちらの都合で、色々な条件を通過しながら進めていく宿命があります。

収録場所の問題、天候の問題、そしてもちろん技術不足の問題など、様々な障壁を少しずつ、でもできるだけ手際もよく取り払っていこうということに尽きます。たくさんやってみようとしたのだから、それに無理があったんだよと言うことは簡単です。しかし、大抵そんなことを言う人ほど、それを克服していこうというエネルギーに欠く人です。本当に力のある人は、それを言う前に自分にできる何かしらに手をかけていきます。

それぞれの部員には、そんな時に困難を克服する一手を投じる人間になってもらいたいと常日頃から思っています。現在は、山場1。まあ「1」ということは「2」もあるのですが、「1」が終わらないと「2」は来ないし、ましてやここの踏ん張りがないと「0」にも成り得ます。地道に積み上げて、まずはこの山場を越えていきましょう。

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都高放春期講習

2017年03月28日 | 活動

今年も春期講習に参加しました。

ここ数日の気温の下がり具合で、八王子はとても寒い。朝は吐く息も白く、ミゾレ混じりの天気でのスタートでした。
毎年のことですが、お世話になっている日本工学院八王子専門学校は実に立派な施設です。複数の部門に分かれていても、それぞれに相応した場所と先生がしっかりいらっしゃるので、とてもありがたいです。その点で、東京の高校放送部は確実に恵まれています。(当事者になかなか実感がないのが難点です。)


大学もあるということもあるのでしょうが、キャンパス内にマクドナルド(!)がありました。さらに学食もリーズナブルで、新3年のO君も喜んで「から揚げ定食」を食しておりました。

肝心の講習ですが、部員が全部門に上手く分かれて学びましたので、それぞれがそこで得たものを今後共有してもらうことも大切なものだと思います。Nコンに向けて、それらの知識を実践していきたいものです。


終了時には雨も上がり青空も出ました。近くにうっすら雪化粧した山々が見えてきて、寒さはありましたが良い気分になりました。

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本格スタート

2017年03月21日 | 活動

いくつか手掛けようとしているNコン作品のうち、遅れていた最後の1つの収録がようやくスタートしました。

ドラマ部門は、まずシナリオありきというものなので、担当する部員はどれも時間をかけて苦しんでいましたので、遅くなるのにはそれ相応の理由があります。当然、顧問も大なり小なりダメ出しをしていますので、頓挫しそうな場面も多々あります。

すでに撮影や収録がスタートしているものでも、その途中でこれから何度も壁にぶつかるはずです。組んだ仲間たちと、上手な時間管理のもと、力強く前進してもらいたいと思います。


本日スタートの2つ目の創作テレビドラマも、ガンレフ映像にチャレンジです。


創作ラジオドラマでは、2年O君が自作で音作りをしています。じょうろの水の音が必要で、洗面所で水を汲んでは流すという「音比べ」をしておりました。「こだわり」「思い入れ」は、作品制作の重要な要素です。しかし、顧問としてはどうしても「限られた時間」が頭から離れず、早くして早くしてと言ってしまいます。何事も辛抱ということは知っているのですが。

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「ブラック」という言葉

2017年03月19日 | その他

先日、大学時代の友人(30年以上前からの)との話で、今流行りの「ブラック」について盛り上がりました。いわゆる「ブラック企業」の「ブラック」です。

現在、「ブラック」をテーマに創作ドラマを作ろうとしている部員がいます。詳しいことは、完成した暁での話とすべきなので、ここではもちろん扱いませんが、高校生のアンテナが十分受信するほど関心度の高い「ワード」になっています。

「ブラック」という言葉自体、そもそも人種差別用語ですし、乱用すべきものではないです。しかし、これだけ世の中に出回っていることを考えると、相反する「ホワイト」というものは何なのだろうかということを考えるきっかけになっているような気もするのです。

結局、その友人とで結論はありませんでしたが、単純にやりがいの有無といったものではないと感じました。意外に難しい問題です。ただ、高校生という視点に立つと、自分たちの今過ごしている時間の先にあるらしいものが、薄暗闇の中ではっきり見えない(ブラックというよりもグレーという感じ)不安感に通じるような言葉なのかなと思います。

今回は、顧問の独り言であります。

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