社会を見て、聞いて、感じる。

人生そのものがフィールドワーク。

9月13日(土)

2014年09月20日 23時26分38秒 | 2014年

  7時起床。ガーデンテラスに朝食をとりにいく。ビュッフェ形式の朝食で、モヒンガーなどのご当地料理と洋風の定番料理。景色を見ながらゆっくりと食べられるのがいい。こんなにゆったりとした気持ちで朝食をとったのはいつ以来だろうか。

  チェックアウトは12時なので、それまでバルコニーで本を読んだり、部屋でゴロゴロして過ごす。いつの間にか、観光を詰め込むだけではなく、こういう時間を楽しむことが出来るようになった。

  12時にチェックアウトし、車をチャーター。自転車では回れない遠方を回る。まずは、「タヤマンヂー寺院」へ。建物の中がとても広く、興味深い仏像もたくさん安置されている。また、構造的に風通しがよく、仏像の前に座っていると、心地良い風が吹いてきて、とても気持ちが良い。昼過ぎというかなり暑い時間帯で、外は日差しが強いにも関わらず、この中にいると涼しくて快適だ。何なら、そのまま仏像の前で寝てしまいたいくらいの居心地の良さである。


私も出来たらこうやってお昼寝したかった。それぐらい気持ちの良い空間。

  続いては、「スラマニ寺院」。ここは、バガンの中で最も内部のフレスコ画がよく残っていると言われている。事実、壁一面に描かれた絵に圧倒される。実際の仏像よりも、壁に描かれた仏像のほうが迫力があるくらいだ。また、個人的にはこの建物の外観がお気に入り。何がどうこうとうまく説明できないのだが、何となく惹かれるものがある。


なんか、ジブリ映画で見たことがあるような気がする。もののけ姫だったかな。

  続いてが今回バガンで訪れる最後の仏教遺跡、「ダマヤッズィカ・パヤー」。あいにく修復作業中で仏塔の全景を見ることは出来なかったが、やけに顔が大きくて可愛らしい仏像が安置されていて、印象に残っている。ちなみに、これまで私はバガンで「仏塔」と「寺院」という表記を混在させてきたが、おそらく本来の意味での「寺院」はなく、全て「仏塔」だったのだろうと思う。なぜなら、前にも少し書いた通り、仏塔が民衆によって管理されるそれ自体が礼拝の対象となっているものであるのに対して、寺院はお坊さんたちが管理している修行の場であるはずだから。ではなぜ表記を混在させたのかというと、それは観光ガイドブックに従ったからである。実際、ガイドブックでは「寺院(Temple)」と書かれている場所でも、現地の看板には「仏塔(Paya)」と書かれているところもあった。まあ、別にどちらでも支障はないのだろうが…。


この案内板の設置の仕方は、まずいんじゃないだろうか。

  バガン観光の最後に、「ミン・ナン・トゥ村」という現地の村を訪問する。観光地化された村で、実際に住んでいる人たちが現地の暮らしを案内してくれる。高床式の住居とか、ガスが通っていないので料理は薪で火を起こしてやるんだとか、家畜の様子とか、生活の生々しい部分を見せてくれる。また、ここではロンジーや鞄を手織りで作ったり、椰子から作った葉巻、現地で取れた銀で作った装飾品など、面白いお土産品を数多く取り扱っている。どちらかというと、私はこれらのお土産を目当てに来たのだ。しかし、予想外にこの場所そのものの観光が面白く、ついつい長居してしまった。


これが葉巻の原料。


銀の装飾品を作る職人さんたち。

  一通りの見学を終え、村の喫茶店で休憩。そこへやってきた女の子2人が私に話しかけてきて、「私たち、どっちがかわいいと思う?」と聞かれる。「どっちもかわいいよ」と答えても、「それじゃダメ。怒らないから、ちゃんと選んでよ」と笑っている。もちろん最後まで「どっちもー」と言い張っていたが、そんな現地の人たちとのやり取りをしながら時間を過ごすというのも結構楽しいものだった。言葉はあまり通じなくても、彼女たちはよく笑うし、色々と世話を焼いてくれる。


どっちがかわいいかなんて、やっぱり選べないですよね。


こんなかわいい女の子もいる。カメラを向けると、恥ずかしそうにしながらも笑ってくれた。

  タクシーで空港へ戻る。帰りの飛行機の時間まで1時間半ほどあったのだが、空港内であるにも関わらずクーラーが一切効いておらず、死ぬかと思うほど暑かった。というか、おかげで実際に体力をかなり奪われ、飛行機に乗る頃にはちょっと体調が悪くなっていた。しかも、水分補給にとソーダ(ジュース)を買ったつもりが本当にただのソーダ水だったりと、不運もあった。

  帰りは、「AIR KBZ」という航空会社を利用する。発券された航空券の座席番号が空欄なので不思議に思っていたら、バガンが始発ではない飛行機で、やってきた飛行機には既にマンダレーからの乗客が乗っていた。なるほど、確かにこれなら座席指定は出来ないか。せっかくなので、私は現地の人っぽいお兄さんの隣に座った。どうせなら、観光客よりも現地人に囲まれて時間を過ごしたい

  ヤンゴン国際空港に戻ってきたのが18時過ぎ。ニャウンウー空港の暑さとこれまでの蓄積疲労のため、かなり体調が悪くなっていた。測っていないのでわからないが、喉もかなり痛くなっていたし、おそらくこの時には結構な熱が出ていたと思う。そのため食欲も全くなく(それでも何とか機内食は食べた)、タクシーでホテルへ直行する。

  ミャンマーの最後の夜ということで、ホテルは「Belmond Governor's Residence」という超のつく高級ホテルを選んだ。その中でも良い部屋を選んだので、日本でも払ったことのない金額を支払うことになったが、その分本当に素晴らしい部屋に案内された。周囲が森のようになっていて、敷地内に池やプールがあったりする。体調さえ良ければいろいろ探検したのだが、そんな元気もなかったので、ウエルカムフルーツを食べ、ゆっくりとお風呂に浸かって、早めにベッドに入った。


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