JAZZIN'

新たなジャズと出会うキッカケとなれば幸いです。

12月26日(曇) やはりBlueNoteは黄金郷

2009-12-26 11:33:32 | 日記


Dinah Washington/same title
ダイナ・ワシントン(vo)の迷い無くストレートに延びる声を聴いていると、ジクジクと細かい事を考えるのが馬鹿らしくなってくる。
ダイナのネガティブな生き方や波乱万丈な人生が唄に現れ、聴く者に力強く伝わってくる。
その唄声は僕の精神高揚剤の一つ。
Mercury10inch盤ですが内周側に針が進むにつれ声にノイズが乗ってくるのが残念。


福居良/Scenery
LP
で再発され喜んでいますが、しかし3,990円は高いなぁ。
A3Early Summer>での福居良のピアノには、短距離走を笑いながら走る外国人選手で無く、必死の形相で力一杯走る日本人選手を見ている感じがし、爽快な気分になる。


Sonny Rollins/same title(Blue Note1542)
ソニー・ロリンズ(ts)、ドナルド・バード(tp)、ウイントン・ケリー(p)
大好きなこの3人が僕のツボを押さえまくる本盤、聴く前から顔がにやけてしまう。
今日もまた、A3How are things in glocca morra>での豪放かつ繊細なロリンズのテナーに痺れてしまった。
音も内容も濃い口なので、聴き飽きないよう時々取り出して末永く聴き続けようと思っている。
ちなみに所有盤は、レーベルA:47 WEST 63rd 溝・耳マーク有りR無し、B:47 WEST 63rd 溝・耳マーク有りR有り、インナースリーブ:BLP4113の写真有りのもの。1965,6年頃の発売盤か。


12月5日(土)曇り 大好きな「風の大地」を読む手も止まるミッチェルのベース

2009-12-05 12:33:03 | 日記

Kenny Drew/Kenny Drew meets Red Mitchell at 歪珠亭 恫氤
確か南浦和駅近くにあったライブハウス「歪珠亭」で行われたケニー・ドリュー(p)とレッド・ミッチェル(b)のデュオアルバム。
実家の近い場所であった所為か、スイングジャーナル誌にこのライブ案内が出ていたのを微かに憶えている。
「歪珠亭」だの、「恫氤」だの、おどろおどろしい雰囲気があるライブハウスですが、内容は真逆でゴキゲンでスインギーなライブアルバム。
収録されている曲は<On Green Dolphin Street>や<Stella By Starlight>などの馴染みのあるスタンダードで、A3There is No Great Love Street>では、ベースに合わせて知らぬ間にドタドタと足でリズムをとってしまいます。
ちなみに音はどうなのかというと、息遣い感じるミッチッルのベース音が素晴らしいのですが、ピアノ自身の音が潤いに欠けていて骨っぽい音がするのがちょっと残念。


ジョージ大塚/PAGE
ジョージ大塚(ds)、市川秀男(p)、寺川正興(b)による1968年録音のトリオ盤。
芯があり粒立ちの良い華麗なピアノが好く、特にB1I fall in love too easely>ではセンメンタルでありながら甘くは無くキリッと引締ったピアノが聴ける。
本盤はSJ誌の第二回日本ジャズ賞受賞作とのこと。
しかし、この時代の日本盤はジャケットにシミが出てしまうことが多いですね。


Yosuke YamamasitaAdelhard Roidinger/Inner Space
山下洋輔(p)とアデルハルト・ロイディンガー(b)との1977年西ドイツで録音されたデュオアルバム。
今日の様にステレオ針に交換した際に聴きたくなる愛聴盤で、
鋼鉄の鉈を振るい突進してくる姿を思い描く、強烈なタッチの山下ピアノは、私にとって唯一無二の存在。
これでは肘打ちしなくともピアノが壊れる筈で、更に録音も良いのでボリューム調整には神経を使います。
何時聴いても圧倒される名盤。