一郷一会掲示板でこの100名湯を何処にするかと皆で、選定する作業において、一番の難題がこの南会津、奥会津地区であった。ともかく、この地域は、日本でも有数の良泉の宝庫でもあるし、お湯の湧出量も半端じゃなく多く、100湯プログに全てを入れたくなるほどです。
奥会津地区だけでも、金山町の11ある共同湯(内3湯が100プログ)全てが推薦できる温泉だし、三島町の早戸温泉や柳津町の西山温泉、伊南村の古町温泉、只見町のむらの湯など良泉の多くて、とても絞りきれないと思ったが、3湯を提案して貰ったときに、妙に納得したことを覚えている。大塩温泉や会津川口温泉は多くの人に納得できるよい湯だと思うが、果たして玉梨共同湯はと考えるとどうだろうか。 大塩温泉ほど高張性の温湯のヘビーな物ではないし、はたまた川口温泉のように癒し系の温泉でもない。それは何故かと色々考えてみた。
玉梨温泉共同浴場は、非常に解りづらい場所にある、地元の人に聞くか、しっている人に連れていってもらうかしないと辿りつけない恐れがある。まずは看板が無く信州の共同湯みたいに木造の造りで天窓があるような共同湯然とした佇まいでなくコンクリートの打ちっぱなしの建物で、しかも入り口が男女別でなく、1つの入り口で、ポンプ小屋などと間違えやすい。ここに入浴する目的がなければ、まず入浴出来る可能性は少ない。
しかし、ここが地元専用浴場かというと、そうでもないらしく有名旅行雑誌に取り上げられているし、以前頂いた金山町共同湯巡りに、場所などが明記されているので、地元関係者以外でも入浴できるのだろうが、なにはともあれ共同浴場のルールに従って入浴すべきであろう。
玉梨、八町温泉郷は野尻川を挟んで両側にあり国道沿いが八町温泉、橋を渡った場所にあるのが玉梨温泉だが、昔は源泉が違っていたが最近では引き湯の関係で、違いが少なくなってきているという。それぞれに共同湯があり八町温泉は混浴風呂で、玉梨温泉より風情という点では、こちらのほうが上なのであろう。
こちらの温泉を有名にしたのは、過去では温泉漫画家で有名な、つげ義春氏が鄙びた温泉風景を描いたので、ご存知のかたも多いと思う。(この方は、よい湯を見極める天才)最近では作家の椎名誠氏が足しげく通った温泉である。
そのような玉梨温泉の魅力はなにかというと、、やはりお湯がよいということになる。今回4度目の入浴を行ったのだが前回までは、どちらかというと幾つかの温泉を巡ってからの入浴でしたので、他の温泉が強烈すぎて、本当の玉梨温泉に振れていなかったのが原因なのかもしれない。
なんといっても鮮度感が素晴らしい、濁り湯の多いこの地域で、どちらかというと無色透明に近いお湯で、しかも源泉口に近いのかお湯が不規則にかけ流され、その鮮度の高さがわかる。特に源泉温度がここの湯を更に魅力的にしている。金山町の温泉は温度が高い場所と低い場所が両極端で、加水や加熱してなく、湯量の多さも手伝って、大人3人も入れる浴槽に湯量たっぷりと注がれているには、悪いはずもない。
とくに、炭酸成分主体の温泉であるが、その泡付が凄くびっしりと体にまとわりつく、ちょうどサイダー程度のやや大きめな泡であるので、ポンアップ時の泡なのだか真相は定かでない。においは炭酸系のお湯らしく重曹臭ですが、土類系の成分と鉄が入っているので土類のにおいもするのですが、ここのお湯は鮮度があるので、甘いにおいが土類を打ち消すようである。ともかく薄く複雑なにおいです。
味は、炭酸味が後々まで引き鉄土類の味もかなりするのですが、鮮度感あってかなり飲みやすい。
浴感は、炭酸水に浸かっているような錯覚に陥られようで、入浴後直ぐは殆ど炭酸水に浸かってみましたといった感想でしたが、その後暫くすると炭酸水素独特の後味感と硫酸塩泉成分の持続する温まり方と複雑であとの引く温まり感で、本当によい湯に出会ったなといった感想です。
噛めば噛むほどよい温泉とは、このような温泉なのかもしれない強烈なる濁り湯もいいのだが、源泉直ぐの成分のバランスのよい湯はなによりである。色やにおいなどより、温泉の本質的なものを垣間見た凄い温泉である、とくにレベルの高いこの地域で、地味ながら異彩を放っている。
源泉名 町営源泉 泉質名 炭酸水素塩泉 泉温45.2℃ PH6.5
Na=758.7 K=27.5 Mg=68.4 Ca=166.7 Al=0.3 Mn=0.9 Fe2=2.0 Li=0.6
F=0.6 Cl=654.2 SO4=465.4 HCO3=1161 メタケイ=98.7 メタホウ=18.5 遊離炭酸(CO2)=275.5 成分総量2853mg/kg (平成5年11月分析)
文/画像 ガメラちゃん@takayama
奥会津地区だけでも、金山町の11ある共同湯(内3湯が100プログ)全てが推薦できる温泉だし、三島町の早戸温泉や柳津町の西山温泉、伊南村の古町温泉、只見町のむらの湯など良泉の多くて、とても絞りきれないと思ったが、3湯を提案して貰ったときに、妙に納得したことを覚えている。大塩温泉や会津川口温泉は多くの人に納得できるよい湯だと思うが、果たして玉梨共同湯はと考えるとどうだろうか。 大塩温泉ほど高張性の温湯のヘビーな物ではないし、はたまた川口温泉のように癒し系の温泉でもない。それは何故かと色々考えてみた。
玉梨温泉共同浴場は、非常に解りづらい場所にある、地元の人に聞くか、しっている人に連れていってもらうかしないと辿りつけない恐れがある。まずは看板が無く信州の共同湯みたいに木造の造りで天窓があるような共同湯然とした佇まいでなくコンクリートの打ちっぱなしの建物で、しかも入り口が男女別でなく、1つの入り口で、ポンプ小屋などと間違えやすい。ここに入浴する目的がなければ、まず入浴出来る可能性は少ない。
しかし、ここが地元専用浴場かというと、そうでもないらしく有名旅行雑誌に取り上げられているし、以前頂いた金山町共同湯巡りに、場所などが明記されているので、地元関係者以外でも入浴できるのだろうが、なにはともあれ共同浴場のルールに従って入浴すべきであろう。
玉梨、八町温泉郷は野尻川を挟んで両側にあり国道沿いが八町温泉、橋を渡った場所にあるのが玉梨温泉だが、昔は源泉が違っていたが最近では引き湯の関係で、違いが少なくなってきているという。それぞれに共同湯があり八町温泉は混浴風呂で、玉梨温泉より風情という点では、こちらのほうが上なのであろう。
こちらの温泉を有名にしたのは、過去では温泉漫画家で有名な、つげ義春氏が鄙びた温泉風景を描いたので、ご存知のかたも多いと思う。(この方は、よい湯を見極める天才)最近では作家の椎名誠氏が足しげく通った温泉である。
そのような玉梨温泉の魅力はなにかというと、、やはりお湯がよいということになる。今回4度目の入浴を行ったのだが前回までは、どちらかというと幾つかの温泉を巡ってからの入浴でしたので、他の温泉が強烈すぎて、本当の玉梨温泉に振れていなかったのが原因なのかもしれない。
なんといっても鮮度感が素晴らしい、濁り湯の多いこの地域で、どちらかというと無色透明に近いお湯で、しかも源泉口に近いのかお湯が不規則にかけ流され、その鮮度の高さがわかる。特に源泉温度がここの湯を更に魅力的にしている。金山町の温泉は温度が高い場所と低い場所が両極端で、加水や加熱してなく、湯量の多さも手伝って、大人3人も入れる浴槽に湯量たっぷりと注がれているには、悪いはずもない。
とくに、炭酸成分主体の温泉であるが、その泡付が凄くびっしりと体にまとわりつく、ちょうどサイダー程度のやや大きめな泡であるので、ポンアップ時の泡なのだか真相は定かでない。においは炭酸系のお湯らしく重曹臭ですが、土類系の成分と鉄が入っているので土類のにおいもするのですが、ここのお湯は鮮度があるので、甘いにおいが土類を打ち消すようである。ともかく薄く複雑なにおいです。
味は、炭酸味が後々まで引き鉄土類の味もかなりするのですが、鮮度感あってかなり飲みやすい。
浴感は、炭酸水に浸かっているような錯覚に陥られようで、入浴後直ぐは殆ど炭酸水に浸かってみましたといった感想でしたが、その後暫くすると炭酸水素独特の後味感と硫酸塩泉成分の持続する温まり方と複雑であとの引く温まり感で、本当によい湯に出会ったなといった感想です。
噛めば噛むほどよい温泉とは、このような温泉なのかもしれない強烈なる濁り湯もいいのだが、源泉直ぐの成分のバランスのよい湯はなによりである。色やにおいなどより、温泉の本質的なものを垣間見た凄い温泉である、とくにレベルの高いこの地域で、地味ながら異彩を放っている。
源泉名 町営源泉 泉質名 炭酸水素塩泉 泉温45.2℃ PH6.5
Na=758.7 K=27.5 Mg=68.4 Ca=166.7 Al=0.3 Mn=0.9 Fe2=2.0 Li=0.6
F=0.6 Cl=654.2 SO4=465.4 HCO3=1161 メタケイ=98.7 メタホウ=18.5 遊離炭酸(CO2)=275.5 成分総量2853mg/kg (平成5年11月分析)
文/画像 ガメラちゃん@takayama
西会津の温泉に入ったのは初めてですが、このエリアは確かに攻略したくなる温泉がいっぱいですね。また訪れてみたいと思います。
亀の湯源泉の湧出量が減少したために、八町温泉へも玉梨町営源泉が供給されていますが、八町温泉亀の湯源泉と玉梨温泉町営源泉との相関図、野尻川の川中温泉については恵比寿屋さんのHPが参考になります。 http://www.ebis-ya.com/ofuro.html